ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

奥日光ぐるっと周遊ハイキング

2017-09-18 07:52:50 | 登山(両毛・常総)

9月3日(日)

湯元温泉→小峠→刈込湖・切込湖→涸沼→山王見晴し→光徳→光徳沼→戦場ヶ原→
湯滝→湯ノ湖→湯元温泉


前日の投扇興大会で大笑いしたからか、少し食欲も出て来て元気になった気がして
のんびり気まま旅のはずが、朝の好天に気を良くして奥日光ハイキングに変更
のんびり気まま旅なのに、なぜか登山靴を用意してきたのもおかしなものだが
これまでぴすけはどれだけ山に助けられ、山に鋭気をもらってきたかを考えると
山に足が向くのは自然なことだった。
6月以来山に行けず、しかもこの1週間ばかりほとんど動けなかったので
どれだけ歩けるかわからなかったが、疲れたら途中で引き返して来ればいいや
くらいの気持ちで、ダーリンと2人で9時30分に湯元温泉駐車場を出発した。

9時50分、湯元温泉の源泉を見学。




2017年9月1日から12月22日まで、湯の平湿原の木道工事が行われており
源泉には温泉寺から行くことは出来ず、上図右側の国有林前の道からしか行けない。

源泉の北東奥に、刈込湖・切込湖への登山道がある。

10時8分、金精道路を横断。

10時35分、小峠で小休止し、刈込湖に向かう。

小峠付近には花が多い。
こちらは、キオン(だと思う)。

登山道脇にはヤマシロギク(シロヨメナ)。

岩陰にはソバナ(だと思う)。
刈込湖・切込湖から光徳までのコースは、展望が開ける場所はあまりないが
大した標高差もなく苔むした森の中を歩けるので、ちょっと奥深い山に来た気分になれる。

湯元温泉を出てから1時間40分後の11時10分、刈込湖に到着。
疲れた感じはないが、これまでにないスローペースに、かなり体力が落ちていることを実感。
湖畔を暫しぶらついて、景色を思う存分堪能した。

刈込湖の湖面の美しさに、見とれてしまう。

ここが刈込湖と切込湖の連結部で、雨が多い時は二つの湖はつながっているが
雨が少ない時にはこの部分が干上がっていて別々の湖になる。

刈込湖から歩くこと45分、目の前が明るくなり、山に囲まれたすり鉢状の地形が現れる。
涸沼だ。

涸沼に多く咲く、ノアザミ。

ササから飛び出すようにして黄色い花をつけるマツバダケブキは、とても目立つ。
涸沼を一望するベンチに座り、パンを食べて休憩。
ここまでスローペースながら、とくにきつくは感じていなかったが
涸沼から山王見晴しまでの登りが、かつてなくきつく「あれ?こんなだった?」という感じ。
過去に何度もこのコースを歩いているが、急に別コースになったようにきつかった

12時35分に、山王帽子山の登山口分岐点に着き、ホッと一息つく。

光徳に向かう途中で出合ったヤスデ。
白くて、背ワタ(?)が透き通って見える(エビみたい)。

さらに驚嘆したのは、途中でカエルがピョコピョコと歩いていたので
写真を撮ろうと追いかけたら危険を察知したらしく、ピクリとも動かなくなり
そればかりか、動かなくなったその場所と一体化するように、体の色が微妙に変わり始めたこと。
岩のような皮膚の色と質感ばかりか、背中に木の根に見えるかのような線まで入り
近づこうが手で払おうが、もう微動だにしない。

ちょっかい出してごめんね。
変身の術を見せてくれて、ありがとう

でも、このカエル、ヒキガエルだと思っていたのだが、ヒキガエルは変色しないのか?
カエルの生態は奥が深くてよくわからない。
しかし、ダーリンと2人で観察していたところ明らかに体の色が変わったのだが
このお方はヒキガエルではないのかな?

13時30分、光徳に到着。
よく歩いたご褒美に、ダーリンは牧場の売店でアイスクリームを買って食べている。
さて、光徳からバスに乗って湯元温泉に戻るか
戦場ヶ原を抜けて湯滝・湯ノ湖経由で湯元温泉に戻るか思案する。
この際とことんまで肉体的に疲れたら、精神的な疲れとバランスが取れて良いのかも
などと、少々自虐的にもなり、さらに歩いてみることに。

光徳牧場は観光地で人も多いので、光徳沼に立ち寄り、沼畔の木蔭で休憩。
ダーリンは途中で行動食をつまみ食いしていたからか、とくにお昼はいらないらしい。
ぴすけは再びパンをかじる。
バイカモが水中で揺蕩うのを眺めながら休憩するこの場所は、ぴすけのお気に入り

14時49分、戦場ヶ原を一望しながら歩く。

ホザキシモツケ

ウメバチソウ

アキノキリンソウ
小田代橋から湯川の流れに沿って湯滝へ向かう。

15時20分、湯ノ湖の湖水が轟音を立てて流れ落ちる湯滝に到着。
昨夜ホテルで食べたアユの塩焼きがおいしかったので
湯滝レストハウスで炭火焼のアユを買い求め、貪り食う
美味
丸ごとぺろりと食べて、串しか残さなかったら、店員さんに
「おいしかったのかい?」
と、聞かれてしまった。
湯ノ湖の東岸を歩き、湯元温泉駐車場に戻った時には、16時15分になっていた。
もう、くたくた。
しかし、気分は最高だった


どこにも行きたくなかったし、行けないと思っていたが
ダーリンが日光に連れだしてくれたことで、気持ちを切り替えることができた。
「また山に行きなよ」
と、ダーリンが言ってくれた。
ありがとう、ダーリン
そうだ、ぴすけにとって山は特別な場所
気持ちと体のバランスを整えるには、山に行くのがいちばんさ



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4 コメント

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よかったですねぇ♪ (ぽぴ)
2017-09-18 20:40:14
お天気も良くて、よく歩いて、扇狙ったり鮎食べたり、笑ったり身体使ったり。。。。
リフレッシュできてなによりでした(^^)
山とダーリンの力、おっきいですね♪

切込湖刈込湖のあたりの歩く場所、私は学生時代のフィールドワークのサークルで来たのを思い出しました。懐かしい。。。あの頃は私も、もう少し身が軽かったものです←そこ懐古?
山とダーリンに救われた (ぴすけ)
2017-09-19 09:40:29
ぽぴさん、本当に、山とダーリンに救われました。
4月に奈良に行った際に利用した夜行バスでの受動喫煙で一気に体調が悪化した後も、10日ほど吾妻小舎にいた間は化学物質の被曝機会が少なかったからか、帰宅してみれば耐性アップ。
感謝、感謝です。

生研の水調査では、奥日光も最適な場所ですね。
ゆくゆく時間ができたら、回顧山行なんぞしてみるのも面白いかもしれません。
いいですね。 (芝刈りじいさん)
2017-09-20 19:17:09
やはり歩くと気持ちいいですよね。私も、少しずつ、ゆる山歩きを楽しんでいます。けっこう長時間になったのではないでしょうか。6時間くらいですね。私もまたどこかに行こうと、思っています。
距離はそこそこ (ぴすけ)
2017-09-22 22:08:59
芝刈り爺さん、標高差はそれほどないものの、距離はそこそこ歩きました。
気力・体力がすっかりなくなってしまっていたので、こんなに歩けるとは思っていませんでした。

日光は美しいですね。
日光を開いた勝道も、この地の美しさに何かを感じたのかな、と思います。
来週、草紅葉を見に小田代ヶ原に行けたら良いな、と考えて、天気とにらめっこしています。

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