まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

瀬戸のタイルめぐり3

2017-12-18 23:10:04 | ディテール
瀬戸の続き。

よくある型押し縦溝タイルだけどホーロー看板がいい味を添えているな!


城見山の麓を通って窯垣の小径へ向かう途中で、道端の擁壁に張り付いていたこれは、お皿?タイル?


時々ぱっと鮮やかな赤が目に入る。もみじの紅葉にはまだちょっと早かったけど。


かわいいトマトみたいな実も目を楽しませてくれる。


古い窯道具を積み上げた家の基礎や垣や塀が続く窯垣の小径は、やっぱりフォトジェニックで楽しい!
窯道具とは、商品を登り窯で焼くときに効率よく窯に入れるためや火に直接当たらないようにするもので
それ自身も焼き物である。ひびがいったりして数年で交換が必要となる消耗品であり、まちなかでも
あちこちでその廃物利用を目にする。

これだけの窯道具が廃棄物として出たということは、いかに多くの商品が焼かれてきたかということに
思いはめぐる。

窯道具の他に、ここに積まれているような平たくガサガサした赤茶色の石はどういう石なのか?と思っていたが
「鬼板」と呼ばれる、鉄の原料となる石で、純度が低くて使えず廃棄するものをこのように積み上げて
利用したのだとか。鉄は釉薬に使ったり絵付けにも使う。


平たい形は、地中に薄い層になっているためで、整形しなくても積みやすくしかも硬いので、家の基礎には
ぴったりというわけだな。こちらも窯垣と並んで陶磁器産地の独特の景観を作り出している。


「景観重要建造物」のプレートも焼き物で作られている。さすが!


窯垣の小径ギャラリーはこの日休みだった。えぇ~っ、入れないの!?
庭の一角にあるトイレに本業タイルが張り巡らされているのを見たかったのに!そこに見えてるのに!!


柵の間から入ろうかとも思ったけど、不法侵入で通報されたら怖いのでやめておいた(苦笑)。


こちらは窯垣の小径資料館。寺田家という窯元の邸宅を修復した建物に、瀬戸の焼き物に関する資料が
展示されている。本業敷瓦などタイルの展示も多い。


あっ、これこれ、新潟の大棟山で見つけたのと同じ雪輪型の本業敷き瓦!
鉄釉のかかった印花文の敷き瓦もあった。他にすり鉢や器などもあって、ひとつひとつ見ていると興味深い。


そして奥には本業タイルがみっしり貼られたお風呂場!前にも見たけどやっぱり胸がときめく~~~


壁にはモノトーンの銅版転写のタイル。


床には青と茶色のツートンカラーのタイル。これも転写かな?この目地の太さにドキドキする~~(笑)


裏庭へ出て別棟のトイレを見に行こう。


きゃ~~、こちらも素敵~~風流すぎるでしょう~~


染付の蛸唐草の大便器を囲むように壁の下方に2段に本業タイルが貼られている。


男性用の小便所は床には柄入りの銅版転写タイル。腰の高さまで貼られた白色タイルも分厚い本業タイルだ。
こちらは床に水を流して洗えるようになっているのか、穴の開いた排水口のようなタイルがはまっているのが
面白いな!


続く

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