ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

南仏の旅 7.コート・ダジュールの四つの鷲の巣村

2018-07-21 09:59:53 | 

今日はぽてちがとても楽しみにしていた、今回の旅のハイライト、四つの鷲の巣村を巡る旅(エクスカーション・ツアー)です。

中世の村がほぼそのまま残っているそうで、古いの大好きなぽてちにはたまらないです。

プロヴァンスも良かったけど、今回は観光客がほとんどいない村なんです。秘境と呼ばれる村もあります。わくわく。

(ちなみにぽてちの趣味で画像の数がやたら多いです。あしからず)

 

まずは腹ごしらえ。

お、このホテルのいいところを挙げるとしたら、テラスと朝食だな。種類が豊富で、フランスのホテルじゃないみたい。アメリカ人が多いからかな。

 

さて、ロビーまでクルマで迎えに来てもらって(参加者はぽてちたち二人のみ)、まずはイタリア国境近くの町、マントンを目指します。レモンで有名です。

マントンで高速を降りて、上ったり、下ったり、くねくねと山道を行くと最初の村、サンタニェスに到着。「フランスの最も美しい村」の一つ。

聖人である姫、アニェスが嵐にあい、この村の洞窟で一夜をすごしたらしい。

 

さっき通った高速道路が下の方に見えます。奥には海も。市街地はマントンかな。

 

来たー!サンタニェスの遠景です。なんであんなところに村があるのでしょうね。不思議。

 

ついに来た、と夢心地のぽてちです。村は思ったより小さく、幅150mくらいじゃないかな。

クルマを下りて散策。

墓地がありました。田舎ですが、よく手入れされて、大切にされているのがわかりました。

 

山の上には城跡。

降りていく途中、珍しい花々を見かけました。思わず足を止めます。

もっと下ると、村の全景が見えてきます。

 

上から見ると、衛星のアンテナがたくさんなので、住人は結構いそうだが、ほとんどすれ違いません。観光客もいなかった。もちろん、おみやげ物屋もなし。

 

メインストリート。

 

石段を上るか下るかで、平らな場所は教会付近のみ。

 

このへんに冒頭のネコちゃんがいました。

 

これ、いろんな村で見かけました。上の金色のつまみをぐるぐる回すと、水が出てきます。こういう村々は飲み水をどうしているのか

ツアーの人に聞くと、どこも水道は完備されているらしいのです。すごいな、フランス。

 

どこをとっても絵になります。観光客、0。

 

どの村も、大体真ん中のてっぺんには教会があります。

 

いやー、一ヵ所目からもう、最高です。こんなところに来たかった。

 

次はペイヨンを目指し、山道をひたすらクネクネ。今日はすべてこういうパターン。しかもすごく狭くて、絶対自分では運転できない。

 

車窓からの眺め。野生のラベンダーがあちこちで咲き誇っておりました。こんなにたくさん。やっぱり乾燥した岩場に咲くラベンダーはしっくりきます。

 

そうこうしているうちに、見えてきました。

秘境、ペイヨン。ところで、なぜこんなところでこんな作りの村かというと、ひとえに外敵の侵入を防ぐ目的だそうですが、イマイチ意味がよくわからないぽてちです。

 

山の上、というより岩に貼りついている村。ほんとに人が住んでるの?

 

一番下にある、泉。あれ、今気づいたけど、左のボックスって、郵便受け?すごい坂だからここに集約してるのかも。

 

 

似てるけど違う石段。

 

アーチがいいですな。

 

そしてほら、ぐるぐる水栓。

 

てっぺんには、やっぱり教会。

 

お花がきれいな家。

 

さて、後半戦に備えて腹ごしらえです。

オーベルジュ・ド・ラ・マドンヌ。こんな辺鄙なところにありながらミシュランの星を獲得していたレストラン。(今は「おすすめ」になっているそうです)

 

ペイヨンの村と眼下に広がるコート・ダジュールの景色を見ながら、いただきます。

冷えた白ワインとともにサラダを。どこかで食べたのに似ているが、ソースが甘めでおいしかった。

 

チキンだと思います。ポテトのクリームニョッキと。やはりソースがウマい。

 

アートなデザート。カップの中の、プリンみたいなババロアみたいなヤツ(スイーツに疎くてすみません)が、ちょうどよい甘さで良かった。

シューは焼き立て(揚げたてかも)であたたかでした。でもやっぱり、量はこの3分の1でいいな、と思うぽてち。

遠くからやってきたと思しきフランスの方々(こんなところまで来るとは、やはりフランス人の食に対する執念はすごい)も大満足のようで、

「トレビアン!」が聞かれましたよ。

 

お腹も満たされ、次はリュセラムを目指します。

キリスト生誕の模型を各家々に飾ることで有名なリュセラムは塩の道の通過点としても栄えたそうです。

 

こちらは平地の部分もあり、家の作りもちょっと他と違っていたりして、いわゆる鷲の巣村ではないかもしれません。比較的大きな街です。

 

下の方にある、泉です。ほんと、どこへ行っても水が豊か。

 

モッサという画家がこの辺りを描いたらしいです。

 

このあたりかな。

 

残念ながら、教会は扉が閉まって開かなかった。

 

下りの途中、こんな建物が…。こ、怖っ。中は真っ暗でした。何らかの場面だとは思うのですが。

 

リュセラムの、ニャン。

 

結構大きな街。

 

 

こういうのが窓辺に飾られるんですね。

うん、クリスマスに訪れると最高でしょう。

 

さて最後に訪れるのは、「フランスの最も美しい村」に選ばれている、コアラーズです。

別名、「太陽の村」とも呼ばれ、一年中、陽がさんさんと降り注ぐのだとか。たしかに暑い。

鷲の巣です。

 

各所に日時計が掛けられているのです。これは有名な、ジャン・コクトーの日時計。

 

ここは村の入り口の郵便局です。

 

壁には4つもの日時計があります。

 

それではまた街歩き、というか石段登り。

 

 

 

ほんとにどこを撮っても絵になるなぁ。

 

てっぺんの教会近くの広場にも日時計がたくさんありました。

 

 アートな村なんですね。

 

ヨーロッパの教会って、場所にかかわらず、とても立派ですね。ここも美しい。

 

墓地も美しく手入れされていました。

 

これで4つの鷲の巣村巡りは終了。

数年前より村の人口が減っている、と聞きました。限界集落のようになってきているのかな。

こんな素敵な村々が無くなるなんて、考えたくもないですが、将来的にはどうなんでしょうね。

昔はオリーブを育てて生計を立て、ほとんど自給自足の生活だったそうですが、最近はニースまで働きに行っているそうです。

すごく山奥に見えるけど、どこもニースまでクルマで30~40分くらいじゃないかな。通勤圏内です。

機会があれば、泊ってみたい村ばかりでした。ぽてち的には、サンタニェスとペイヨンが良かった。

 

明日はエズにお出かけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これはまた (ひろ)
2018-07-21 12:36:27
タイムスリップしたかのようですね。よく残ってますね。美しい。確かにこれだ!という感じ。うっとり。
泉が多いと聞いて、昔「愛と宿命の泉」という映画を見たのを思い出しました。やはりプロバンス地方が舞台でした。
Unknown (その映画は)
2018-07-21 13:17:34
残念ながらみたことがないのですが、ちょっと調べたらイヴ・モンタンが出ていたのですね。

サン・ポール入り口のカフェは彼が経営していたことがあるらしいです。

ぜひ観たいですな。

鷲の巣村、思い出すだけでまた行きたくなるくらい、良かった。

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