『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』**砂場さん ありがとうございました**<2009.2. Vol.56>

2009年02月03日 | 山手幹線の環境を守る市民の会

砂場さん ありがとうございました

 

山手幹線沿道の環境を守る市民の会
山本寿満子(世話人)

 私が砂場さんとはじめて出会ったのは平成4年の夏だったと思います。

 西宮市での市民の会が前年の3年の秋に結成し、時を同じくして尼崎にも南北線の反対の会が立ち上がったことを新聞で知り、お力を借りることが出来ればとお願いにいきました。尼崎市では社会福祉協議会の方が行政に対して力を持っておられるとのことで、社協の方を呼んで頂いていたと、私の記憶が正しければ、思います。

 私たちもまだ運動のことは何も分からない頃でしたので状況をお伝えするくらいでした。結局はその場は、消極的なお話で終わりました。こんなに暑い日に何をしに来たんだろうと思いつつ帰って来たように記憶しています。

 その後、藤井さんを通して砂場さんたちの会と交流が出来るようになってからは、何かとアドバイスをいただき、また、運動が活発になると市当局との話し合いには必ず一緒に参加して下さいました。心強い限りでした。また尼崎市当局への陳情にも掛け合ってくれました。長い戦いの間には、特に武庫川での大闘争では、初日に尼崎市の土木課長以下が来ていました。砂場さんは「西宮市のことに尼崎市が来るな!」と一喝してくれ尼崎市は帰りました。そんな闘争中には私たちも疑心暗鬼になり、このまま突走ってもいいのか悩むことや、心細くなることもしばしばありました。

 そんな時、砂場さんに相談したり、意見を聞いたりしてきました。するとせっぱつまっている気特に安心感を与えてくださいました。いつも激励してくださりとっても有難く思ったと同時に砂場さんにはどうしてこう余裕があるんだろう、何を根拠に落ち着いて大丈夫と言えるんだろう、と思ったこともありました。

 先日とっても残念ですが、逝ってしまわれました。お通夜の席に参列させていただき、何年か前に「私のシベリア物語」出版のパーティでも伺いましたが、改めて砂場さんの生き様をうかがい知ることが出来ました。そしてその長年の経験から何者にもどんな権力にも動じない確信を身につけておられたんだと思いました。

 ネットワークの集まりでもいつも熱く語っておられたお顔、ニコニコされていたお顔、忘年会での本当にお酒を楽しんでおられていた砂場さんのお顔が焼きついています。

 まだまだやることいっぱいあるときっと思っておられた事と思いますが、どうぞごゆっくりおやすみください。尼崎の会には砂場さんが育てられた方々がきっと引き継いでいかれることでしょう。うらやましい限りです。

 本当にお世話になりました。ありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

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