ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

奥日光秋色散歩(前編) 戦場ヶ原~小田代ヶ原~幕張峠 

2017-10-02 23:54:27 | 登山(両毛・常総)

9月26日(火)

赤沼バス停→戦場ヶ原→小田代ヶ原→幕張峠


すっかり体力が落ちていることを実感しているものの
山歩きによって気持ちが前向きになることも確かで
心身のバランスもとれて調子が良いため、この日は一人で日光へ
山登りではなく、山の合間を縫って歩く、お散歩コースである。

5時29分に最寄駅を出発し、東武動物公園駅・南栗橋駅・栃木駅で電車を乗り継ぎ
7時35分に東武日光駅に到着。
8時発の湯元温泉行きのバスに乗り、8時59分に赤沼バス停で下車。
身支度を整え、9時5分、バス停裏から湯川に沿って歩き出す。

湯川沿いに歩くと、真っ赤な実をつけたマムシグサが目に飛び込んで来る。
赤沼分岐で右に折れ、戦場ヶ原へと進む。

戦場ヶ原への遊歩道(木道)を歩き始めてすぐのズミ(コナシ)の葉が、赤く色づいている。
良い感じ。
ルンルン

遠くには湯滝の瀑布が見え、その奥に湯ノ湖が広がることを想像する。
あの湯滝の所にあったレストハウスでアユを食べたんだよな~、と、回想(食い気食い気)。

これはマユミ?
赤くてかわいらしい実がたくさんついている。
秋だな~
ルンルン

日本に初めて英国式のフライフィッシングが持ち込まれたのがこの湯川。
湯川の景色とフライフィッシングの歴史について、6年前のJR東日本のポスターでは
「NIKKO is NIPPON 日本の光。日光」などとと持ち上げながら
「ここにイングランドの夏がありました」なんていう頓珍漢なキャッチコピーが書いてあったっけ

ほえ~
戦場ヶ原に入って比較的すぐの場所に咲くリンドウ。
ここのリンドウは花も大きくてきれいに開いており
この時季はリンドウを見るために戦場ヶ原に来ると言っても過言ではないくらい美しいのだ。

うひょ~
人もまばらで、天気も上々、空気も澄んで気持ちが良い。
ルンルン

10時、小田代ヶ原へと向かう分岐に到着。
道標の示す道へと進む。

ほえ~
5分ほど歩くと、目を見張るようなツタウルシの紅葉が、日に照らされて輝いている。
暫し足を止め、あまりの美しさに呆然と眺める。

この絶妙な色合いに、ただただ見とれるばかりである。

さらに5分進むと、シカ侵入防止のためのゲートがあり、扉を押して小田代ヶ原へ。

もうすっかり花期が終わっているホザキシモツケだが、このようにきれいな個体も残っていた。

こちらも狂い咲きなのか、咲き残りなのか、原の中で目立ったコオニユリ。

徐々に小田代ヶ原らしい景色が現れる。
手前に茂るクマザサと、奥に連なる木々が、戦場ヶ原とはまた違う景色を作り出している。

どひゃ~
良い色合いではないか。
草紅葉には早いかな、と思っていたが、いやいやけっこういい感じ。
ルンルン


しか~し
小田代ヶ原は、原が見渡せベンチが置かれている休憩所に来るのは容易く
低公害バスの小田代原バス停の目の前、歩いて1分とかからない場所にあるため、ほとんど下界。
一見して、普段は山とは無縁な出で立ちの高齢者が、わんさかといる。
もうこれは、「わんさか」という言葉がぴったりなくらいで
バスが到着すると、シカ侵入防止ゲートから、次から次へと高齢者が入ってくる
おしなべて、なぜか騒々しく、下界の喧騒がこのまま引っ越してきたかのようだ
ベンチの周りにゴミが散乱していても、気がつかないのかなんなのか拾う気もないらしく
ぴすけが拾って歩いていると、変な物でも見るような目つきでジロジロと見ている。
しか~も
男性高齢者のほとんどが、高価一眼レフカメラを携えていて
「貴婦人」と呼ばれるシラカバの木の撮影に血道を上げているのだ。

その「貴婦人」が、写真中央のシラカバの木なのである。
下界同然の喧噪のなか、ベンチに座り、お腹が空いたので紅茶を飲みながらパンを食べ
11時に幕張峠を目指して出発。

わずかに残っていたハクサンフウロ。

日光は、西ノ湖周辺や、これから歩く高山の山腹一帯にシロヨメナの群落があるが
ノコンギクはここ、小田代ヶ原の南側で咲いているものが、一番印象に残っている。

これはシソ科の植物のようだが、なんだろう。

ここにも美しいツタウルシの紅葉が。
奥のカエデはすっかり葉が赤くなっている。

ゴーッ。
背後からエンジン音がしたかと思うと、乗車率200%くらいの低公害バスが追い抜いて行った。

小田代ヶ原から歩くこと20分、幕張峠に到着。
ここから高山の山腹を歩き、中禅寺湖に抜けることにしよう。
                                    (後編へとつづく)



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