現在、夜勤から帰ってきて寝ようか寝ずに土曜日を満喫するか悩んでいるピロEKです
で特に近況報告的なモノも無く、早速映画観賞記録であります。
「ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~」
(監督:ポール・ワイツ、出演:クリス・マッソグリア、ジョシュ・ハッチャーソン、ジョン・C・ライリー、2009年アメリカ)
TSUTAYA DISCASさんから「トレイター 大国の敵」と一緒に届いた作品。2010年9月24日(金曜日)日付が変わった直後から2:00過ぎにかけて鑑賞しました(DVD)。
この「ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~」の邦題。劇場公開時には「ダレン・シャン」のみだったのに、ソフト発売の段階で“~若きバンパイアと奇怪なサーカス~”が後乗せされたみたいですね(多分)…ここに何らかの意図でもあるのでしょうか
ストーリー
ダレン・シャン著による児童向け小説「ダレン・シャン」シリーズの映画化。
成績優秀な高校生ダレン・シャン(クリス・マッソグリア)は親友のスティーブ・レナード(ジョシュ・ハッチャーソン)と一緒に、フリークショー“シルク・ド・フリーク”を観に行く。そこでラーテン・クレプスリー(ジョン・C・ライリー)というバンパイアが操る美しい毒蜘蛛に魅せられたダレンはそれを盗み出してしまうが、その蜘蛛にスティーブが噛まれてしまい瀕死の状態に陥る。ダレンは解毒剤を求めラーテンの元に赴き、ラーテンが求める条件に応じハーフ・バンパイアとなってしまう。
ピロEK的感想&点数
早速ですが…
う~ん面白く無い
脚本的にも(原作のストーリー的にも…なのかな)、主人公や主要人物の行動目的・動機にひとつとして共感や理解できるものが無いという点がまずありますね…
…何故か蜘蛛に魅せられるとか、
…あの親友のガキが何故かバンパイアになりたがってる事とか、
…あのバンパイアが何故か無暗に子供をバンパイアにしちゃう部分とか、
…あのサーカスが正体がばれるリスクの上で(かつそういう形で)公演している理由も不明
…悪役の目的はなんとなく分かったけど…魅力は無い
と、そんな風に意味がわからない事ばかりで成り立っていて、共感できないから、気持ち的に乗っかりようも有りません
そういった内容の無いストーリー面は置いとくとしても…
他の見どころも見いだせないというか…
…主要登場人物は何となく華の無い俳優さんばかり(もしくは華が無く見える撮り方)。
…ヒロインはブサイクだしな…猿の尻尾は似合ってたけど。
…キモであろう戦闘シーンは、高速かつ暗い画面ばかりで何が起こっているのやら…っていうかよく見たとしてもテキトーな戦闘シーンばっかりのような
…テンポに乗れる訳でもなく
…映像美もなく
…演技力でも無く
ちょっと前に観た「パーシー・ジャクソン」もイマイチだと思ったんだけど、こちらは更に下。
「パーシー・ジャクソン」にしてもコレにしても、売れてる児童向け小説をとりあえずテキトーに映画にしました…というだけの作品なんだよね。
まぁ「ハリー・ポッター」シリーズに区切りが付く時期、
あわよくばその後釜に収まりたい…というだけのごく安易な目的で作られた映画といったところなんじゃないでしょうか
しかし、このジャンルは世界中でお腹いっぱいなんじゃないかなぁ…なんだから、その気ならもっと頑張ってくれないとねぇ
児童向け小説の映画化ってやつは、ちょっと前と比べても劣化しているようにも思えます。
「ナルニア国物語」とか「ライラの冒険」とかは(好みは別として)ちゃんと観れる作品として作られていたと思うんだけど…
…それら良質作との差が、予算の差だったりするのかも知れませんが…仮に予算が無いなら無理に作るなよ…とも思う次第
ということで点数は2点弱(5点満点中)
かなり面白く無く、見所も無いとは思ったのですが、最近の基準では、1点は映画として破綻しかかっているもの(ストーリーが全くつながっていないとか、完全にオチが無いとか、ごく退屈過ぎるテンポとか)に与える点数なので、その基準では辛うじて2点。でも他の2点作品よりも好きじゃ無かったので“弱”を付け足しました。
他に思った事は…
バカな親友役がこ憎たらしいガキだなぁと思いながら観てたら…「ザスーラ」に出てきた、こ憎たらしい兄ちゃんの方のガキだったのな(あの子は顔が嫌い)…とか、
あのゴラム風味(パクリ)のちっちゃい奴だけが妙に怖い…とか、
ワキに居る渡辺謙だのウィレム・デフォーだのが勿体無い。彼らは出演作を過ったと思う…とか、
…そんなところです。
補足・蛇足
バンパイアって言葉はいつの頃から定着したんだろうねぇ…
日本では昔(って、かなり昔)は吸血鬼=ドラキュラって感じで、バンパイアなんて単語は使われなかったのが、いつの頃からか吸血鬼=バンパイアで通用するようになっていますねぇ。
その昔の頃にはバンパイアって言ったら手塚治虫のマンガで…あれは現代基準では全然バンパイアでは無いですなぁ
…これ以上膨らませられそうにないので(というか気分もノラないので)、こんな所で止めときます。
(しかし、今日はゴチャゴチャとかなり読みづらい記事となっちゃいました)
では、このあたりで
でもこの映画は興行的には失敗です。
パーシー・ジャクソンは多分利益が出ていると思いますから、比較でいえばダレン・シャンの完敗です。
この脚本の名前だけで行ったんですが、別に行くほどのもんでもなかったでしたわ。
字幕で見ました?吹き替えで見ました?
あの主人公の声が最後までなじみませんでした。
続編は無理っぽいですね。
あの敵の方の少年は、「テラビシアにかける橋」とか「センター・オブ・ジ・アース」とか、いろいろ出てますが、うまいですね。余計、主人公の大根が目だったかな。
いつもコメントありがとうございます
返事が遅くなり申し訳ありません
>わたしはパーシー・ジャクソンよりはましでした。
私としてはどちらも不満な作品。どちらがましかとなると各々に特徴があって一長一短なのでしょう…個人的にはちっとも感情移入できないこちらの設定がかなり気にいらなかったかな。なので、本当はそんなに甲乙が付くという事でも無いのですが、こっちの方が後に観た不運(まだ駄目な作品を観た⇒駄目の相乗効果)的なモノがあったのかも知れません。
…確かにこっちの方が、世界観なんかは拘っていそうではありますね。
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
★sakuraiさんへ★
いつもコメントありがとうございます
返事が遅くなり申し訳ありません
>ブライアン・ヘルゲランドじゃなかったでしたっけ。
映画のスタッフ系には詳しく無い私ですが…調べました。
「L.A.コンフィデンシャル」でアカデミー脚色賞、他には「ミスティック・リバー」、「サブウェイ123 激突」、「グリーン・ゾーン」、「ロビン・フッド」、「ソルト」の脚本を書かれた方…凄い方ですね…あ、「ポストマン」なんてものも
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。