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★渡部昇一、小堀桂一郎、中村粲…教科書改善の先達を大事にしましょう


扶桑社の中学歴史・公民教科書は有識者グループ「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(教科書改善の会、屋山太郎代表世話人)の支援を受けて、扶桑社の子会社「育鵬社」から継続発行されます(類似品にご注意ください)。
教科書改善の会がこのほど発行したパンフレット「教科書改善宣言!」(教科書改善の会
http://kyoukashokaizen.blog114.fc2.com/に申し込めば、1部300円で買えます)を手に入れました。内容は豊富ですが、私が一番注目したのは下記の資料です。教科書改善運動は、この10年やそこらの動きではなく、多くの先達が戦後ずっと努力してきたのです。転載させていただきます。
 
《教科書改善の先達たち》
 
■保守政党
 昭和30年、保守合同で自民党が結成される前の日本民主党がパンフレット「うれうべき教科書の問題」を発行し、教科書の左翼偏向に警鐘を鳴らす。執筆したのは、元日教組本部書記の石井一朝氏で、石井氏は54年にも旬刊『世界と日本』に「新・憂うべき教科書の問題」を掲載。55年には自民党機関紙『自由新報』に「いま、教科書は…教育正常化への提言」が連載され単行本になるなど、心ある保守政治家は教科書問題に取り組む。また、民社党の塚本三郎書記長は56年の衆院予算委員会で教科書の反権力ぶりを取り上げ「世間では言っているんですよ。教科書は共産主義の先生方がおつくりになるのです、教えるのは社会主義の先生方が教えるのです、金を出して一生懸命に配るのは自民党の先生方がやられるんです」と追及。
 
■侵略→進出誤報事件
 昭和57年、高校社会科教科書の検定で、日本軍の華北への「侵略」を「進出」に書き換えさせたとマスコミが報道したことを受け、中国が反発し外交問題に。しかしこの報道は誤報で、検定で華北への「侵略」を「進出」と書き換えさせたケースはなかった。渡部昇一氏はフジテレビの番組「竹村健一の世相を斬る」でこの事実を発表。『諸君!』誌上に「萬犬虚に吠えた教科書問題」を書く。新聞では産経新聞だけがお詫び記事を掲載。それ以降、産経新聞は一貫して教科書問題に取り組む。
 
■教科書正常化国民会議
 侵略→進出誤報事件の前にも『疑問だらけの中学教科書』(森本真章滝原俊彦著)、『戦後教科書の避けてきたもの』(名越二荒之助著)など有識者による問題提起が行われた。こうした動きを結集する形で58年、「教科書正常化国民会議」(気賀健三議長)が結成される。同会議は翌年、モデル教科書『これが正しい小・中学校教科書だ』(福田信之監修、小堀桂一郎編集)を出版するなど活発な運動を展開。
 
■もう一つの教科書訴訟
 教科書訴訟といえば「家永裁判」というイメージだが、自虐教科書を検定合格させた国の責任を追及する裁判も行われた。田中正明氏らは59年、教科書の北方領土や南京事件、「侵略」表記で精神的苦痛を受けたとして国を訴えた。田中氏はその後「教科書を正す親子の会」を組織して、中学生や父母を原告に履修義務不存在の確認を求めて提訴するなど精力的な運動を行う。これらの訴訟を中村粲氏が学術面で支援した。中村氏は名著『大東亜戦争への道』を著したり、慰安婦や沖縄戦などに関して正しい歴史認識を示し続ける。
 
■新編日本史
 昭和50年代後半の教科書改善の集大成として、日本を守る国民会議(加瀬俊一議長、黛敏郎運営委員長。現在の日本会議)が高校教科書『新編日本史』を文部省に検定申請。執筆者は小堀氏や村松剛朝比奈正幸村尾次郎の各氏ら。新編日本史は翌年、検定合格後に異例の4度の修正を経て最終合格したが、批判だけでなく自分たちで教科書を発行するという初めての試みは成功した。新編日本史の後継本『最新日本史』は現在も発行されている。
 
■扶桑社教科書
 平成8年、翌年春から使用される中学歴史教科書7社すべてに慰安婦についての記述が登場することが判明。残虐イラストなど問題記述も検定をパスした。これを受けて翌年、小林よしのり坂本多加雄高橋史朗西尾幹二藤岡信勝の各氏らが呼びかけ人となって「新しい歴史教科書をつくる会」が発足。中学歴史教科書の発行を提唱。扶桑社が発行元となり中学歴史・公民教科書を検定申請、13年と17年に合格し、供給が続いている。
  
教科書改善の会は、これら先達たちの志を受け継ぎます。
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