~平均年齢上昇中~
「六月。梅雨ね」
「あ、みんな夏服になってるよ! それにコゼットの部屋!?」
「紫のベッドカバーに赤青黄色のカーテン。……いい趣味してるじゃない」
「そうなの!?」
「私は御免だけどね」
「なら言わないでよ!」
「敵もユエル市――コゼットの故郷みたいね――に侵攻してきたわね」
「うん。コゼットのトラウマも有りそうだけど……がんばって欲しいね!」
「で、直後の編入生がおっさん、と。TPOって知ってるかしら?」
「言いたいことは分かるけどノーコメントで!」
「早速ミッショントライよ」
「うん。『遺跡調査隊護衛』からだね。ダス砂漠か……」
「熱による消費AP減は痛いわね。戦車もないことだし、突撃兵による突貫よ」
「それ何の解決にもなってないから!?」
「それにしても機銃トーチカは厄介ね……」
「そうだね。もう対戦車兵だと回りこむ前に迎撃されちゃうしね」
「やっぱり突撃兵しかないわね」
「本来の役目とは違う気がするけど……ね!」
「これで破壊ね。とりあえず護送車は機銃効かないみたいだから無視しちゃいましょう」
「そうだね。一々相手してたら遅れちゃうもんね」
「はい、クリア、と」
「さ、次は『森の番人』に行こうよ」
「敵は蟲ね。厳しい戦いになるわよ」
「大王ヤンマじゃないからね!?」
「敵の進撃速度を遅らせるために森の出入り口を封鎖……姑息ね」
「これも戦術だから!」
「はいクリア」
「何でこれだけ早いの!?」
「だって大王ヤンマ出てこないんだもの……」
「なにそのガッカリ感!?」
「さ、次は?」
「どちらかというとクラスメイトミッションのジャミル戦だけど……」
「月は出ているか!?」
「……はい?」
「月は出ているかと聞いている!」
「……えっと昼だけど」
「あっそう」
「何なの!? この振りは何なの!?」
「ジャミルってだけよ」
「それだけのために!?」
「で、サイコロの目が悪いから出撃したくないって言ってるわがままなおっさんのシナリオね」
「そ、そうだけどもう少し穏便に……トラウマあるんだし」
「知らないわね。敵を殲滅すればいいだけのことよ!」
「じゃ、じゃぁ行こうか……」
「占拠完了」
「早すぎだよ!」
「ま、当然ね」
「あ、イベントで敵の増援だよ!」
「敵の数はもの凄いって言うけれど、おそらくV2軍団より下よね」
「う……。さ、サイコロの目を全部1に書き換えたから大丈夫だよ」
「そうね。味方の援軍よ」
「やったね! 他のクラスだよ!」
「おっさんのシナリオにサラリーマンのクラス……どれだけ平均年齢上げれば気が済むの?」
「C組って断言してないから!」
今週のおっさんの呟き。
「また俺のせいで部隊が全滅してしまうのか……。くそっ……!」
「いなくても勝てるから気にしなくていいわよ」
「待ってー!」
第三十五話へ
「六月。梅雨ね」
「あ、みんな夏服になってるよ! それにコゼットの部屋!?」
「紫のベッドカバーに赤青黄色のカーテン。……いい趣味してるじゃない」
「そうなの!?」
「私は御免だけどね」
「なら言わないでよ!」
「敵もユエル市――コゼットの故郷みたいね――に侵攻してきたわね」
「うん。コゼットのトラウマも有りそうだけど……がんばって欲しいね!」
「で、直後の編入生がおっさん、と。TPOって知ってるかしら?」
「言いたいことは分かるけどノーコメントで!」
「早速ミッショントライよ」
「うん。『遺跡調査隊護衛』からだね。ダス砂漠か……」
「熱による消費AP減は痛いわね。戦車もないことだし、突撃兵による突貫よ」
「それ何の解決にもなってないから!?」
「それにしても機銃トーチカは厄介ね……」
「そうだね。もう対戦車兵だと回りこむ前に迎撃されちゃうしね」
「やっぱり突撃兵しかないわね」
「本来の役目とは違う気がするけど……ね!」
「これで破壊ね。とりあえず護送車は機銃効かないみたいだから無視しちゃいましょう」
「そうだね。一々相手してたら遅れちゃうもんね」
「はい、クリア、と」
「さ、次は『森の番人』に行こうよ」
「敵は蟲ね。厳しい戦いになるわよ」
「大王ヤンマじゃないからね!?」
「敵の進撃速度を遅らせるために森の出入り口を封鎖……姑息ね」
「これも戦術だから!」
「はいクリア」
「何でこれだけ早いの!?」
「だって大王ヤンマ出てこないんだもの……」
「なにそのガッカリ感!?」
「さ、次は?」
「どちらかというとクラスメイトミッションのジャミル戦だけど……」
「月は出ているか!?」
「……はい?」
「月は出ているかと聞いている!」
「……えっと昼だけど」
「あっそう」
「何なの!? この振りは何なの!?」
「ジャミルってだけよ」
「それだけのために!?」
「で、サイコロの目が悪いから出撃したくないって言ってるわがままなおっさんのシナリオね」
「そ、そうだけどもう少し穏便に……トラウマあるんだし」
「知らないわね。敵を殲滅すればいいだけのことよ!」
「じゃ、じゃぁ行こうか……」
「占拠完了」
「早すぎだよ!」
「ま、当然ね」
「あ、イベントで敵の増援だよ!」
「敵の数はもの凄いって言うけれど、おそらくV2軍団より下よね」
「う……。さ、サイコロの目を全部1に書き換えたから大丈夫だよ」
「そうね。味方の援軍よ」
「やったね! 他のクラスだよ!」
「おっさんのシナリオにサラリーマンのクラス……どれだけ平均年齢上げれば気が済むの?」
「C組って断言してないから!」
今週のおっさんの呟き。
「また俺のせいで部隊が全滅してしまうのか……。くそっ……!」
「いなくても勝てるから気にしなくていいわよ」
「待ってー!」
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