『KING'S SPEECH』(2010)英、豪
監督:トム・フーパー
出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、マイケル・ガンボン、ガイ・ピアース
↑ パパ、娘そっくりよね!
ジョージ5世の次男であるヨーク公アルバートは、幼い頃から体が弱い上、吃音症により、人前でのスピーチが苦痛の種だった。王位は兄のエドワードが継ぐ予定だが、エドワードが離婚歴のある人妻シンプソン夫人と交際していることから、父王ジョージ5世は、アルバートの吃音症を克服させようとスピーチの機会を増やすが、思うようにいかない。 そんな夫を支えるべく、妻のエリザベスは、様々な医者や治療法を試した結果、オーストラリア人の矯正専門家ローグを見つけ出すのだった。
ヨーク公夫妻の訪問に驚きつつも、ローグは、自分の治療方法に従うことを治療の条件にする。 吃音症は、生まれつきのものではなく、幼い頃の体験など精神的なトラウマから、引き起こされるものであり、患者と医師の信頼関係が何より重要だからだ。 次第に、アルバートもローグを信頼し、自分のことを話すようになる。
しかし、そんな折、父王ジョージ5世の跡を継いで即位した兄のエドワード8世が、シンプソン夫人との結婚を理由に、退位する・・・。
吃音症って、初めて知ったわ・・・。
エリザベス2世のお父さんにこんな障害があったなんて。 でも体が弱いのに、即位させられて寿命が縮んだんだと、エリザベスⅡのお母さんがシンプソン夫人を一生許さなかったというのは、有名な話。 「王冠をかけた恋」で有名なエドワード8世とウォリス・シンプソン夫人の恋も、ここではロマンチックというより、やや否定的な描かれ方をしているね。実際、シンプソン夫人ってこんなだったのかな?
この言語障害を治す訓練を見てて、私はものすごく「マイ・フェア・レディ」とか、「フローレス」を思い出したよ。
ヒギンズ教授が木琴たたきながら、「How Nice of You to Let Me Come」という文の正しい音の高低を教えるとことか、ビー玉つめるのもあったね! フローレスでは、歌のレッスンで発音強化してたね、しかも、歌詞がひどいんだ、これ。
訓練とかって、やっぱり自分が思うほどに劇的には上達しないし、精神的なことで訓練の結果がうまく出せない時ってあるよね。
そういう時、自分はやっぱりダメなんだと思って、やめてしまう、でも、続けていくことである日、あれ、出来てる?ってことに気づくんだよね。
英国王室もの、いいわ~ 高飛車でシニカルなとこがいい。
ヘレナ・ボナム・カーターの英語も大好き~ ちょっと投げやりな感じなんだよね。 でも、腹回りが異常に太かったのには、びっくり。 こ、こ、こ、これって特殊メイク・・・じゃないよね?!
コリン・ファースっていくつなんだろ。 今まで、冷静で寡黙な役が多かった気がするんだけど、今回はかなり怒鳴るシーン多かったね、王族ってこんなに怒るもんかしら。 睨み役もいいけど、怒鳴るシーンも、かっこよかった・・・