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永遠の僕たち

2011-12-30 | あ行の映画


監督 
ガス・ヴァン・サント

キャスト:ヘンリー・ホッパー ミア・ワシコウスカ 加瀬亮

第64回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でオープニング上映され高い評価を受けた、『ミルク』のガス・ヴァン・サント監督による一風変わった青春 ドラマ。葬式に参列することを日常とする、死に取り付かれた青年と、不治の病に侵された少女の恋を繊細に描く。主演は、デニス・ホッパーの息子ヘンリー・ ホッパーと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。2人を見守る重要な役どころで、日本の実力派俳優・加瀬亮が出演しているのも見逃せ ない。

ストーリー交通事故によって両親を失い、臨死体験をした少年イーノック(ヘンリー・ ホッパー)のただ一人の友人は、彼だけにしか見えない死の世界から来た青年ヒロシ(加瀬亮)だけであった。他人の葬式に参列するのが日常的なイーノック は、ある日、病によって余命いくばくもない少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と出会う。

デニス・ホッパーに捧ぐ
そうか!!!!そうだったね
主人公のイーノックを演じる息子のヘンリー・ホッパー
デニホプのご子息である

交通事故で両親を失い、自分だけ、こん睡状態から目覚め生き残り
心を閉ざしてしまったイーノック
(ヘンリー・ホッパー)

唯一の友人と言えば、3分間の臨死体験後
何故か見えるようになったのは・・・
カミカゼ特攻隊員の幽霊ヒロシ
(加瀬亮)だけ

僕はヒロシという。
僕はナガサキという意味を知らなかった
「ナガサキ?」と聞いた
特攻で亡くしたのは命
だ。
その後の世界の全ては知らないコトなのだ
僕は「ナガサキの復讐をしてるの?」と聞かれても解らなかった
初めてイーノックに見せたものがある
僕が
特攻として出撃する時に、愛しい女性へ渡せなかった手紙だ
僕は!カミカゼだった。死を自ら選んだのでは無い
カミカゼは命を残せば恥。死する事こそ尊大だった
死は当然の事だったよ
でも。本当は本当は本当は・・・万歳じゃなかった
死ぬ時は、愛しき人の名を口元に出すのだ


ボクの名前は、イーノック。
両親を失い、自ら臨死体験をした。3ヶ月。昏睡
そして目覚めた。
ボクは他人の葬儀に紛れ込むコトを止められない。
変な趣味?違う。
ボクは両親の死へ「さようなら」のお別れが出来ていない
両親の葬儀へ参列出来なかったから・・・多分。だと思う

ボクはヒロシと「知り合った」
ボクにとってヒロシは1番の理解者だと思う。
ヒロシは、カミカゼ。カミカゼはボクには意味が解らない
ヒロシはボクを包んで見守るハートの存在

ヒロシは愛する女性へ手紙を渡せずにいた。
何故だろう。カミカゼはボクはヒロシを傷つけた

死への歩みに愛しい人の名前を声にするというヒロシ
愛する人と死の別れは残された者だけが辛いのでは無く
残して、去る者も実は辛い・・・

私。アナベル。
実は、病魔に侵され余命3ケ月
ママはアルコールへと逃避しているの。その原因は私よ。

私がいけない子だから
ねぇママ。もうすぐ楽になるわよ。私は、もうすぐだから。
ママ。もうすぐ苦しみを開放できるの。
もうすぐだから・・・
だって、私 決めているの。
残された時間は私が私の為に私が生きるってね
ある日、葬儀場でイーノックと出会ったの
イーノックは、なかなか素敵な男なのよ
お姉ちゃまは、イ―ノックの学歴が気に入らないのね
でも。お姉ちゃまなんて関係無いわ
私とイーノック。コイビト。こいびと。恋人同士。

ねぇアナベル
ボクは思っていたコトが沢山あるんだよ
明るく人生を思い切り楽しんでいるようにみえるアナベル

でも、君には「時間の限り」が存在していたよ
楽しかったよ 死体に扮して地面に寝転がってチョークでラインを描いた事

切なかったよ キスして抱き合った時
切なくて愛しくて、もう何処にも行かないで欲しかった
アナベル。キスは優しかったね
キスは体温があったね

ねぇヒロシ。その衣装イカしてるぜ。
ヒロシ。君もアナベルと出会って
「あの人と手紙」に さようならが出来たろうか?

君達と出会ったボクの世界は輝きで溢れたよ


死はただの無ではない
僕達は一緒だ。
アナベル・・・
ボクは一緒に過ごした全てを感じていたよ
うん。そう。
彼女と出会い、沢山のコトを知った
微笑むのは愛する事が素晴しいと知ったから

3人それぞれの「死」への関係
「さようなら」 は どちらも出来ないと・・・
残される人だけが辛くてどうしようもないのでは無く
残して去る人も辛い
永遠の別れは「肉体だけ、さようなら」 
心・魂は、ちゃんと刻み込まれるから大丈夫



うーんと・・・そうだなぁ、何か良いんだな
こう不安定で
主演の少年・少女にとても透明感がある
悲しさだけじゃ無い暖かく静か・・・





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4 コメント

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Unknown (KLY)
2012-01-03 01:48:37
今qさんの記事観てて思ったんだけど、ヒロシってナガサキに対するヒロシマからヒロシなのかしら?
原爆と言えばナガサキよりもヒロシマが先に思い浮かんでしまうんで、何でナガサキの復讐なんだろうって思ったのよ、観てた時。

それにしても加瀬くん上手かったなぁ。彼のテイストからすると派手なハリウッド大作には向かないかもだけど、こういう人間味溢れる作品には今後も呼ばれるかも知れないよね。

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Unknown (q)
2012-01-03 15:27:38
klyさん
あ・・・どっちだろうか
ヒロシはあくまでも単体の「個」として
えーと例えば広サン、寛さん、博サン
寅さんの「ひろしサン」
または博史サン、広志サン等等
そういう意味でのヒロシかな・・・
加瀬サン、実はファンなの
あのムードとかね、独特な抑揚の無さ感
ふっと笑みを出したりする瞬
この作品に
3人の不安定さがとにかく素敵だったー

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Happy New Year★ (maru♪)
2012-01-03 16:42:02
qちゃん! あけましておめでとう★

この映画、去年劇場で見た最後の映画だったんだけど、
すごく好きだった~★
シネマライズの見上げる姿勢のおかげで、
うとうとしちゃったけど、年間ベスト10入り!

主人公2人の透明感がすごかった!
加瀬亮の繊細さもよかった!

この世界観は好き♪

今年もよろしく~ヽ(・∀・)ノ
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こんばんわ (にゃむばなな)
2012-01-03 21:08:17
ヒロシの存在感がいいですよね。
映画を見る前はなぜに加瀬亮が?と思っていたのですが、映画を見て彼でなきゃ!と思いましたよ。
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