「親が変われば、子どもも変わる」という理念のもと、親学(おやがく)について
の重要性が提唱されています。
国会においては、親学議連が超党派で開催され、私もメンバーの一人として、まさ
に党派を超えた勉強会が開催されています。
近年、いわゆる少子化によって子どもの数が減り、子どもたちを取り巻く環境は激
変しています。
一方で、学校等に対して理不尽な要求を繰り返す「モンスター・ペアレント」が話
題になるなど、学校や家庭だけではなく、社会全体で子育てをしていかなくてはなら
ないという気運が高まっています。
そうした中、親学を提唱する方々による活動が展開され、「親のすべきことは何だ
ろう」「親は子どもとどうかかわっていけばいいの」という問題提起がなされている
ところです。
「子育てというと、親が子どもに対して与えるという一方向のもののように考えら
れがちですが、むしろ、子育てを通じて親が自らのなすべきこと(役割)を学んで、
子どもを持つ喜びや、子どもの成長を喜ぶ気持ちを深め、豊かな親心を育むことが大
切(親学推進協会)」との主張が示すように、今、親と子の関係について再考する時
期にあるのかもしれません。
いわゆる少子化問題については、少子化対策という政策面から、幼保一体化の議論
や子育てを終えた女性の社会復帰など制度面での議論が先行しがちだと言われます。
この親学の考え方をとらえ、家庭からも少子化対策を行い、現下の少子高齢化に対
しての議論を続け、我が国の抱える最大の問題「少子高齢化」に挑んでいかなくては
なりません。