Camino(カミノ)
カミノ。スペインに興味を持った人なら、一度は聞いたことがある単語だろう。
それはカミノ・デ・サンティアゴ(巡礼街道)。中でもサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)は近年スペインの観光で最も注目されているところである。私はパウル・コエーリョの『星の巡礼』を読んで、いつの日か全行程歩くのはムリでも、自転車で廻ってみたいと思った。帆立貝とひょうたんを持ち、巡礼のスタンプを集められるのはいつになるか楽しみである。
スペインで大好きなのは小径。アンダルシアの小さな村にある白壁の家。ゼラニウムの鉢が壁やベランダに掛けられていたり、タイルのキリストやマリアが掛けられていることもある。うねうねとした迷路を思わせる小径。その先に広場があったり、水場があったり、どんなところに出るか楽しみな迷子道。とはいえ、本当に迷子になってしまわないのがスペインの道。どんな道にも道の角々には必ず道の名前が書いてある。地図さえ持っていれば、何処を歩いているか直ぐ判る。
古い道の看板はとても楽しい。素敵なタイルや、飾り文字。モノクロの絵。これを見て歩くだけでも散歩のしがいがある。
シエスタの静かな時間に小径を歩く。枯れた花を払った中に、ポキッと折れてしまったゼラニウムが、花びらと共に道に落ちていることがある。拾い上げて思わず鼻を寄せて眉をしかめる。ゼラニウムは見て楽しむものだ。香りを楽しむ花ではない。判っているのについやってしまう。
スペインの小径は、人を詩人にさせる。[a]
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カミノ。スペインに興味を持った人なら、一度は聞いたことがある単語だろう。
それはカミノ・デ・サンティアゴ(巡礼街道)。中でもサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)は近年スペインの観光で最も注目されているところである。私はパウル・コエーリョの『星の巡礼』を読んで、いつの日か全行程歩くのはムリでも、自転車で廻ってみたいと思った。帆立貝とひょうたんを持ち、巡礼のスタンプを集められるのはいつになるか楽しみである。
スペインで大好きなのは小径。アンダルシアの小さな村にある白壁の家。ゼラニウムの鉢が壁やベランダに掛けられていたり、タイルのキリストやマリアが掛けられていることもある。うねうねとした迷路を思わせる小径。その先に広場があったり、水場があったり、どんなところに出るか楽しみな迷子道。とはいえ、本当に迷子になってしまわないのがスペインの道。どんな道にも道の角々には必ず道の名前が書いてある。地図さえ持っていれば、何処を歩いているか直ぐ判る。
古い道の看板はとても楽しい。素敵なタイルや、飾り文字。モノクロの絵。これを見て歩くだけでも散歩のしがいがある。
シエスタの静かな時間に小径を歩く。枯れた花を払った中に、ポキッと折れてしまったゼラニウムが、花びらと共に道に落ちていることがある。拾い上げて思わず鼻を寄せて眉をしかめる。ゼラニウムは見て楽しむものだ。香りを楽しむ花ではない。判っているのについやってしまう。
スペインの小径は、人を詩人にさせる。[a]
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私は、大通りよりもこういった小径歩きにこそ喜びを見出します。
2人で並んで歩くと、ちょっと狭いくらいの幅で
ず~っとゼラニウムの花が導いてくれてる路。
いいな~~頭の中で立体地図を作って
自分がどこにいるのか考えてしまいそうです(笑)。
スペインの小道、
楽しい発見がたくさんありそうですね♪
私も大好きです。何度も何度も行ったり来たりするので、シエスタ以外だと本当に怪しい人です。
人様の家のパティオを覗き込むのもやめられませんね。
Beijinglotusさん
二人並ぶといっぱいですね。太ったスペイン人はハマりそうですよ。
これはとあるアンダルシアの山中にあるわりかしし大きな町の小径です。かつてアラブ人が住んでいたという地域の小径。なんとなく落ち着くので、滞在中は毎日この道を散歩していました。
街の通りを差すのだったら、カジェ(CALLE)のほうが一般的だと思います。
アンダルシアの白い家が建てこんだ地域って
本当に迷路のようで素敵ですよね!
私も大好きです。
北の方の山の中の村の小さな通りもまた
別の雰囲気があって、可愛いですよ。
最初はカジェで書くつもりだったのですが、日本人に浸透しつつある「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」のことにふれようと思い、「カミノ」にしました。
私は北にはほとんど足を踏み入れていないので、行って見たいです!
これからも、ナイスな合いの手よろしくお願いします