まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

東京のタイルめぐり ~東京国立博物館

2019-01-26 21:43:59 | ディテール
江ノ島からの続き。

江ノ島から東京って結構遠いんだな(汗)
誘導されるままに電車を乗り換え、1時間余り・・・何線に乗ったのかもうろ覚え・・・やってきたのは
国立東京博物館。実は今まで来たことがなかった。東京ってほんと、純粋に遊びに来たのって数えるくらいで、
恥ずかしながら近代建築の有名どころもほとんど行っていない(爆)。


そして今回は、東博の壁のあのタイルを見たい、とピンポイントで見に連れて来てもらったのだ。
外観は意外なほど地味だが、、、中はすごかった。。。


シンプルなデザインながら広々とした吹抜け空間に、さすが日本の都!との感が(笑)


階段の親柱の上に載せられた照明器具のガラスには模様が彫り込まれていた。




階段踊り場のステンドグラスは上品な色合い。




はるか上の天井のトップライトのガラスも模様入り。人目につかないところもぬかりないなぁ。


そして、奥へ、奥へ。展示室をいくつも抜け、素晴らしい展示品を横目にチラチラ見ながら、めあての休憩室へ。


おぉ・・・ここが!シンプルなベンチが並べられた明るい休憩室の周囲の壁に、写真で見ていた花模様のタイルが!!
いや、これはタイルと呼ぶべきなのか・・・集成タイルで作ったモザイクを土壁に埋め込んであるのだ。




泰山タイルが製造した、モザイク用に割りやすくしたタイル。
茶色~テラコッタ色~生成色と、土壁に溶け込むような色合いで、階段のステンドグラスとも同調する。




模様のない部分の土は掻き取られ、模様が浮き出るようになっている。方向を揃えたスクラッチ跡が余白を飾る。
こんな施工をしたモザイクは他に見たことがないなぁ。




遠目で見るとコントラストがほとんどなく、まるで浮織の模様のように、自然光によってぼんやりと
壁から浮き上がって見えている。




床のモザイクタイルも同じ色調で、小さいながらもすべて表面には布目模様がつけられている。


吸気口のグリルは壁に飾られたオブジェのよう。


優雅な透かし模様の入った照明器具。切り絵のようなシルエットが美しいなぁ。


あぁ、これは素晴らしい・・・あぁ、来てよかった。これを見るためだけに入場する価値がある。
東博での滞在はほとんどここだけ(笑)


ここは展示品も写真撮影OKらしく、精緻な工芸品などもたくさんあってゆっくり見たかったが、、、時間のない
ことが惜しまれる。まぁここはなくなることはないから安心だ。

続く

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