ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

父不見山(ててみえずやま) ~第8回神流マウンテンラン&ウォークに便乗~

2016-11-14 23:35:25 | 登山(両毛・常総)

11月13日(日)

万場・竜門ノ滝→小平・坂丸峠登山口→坂丸峠→長久保ノ頭→伐採地→父不見山→
杉ノ峠→生利大橋→万場・万場小学校


11月13日(日)に開催された第8回神流マウンテンラン&ウォークにダーリンが出場するため
ぴすけとダーリンは12日(土)から神流町入り。
12日(土)に行われた万場小学校体育館でのウェルカム=パーティー後は
大会指定宿泊施設のみかぼ高原荘に宿泊した。
大会当日は上天気で、やや気温が高いことが危ぶまれたが
7時42分、ダーリンはマイクロバスに乗ってミドルコーススタート地点へと向かって行った。

ぴすけは7時55分にスーパーロングコースのスタート地点である竜門ノ滝前を出発し
既にスタートしていたスーパーロングコースの選手たちが走った後を歩いた。
小平の坂丸峠登山口までは、一部の迂回路を除き舗装道路を歩く。

右手に、万場の集落が見下ろせる。
万場は、長野県と群馬県をつなぐ十石峠街道の宿場町であった。

万場から歩くこと55分、小平の集落に入る。
川沿いの真っ赤に色づくカエデが目にしみた

8時53分、小平の集落を後にする。

登山道に入ると、北斜面ということもあって木々の色づきはまだまだであった。
道は一昨日の雨が乾いておらず、けっこうぬるぬる。
9時44分、道標のある作業道を横切る。

坂丸峠までの道は、その昔の往来を彷彿とさせる趣のある道だ。
ところが…、その風情が台無しなのが、神流マウンテンラン&ウォークの文字が入った赤テープが
5m置きぐらいの間隔で木の枝にぶら下がっており、良い雰囲気をぶち壊しているのだ
写真を撮ろうと思っても、目の前を赤テープがヒラヒラしたり、少し先にも赤いテープがだらりと垂れる。
これにはぴすけ、かなり興ざめで、4年前の登山の時はこんなことはなかったのにとぼやいた
神流マウンテンラン&ウォークの実行委員会に言いたい。
作業道が交わったり、道迷いが起きそうな場所には案内板なり赤テープは必要かもしれないが
どう見ても一本道で、ほかに歩く(走る)所はないだろうという場所に
5m置きに赤テープを垂らすことはないだろう
父不見山は、赤テープの連続で、すっかり風情のない山になってしまった、と。

10時25分、小祠のある坂丸峠に到着。
ここまで、けっこう歩きごたえのある登りに、そういえば累積標高差が(+-)1000m以上あるし
距離も13km以上あるから、久々に「山に登っている」という感じがしてきたのだった。
小平からは傾斜もそこそこあるので、ぴすけとしては登りに使い
杉ノ峠から生利に下りる方が傾斜が緩いので下りが楽だと思うのだが
ガイドブックなどでは生利から登り、小平に下りるルートが紹介されている。
坂丸峠から秩父に抜ける道を見送り、左に折れて父不見山の主稜線に乗るが
主稜線上のルンルン歩きはすぐ終わる。
いったん主稜線から外れて、山腹を巻くように歩き、再び主稜線に乗るのに一登りする感じだ。

11時、坂丸峠から35分で長久保ノ頭に出る。
ここで、秩父方面から来たという登山者が休憩していた。
この日初めて会う登山者であった。
景色の良い場所があると聞いていたので、道標の「摩利支天」方向へ向かうとしよう。

ジャーン
長久保ノ頭から歩いて1分と経たぬうちに伐採地に出て、この景色が眼前に広がる。
気温が高いからか、白く霞んでいるが、正面やや右の三角形の山は武甲山で
秩父・奥武蔵の山並みが秩父盆地を隔てて続いている。

目をやや左に転ずれば、左に見える城峰山山頂には電波塔が目立ち
右の比企丘陵の山並みには「おっぱい山」こと笠山の特徴ある山容が眺められた。
切り株に腰を下ろし、この日初めて座って休憩を取った。
歩きながらかじっていたクリフバーの残りと、ソイジョイを1本食べる。
15分ほど休んで、父不見山山頂を目指そう。

