ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

熊鷹山ゆる登山

2019-04-29 23:35:58 | 登山(両毛・常総)

4月28日(日)

林道作原沢入線(駐車場)→熊鷹山→アカヤシオの尾根→駐車場→宝生山→駐車場


芝刈り爺さん・ぽぴさん・ダーリン・私の4人で
栃木県佐野市の熊鷹山に、アカヤシオを愛でるゆる登山。
ゆる登山であるから、林道を利用して標高約1100m地点まで自動車で入る。

10時15分、駐車スペースに自動車を停め、身支度をして歩き出す。
先発は芝刈り爺さんを先頭にぽぴさんが続き、私を最後尾に歩く。
後発はダーリンがトレランの装備で走る。
歩きはじめてほどなく、後ろから来たダーリンに追い抜かれた。

「山頂まで30分ってとこかな」
「気をつけて~

天気は上々、落ち葉が積もる柔らかな登山道は傾斜も緩く、お散歩気分。
ルンルンである
まだ新緑にはほど遠く、やっと芽吹き始めた木々の間から燦々と陽が降り注ぎ
やや冷たいものの心地よい風が時折吹き抜けていく。
根本山に行く道が右手に分かれて、左に進めば熊鷹山に続く尾根筋である。
芝刈り爺さんとぽぴさんと私の3人がそろったのは、2014年11月以来なので
4年半の変化などを語りつつ、ゆるゆると歩いていると
前方からダーリンが駆け下りてきた
芝刈り爺さんの予想どおり、30分で熊鷹山の山頂に着いてしまったので
引き返してきたということだった。
今は歩く人も少ないのか、幅が狭くかろうじて道状になっている熊鷹山山頂を巻く道に
芝刈り爺さんの先導で入っていく。
…と、そこにはアカヤシオの木があり、花が咲いていたのだった。

3人とも写真撮影に夢中。

アカヤシオの花期は短いうえに、開花期を見計らうことも難儀なのだが
今年は花つきもよいようで、開花期にもドンピシャという、絶好のタイミングだった。

すぐそばには、この時季に出合えるとなぜか心浮き立つ
かわいらしいフデリンドウも咲いていた。


巻き道は狭くて歩きにくかった。
熊鷹山山頂直下の石祠のある場所に出ると、そこから南面を山頂に向かって登る。
11時35分、熊鷹山山頂に到着。

山頂は360度の大展望。
櫓になっている展望台に登れば、さらに展望が開ける。

南には、遠く富士山が眺められた(写真中央の薄く白い山)。

北東には日光連山。

北北西には上信越国境の山々。

北から西にかけて、皇海山~袈裟丸山、奥に上信越国境の山々、赤城山、その奥に浅間山。

頂上で展望を存分に楽しんだら、北側に伸びる尾根を下り
芝刈り爺さんの案内で、途中で右手に分かれる尾根筋に入っていく。
そこは岩場のある場所で、斜面にはアカヤシオの木があり、ちょうど花が真っ盛りだった。

アカヤシオの花を眺めながらお昼にし、各々写真撮影にいそしむ。

ダーリンは再び走って下り、先に駐車場で待っていることにして、我々と別れた。
のんびり下って13時、駐車場に着いたものの、ダーリンがいない。

「ダーリン、いませんね」
「え?シート倒して寝ているんじゃ…」
「いや、いませんよ」
「あれ~?どこいっちゃったんだろう…」
「根本山に行っちゃったんじゃない?」
「え~?さすがに予定にないから、行かないと思うけど…」
「サメと同じで走り回っていないと死んじゃうから、まだどこか走っているんじゃない?」
「根本山に行っちゃったんだよ」
「いや、崖の下かも
「この先に行っちゃったかもね。ピークまで往復30分程度だから探しに行ってみましょう」

ということで、我々は駐車場から道路を挟んで伸びる、宝生山への登山道を登って行った。
実はダーリン、分岐を見落とし、道なりに走って根本山まで行ってしまったそうだ。
慌てて根本山から引き返し、帰りは途中の分岐を慎重に曲がり
駐車場まで戻ってきたのは我々が宝生山に向かった直後だった。
ダーリンは、時間的に先に着いているはずの我々がいないので、かなり心配したようだ。


そんなことはつゆ知らず、芝刈り爺さんとぽぴさん、私の3人は宝生山に登頂。

山頂一帯は、アカヤシオのトンネルができていた。

青い空にピンクの花がよく映える。

「この花の時期には、両神に行くと花の天ぷらが食べられるよ」
などと話す。
命懸けの岩茸採りと、中禅寺湖畔で見つけた岩茸の話も。

宝生山の山頂一帯は、熊鷹山より開けており
日当たりの良さもあるのか、花がたくさんついているようだった。

満開と言って良かろう。

3人で写真を撮りまくる撮りまくる

既にダーリンが駐車場に着いていたことも知らず、20分くらい山頂でのんびりしてしまった。


宝生山から下り、駐車場が見えてきたと思ったら、芝刈り爺さんが
「ダーリ~~~ン
と叫んだ。
そこには、予想外の方向から山を下りてきた我々を
きょとんとした顔つきで眺めるダーリンの姿があった。


分岐に気がつかず根本山まで行ってしまったダーリンの話を聞きながら
お互いの無事を喜び合い、楽しかったゆる登山の地・熊鷹山を後にした。
次のゆる登山は秋ですかね、皆さん
芝刈り爺さんには、秋の静かな山を見繕っていただき
ぽぴさんには8月までに減量と並行して体力増強に勤しんでいただき
ダーリンはトレランの練習に余念なきようジム通いを継続し
私は極力月1回は山に行って、この世の垢を落とすといたしましょう



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2 コメント

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きれいに撮れていますね (芝刈り爺さん)
2019-04-30 19:53:45
遠くの山々もきれいに撮れていますね。花ももちろんですが、、。紅葉は西沢からの道の途中がきれいです。と言うことは西沢から上がれればいいですね。
元気に秋を迎えましょう。ラジオも新聞も元号が変わる話ばかり。天皇アレルギーの無くなりつつあった私も、?????何か??変!と感じつつあります。
シロヤシオも見てみたい! (ぴすけ)
2019-05-01 19:49:52
芝刈り爺さん、楽しい一日でした。
アカヤシオの次は、シロヤシオが咲きますか。
毎年シロヤシオは日光か鹿沼の山で見ていますが、熊鷹山のシロヤシオも見てみたいです。

芝刈り爺さんだけでなく、先の大戦を経験し、記憶を残す方々が少なくなっていることに加え、天皇に対する親和性も増しており、かなりおかしいこともおかしいと感じなくなっているような気がします。
私としては、いや~な感じがしています。

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