ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

大正四年の重箱

2019-08-23 12:39:27 | 古いモノ

実は長年輪島塗の重箱を探していたぽてちです。

新品を買うととても高価だし、ヤフオクでも数か月探してもなかなかいいのが出てこないし…とあきらめかけていたところ、

出たんです、ヤフオクに。画像はあまり良くなかったけど、ぽてちの目はごまかされませんでした。「これだ!」

買うと決めると強いこと強いこと。最初から高額入札しておくと、びくともしませんでしたよ。しかも送料込み18000円(!)で落札できました。

久々に快哉を叫んだぽてちです。

 

上のような木箱に入ってました。大正四年の一月に、森川さんが新調したものらしいので、104年前の重箱!

箱や中の包み紙は傷みが激しい。でも、

一個一個この紙に包まれていました。確かに輪島塗。左の手書きは秋草、かな。

 

中身を公開しますねー。自分で言うのもナンですが、とっても素敵でキズもほとんどなく、ほんとに104年前の?でした。

秋の七草の、葛(くず)です。

 

同じく、萩。

 

同じく桔梗とすすき。

 

これがわからなかった。多分、女郎花(おみなえし)。

 

こちらは蓋です。すすきと多分、藤袴。

 

二枚目の蓋。なでしこと朝顔。朝顔は初秋の季語らしいですな。朝開いてすぐしおれるのが秋らしいとは、昔の人は風流でしたね。

 

ヤフオクでは三段重+二段重として出品されていました。五段ではなかなか使いづらい。しかも昔のものなので、八寸四方(24.5cmくらい)と大型なんです。

よっぽどがんばらないと正月に五段で使うのは難しいです。何を入れたらいいんだ?

最近の重箱は五寸で、しかも角が丸かったり、胴張(正方形ではなく、真ん中がふくらんでいる)だったりして、ぽてちの好みではなく、それも二の足を踏んでいた理由でした。

以下、美しいディーテイルです。

赤が退色したのかな。

 

蒔絵の盛り上がりがきれい。

 

もう、毎日眺めて見惚れているぽてちです。

 

中もこれといったキズも無く。

今から正月が待ち遠しいです。