金沢市内の長町美家屋敷跡。
長町界隈は、かつての藩士が住んでいた屋敷跡で、土塀の続く町並みが美しく、今も市民生活が営まれている場所です。
石畳の小路を散策すれば、当時の雰囲気がしのばれます。
武士の邸宅は土塀を敷地内を囲うのが習わしで、用水から水を引き曲がり水を配した庭園を持つお屋敷が多いそうですが、 現在も生活が行われており、ほとんどのお屋敷は立ち入ることはできません。
火災などが少なかったため、とても保存状態がよく、昔の情緒が偲ばれます。
そんななかで旧加賀藩士の「高田家跡」は藩政時代の長屋門を修復し、一般公開されています。
敷地内には見事な池泉回遊式庭園を配し、藩政時代の面影を残しています。
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こんな小路を入ってみれば・・・
お茶するところもあったりして・・・(カフェというのも違うような・・・)
そんな武家屋敷跡の一角に、江戸時代の下流武士(足軽)の屋敷2棟が「金沢市足軽資料館」として移築再現され、無料で拝観できます。
足軽屋敷は「高西家」と「清水家」の2棟が保存展示されています。
木造平屋建て、石置き板葺の平入り切妻造で、玄関から座敷に続く接客空間と、台所や茶の間などの生活空間が並列した間取りになっています。
加賀藩の足軽屋敷は一戸建てで、屋敷の周りには生垣を回し、内側に植木が施されていたことから、その様子が再現されています。
どちらの建築物も、足軽の代々子孫が受け継ぎ、平成まで住み続けたというから、スゴイなぁ~と思います。
藩政時代からの薬種商「中屋薬舗」の建物を移築した「金沢市老舗記念館」。
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