長久保ノ頭から父不見山山頂まで、木の間越しに赤久縄山方面の稜線が見える。
あの稜線のどこかを、ダーリンたちが走って(歩いて)いるのかと思うと
とにかく無事に帰ってきてほしいと祈らずにはいられなかった。

11時40分、父不見山山頂に到着。
木々に阻まれ、展望はない。
写真を撮ったら、すぐに下山にかかる。
下山を始めて15分くらい経っただろうか、12人ほどのパーティと出会う。
このパーティの最後尾にいた方が、来る道すがら眼鏡を落としたのだという。
もし歩いていて見つけたら連絡しますよと話して別れたが
結局生利大橋に出るまでじろじろと注意深く探してはみたものの、見つけることはできなかった。

杉ノ峠に着いたのは12時6分。

石祠の石垣の脇で、リンドウが可憐な花をたくさん咲かせていたのには感激した。
杉ノ峠を過ぎると、あとは特筆する箇所もない下りである。
林道を2回横切り、小さな沢を渡る所もあるが、生利大橋手前の15分ほどは舗装道路歩きである。
この舗装道路は、車もたまに通るが、バイクの通行が多い。
背後から爆音でまくしたてられるのは、あまり気持ちの良いものではない。

杉ノ峠から1時間13分後の13時19分、生利大橋に出る。
ここから万場へ戻るには、国道462号(十石峠街道)を歩くのだが
交通量が多いわりに歩道が狭く、通る車はけっこうスピードを出していて怖い。
13時40分、自家用車を置いてあった万場小学校の校庭に戻る。


ダーリンが帰って来るまで、車の中で昼寝と読書をしながら過ごし
15時15分、おもむろに神流マウンテンラン&ウォークのゴール地点へと向かう
ゴール間近になったらメールをくれると話していたのに、何の音沙汰もなく、不安がよぎる。
まさか、今年も締めくくり賞になっちゃうなんてこと、ないよね
待つこと暫し。
15時31分にぴすけのスマートフォンに着信が
慌てて出るぴすけ。
「ぴ~ちゃ~んやっとロードに出たんだけどね、今年も締めくくり賞になっちゃうかも
  とにかく最初から脚が痛くなっちゃって、もう走れません
「エーッそれはまずいそれだけはなんとしても避けなければ。頑張って、ダーリン
「うん。あと2kmで、歩いても1km15分だから、制限時間にはぎりぎり間に合うかと…」
「うわーっ怪我しないように、でも、頑張って
「は~い
ゲゲッ
絞めくくり賞だけはなんとしても避けようというのが、今年の合言葉だったのに…。
15時47分、満身創痍のダーリンがゴールに向かってチョロチョロと小走りでやってきた。
6時間47分15秒、昨年より8分ほど早いゴールだった。
かろうじて締めくくり賞は免れたものの、ゴール後は脚と膝の痛みで歩行が儘ならないダーリンであった



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2 コメント

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いい山歩きですね (芝刈り爺さん)
2016-11-15 20:13:51
わたしもしつこい赤テープにうんざりしています。それこそ5mおきくらいに赤やら黄色やらついていて、うんざり。あれは犬のマーキングとおなじなんでしょうかね。あまりひどいと剥がしてしまうこともあります。ゴミですよこれは、、、と言いながら。良かれと思ってやってるんでしょうかね。でもいい山ですね。わたし反対していた林道を使って、熊鷹山に行きました、紅葉はきれいでした。ダーリン様はご無事のご帰還おめでとうさんです。半月板、椎間板、軟骨を大事にしましょう。タバコは軟骨にも悪いんだってね。いいところなんかないか。
山の登り方も変化して良いのでは (ぴすけ)
2016-11-16 21:41:32
芝刈り爺さん、林道を利用して、標高差を少なくして登ったり、自家用車を利用して、荷物を軽くして登ったり、年齢や体力に応じて山の登り方も変化して良いのではないでしょうか。
無理に今までの方法に固執して、怪我や遭難を起こしては、何にもなりませんから。
私も、一人の時は公共交通利用で行ける山に行き、ダーリンと二人の時は自家用車利用もたまにはありだと思っています(そうでないと、いつも同じ山に行くようになってしまい、行きたい山に行けない葛藤が半端ではありません)。

熊鷹山の紅葉、きれいでよかったですね。
今年はどこもイマイチかと思っていました。
それにしても、赤テープの連続はなんとかならないでしょうかね。
マーキングと一緒だなんて、テープをつける側の縄張り意識みたいなものでしょうかね?

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