~所詮、壁~
「さて、ヒロインを納得すべく次の戦い『ツーマンセル』」
「基本だね」
「そうね。戦闘において孤立しないツーマンセルは基本よ」
「勝って『死神』のジンクスを払拭するよ!」
「どっちが死神か教えてあげるわ」
「……いいんじゃない?」
「敵突撃兵長の撃破、ね」
「とは言っても一番奥にいるよ?」
「川のステージはやっかいね。まぁ手短なところから制圧よ」
「だね。敵戦車もいるし、こちらも戦車で対応だよ!」
「戦車に効かないって分かってるのに乱射する敵兵が哀れで仕方ないわ」
「そこまで言わなくても……」
「ん、順調ね。反撃で死んだエイミーのことは忘れましょう」
「忘れちゃダメー!」
「占拠、と。イムカで敵戦車も破壊したし、後は部隊長ね」
「そうだね。アニカが行ってるからそこで叩こうよ」
「よし、野菜バカ突貫」
「避けた!?」
「ち、これだから熱血は」
「ち、とか言ったー!」
「仕方ないわね。救助後回しでクルト行きなさい」
「背後から叩いて、終了、と」
「無駄にターン食った罪は重いわよ……!」
「あわわ……」
「『戦闘に問題は?』『全然問題ないですよ~』……避けられて倒れたバカはどいつよ?」
「言わないであげて……」
「さ、そんな事はともかく、二章ラスト『エースの実力』に行くわよ」
「うん、アスロン市攻略だね。敵拠点占拠、か」
「こう縦長のマップは嫌いね。途中でAPが切れるのが気に食わないわ」
「あ、でも戦車って結構APあるよね」
「だから盾なのよ」
「……そうなの?」
「ほら、まずはエースに砲塔を向け撃つ」
「あ、飛んだ」
「でしょ?」
「次に轢いて壁に追い詰める」
「あ、戦車が壁になった。……やってる事は凶悪だけど」
「ほら、突撃兵の迎撃なぞあったもんじゃない。エイミーでも楽勝に占k」
「避けられた」
「こンのブリっこがー!!」
「設定にないこと言わないでよね!?」
「まぁいいわ。耐えて占拠したし。こうなると戦車様様ね」
「と、とにかく颯爽とクリアだよ! 慣れてくると何とも無いね」
「戦車の力よ。人間はダメね」
「ダメとか言い出した!」
「ま、とにかくイムカも名乗って協力しだしたし、このまま戦線を突っ切るわよ」
「そうだね。順調に行けば味方も倒れなくなるし」
「ありえないけどね」
「少しは思いやりってものを持とうね!?」
まとめ
「そういえばメタボは?」
「……突っ立ったままだったよ」
第七話へ