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★育鵬社が清水書院を抜く―歴史・公民教科書採択シェア

 平成24年度使用 中学校教科書シェア

 【歴史】
 ①東京書籍   52.8%(67万9038冊)
 ②教育出版   14.6%(18万8058冊)
 ③帝国書院   14.1%(18万0787冊)
 ④日本文教出版 12.6%(16万1584冊)
 ⑤育鵬社    3.7%( 4万7812冊)
 ⑥清水書院    2.1%( 2万7248冊)
 ⑦その他   0.064%(    830冊)
 
 【公民】
 ①東京書籍   57.0%(68万6738冊)
 ②日本文教出版 14.1%(16万9480冊)
 ③教育出版   13.2%(15万8848冊)
 ④帝国書院    8.9%(10万6665冊)
 ⑤育鵬社    4.0%( 4万8569冊)
 ⑥清水書院    2.7%( 3万2972冊)
 ⑦その他   0.054%(    654冊)
 ※沖縄県八重山地区(育鵬社の約600冊)は未算入。算入すると育鵬社のシェアは4.1%。
 ※転載自由(http://blog.goo.ne.jp/project-justice

文部科学省が公表した教科書需要数によると、当ブログ予測の通り、教科書改善の会(屋山太郎代表世話人)のメンバーが執筆したフジサンケイグループ育鵬社の中学校歴史・公民教科書の採択率(シェア)が社会科教科書大手の清水書院を抜きました。もう泡沫候補ではありません。「平成23年 育鵬社の中学校歴史・公民教科書が採択を伸ばす」。戦後教育史の年表に記載される画期的な出来事といえるでしょう。
 
これを機に、惨敗した「新しい歴史教科書をつくる会」首脳が左翼と共闘する形で育鵬社の教科書を「つくる会系」と呼んでいる問題について警告しておきます。
 
「しんぶん赤旗」や「朝日新聞」など左翼メディアは育鵬社の教科書について「つくる会系」と間違った表記を続けています。扶桑社教科書から分かれた「つくる会」が教科書を出すために設立した自由社(石原萠記社長の自由社とは別法人)は、「つくる会」幹部が役員に就任するなど「つくる会系」(というより、「つくる会」と一体)ですが、育鵬社は「教科書改善の会系」「扶桑社系」あるいは「正統保守系」です。

企業や商品に対して「〇〇系」と言うからには、その企業と〇〇との間に「企業間取引」「互いに株式を持ちあう資本関係」「人的資源の共有」がなければなりません。しかし育鵬社と「つくる会」の間にはそのような関係は一切ありません。育鵬社を「つくる会系」とする虚偽報道、マイナスイメージ植え付けは育鵬社に対する信用毀損罪、業務妨害罪を構成すると思います。育鵬社はきちんと対処すべきです。
 
八木秀次さんにわずかな「つくる会」会長歴があるからといって育鵬社の教科書を「つくる会系」と呼ぶなら、長い日本共産党員歴がある藤岡信勝が代表執筆者の自由社版教科書は「日本共産党系」となります。
 
最近は間違いに気付いて微妙に表記を軌道修正するメディアも現れました。下の写真は10月26日付の毎日新聞熊本版に掲載された訂正記事です。

 
左翼による「つくる会系の育鵬社」とのレッテル貼りに呼応しているのが「つくる会」首脳です。
 
会長の杉原誠四郎(本名・平田誠四郎)は9月5日の総会での就任挨拶で、育鵬社の教科書を<「つくる会」系の教科書>と定義し、<私たち「つくる会」がやってきた15年間の運動の成果が、同じく保守系の教科書の採択を伸ばすという結果になったことに間違いはなく、このことは大変喜ばしいこと>と育鵬社の躍進は自分たちのおかげだという、ずうずうしい認識を示しています。前会長の藤岡信勝も「WiLL」12月号で、沖縄県八重山地区が<中学校公民の教科書に「新しい歴史教科書をつくる会系」の教科書を選定した>などと恥ずかしげもなく表記しています。
 
「つくる会」首脳はそもそも〝育鵬社の教科書は駄目だ。自由社が優れている〟〝育鵬社はつくる会の理念を継承していない〟と非難してきました→
ところが相手が躍進すると〝あれも「つくる会系」だ〟〝われわれのおかげ〟と言い出しました。さらに〝育鵬社は「つくる会」執筆者の文章をリライトした〟とも主張しています。つまり「違う」と相違や優位性を強調したかと思うと今度は「似ている」と類似性を言い始めたのです。錯乱としか言いようがありません。
 
<「つくる会」がやってきた15年間の運動の成果>などとは、よく言えたものです。「つくる会」発足時の呼びかけ人は阿川佐和子、小林よしのり、坂本多加雄、高橋史朗、西尾幹二、林真理子、深田祐介、藤岡信勝、山本夏彦の9氏ですが、現在「つくる会」にいるのは藤岡信勝だけです。「つくる会」の歴代会長7人のうち実に4人(田中英道、八木秀次、種子島経、小林正の各氏)が現在、教科書改善の会に所属しています。設立当初の会員のうち何人が今も「つくる会」に会費を払っているか、「つくる会」事務局の優秀な会員管理システムで検索してみれば分かるはずです。
 
瓦解した「つくる会」に連続性はありません。育鵬社教科書の大躍進は、看板だけ残った「つくる会」ではなく、幅広い教科書正常化運動の成果なのです。そしてその運動は「15年間」ではなく、「うれうべき教科書の問題」以来、半世紀以上続いてきたのです(下記参照)。
 
 ★渡部昇一、小堀桂一郎、中村粲…教科書改善の先達を大事にしましょう←クリック
 
本人にはかわいそうですが、もっとはっきり言いましょう。多くの教育関係者や自民党、宗教界、日本青年会議所などの関係者が、教科書改善の会を応援する理由についてこう打ち明けています。
 
「藤岡信勝さんと西尾幹二さんがいないので」
 
育鵬社教科書大躍進の本質はそこにあるのです。
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