『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』横断車道(43)**<2007.1. Vol.44>

2007年01月08日 | 横断車道

「みちしるべ」創刊は99年9月。今年で8回目の正月。最初の正月号は第3号(00年2月)。「真の住民参加をめざして」と題し、前代表世話人の砂場徹氏が巻頭を飾る。その他、「公共事業への抑止力」(北部水源池問題連絡会*北神雄一郎こと今は亡き西庄勝治氏)、「若水」(現代表世話人の大橋昭氏)、「ドイツの環境を知る旅から」(前川協子氏)、「斑猫独語=初夢、正夢、逆夢 夢めぐり」(世話人の澤山輝彦画伯)など▼次の正月号は第9号(01年1月)。巻頭は同じく砂場氏の「私たちは真の住民参加を追求する」。それに「国土交通省の誕生に思う」(北神雄一郎氏)、「ストップ!エネルギーの浪費!21世紀は[クルマから自転車へ]」(大橋昭氏)、「初夢が正夢に」(芦屋道路問題ネットワーク*三木悦子氏)、「猪名川昔語り 川の道」(川西自然教室*畚野剛氏)、「逞しいカンボジア」(前川協子氏)など▼3年目の正月号には「座るのは誰か」(山幹の環境を守る市民の会*故 黒住格先生)など。4年目の正月号から「熊野より」(三橋雅子氏)が始まる。6年目からは巻頭は大橋代表世話人になる▼総て紹介するには紙数が足りず、申し訳ない気分。第30号発行に際し、記念集会(04/8/1)を西宮勤労会館にて行い、50名も参加して盛大に祝った。最近は原稿の集まりが低調で、編集長を悩ませる。毎年、正月には過去を振返り、将来への展望を描く習慣がある。今号で第44号になるが、小泉政権下で道路行政に逆風が吹き、住民運動も華々しさはなくなったように見える▼どうも政治の世界は庶民感覚では、計り知れないものがある。小泉政権で公団民営化はしたが、道路族の利権である、高速道路建設計画は総て保全。改革かと思えば、公団ファミリー企業の実態はそのまま。持ち株体制を帳簿上廃止し、ファミリー企業でなくしただけ。公団の負債は国の道路保有機構がまる抱え、道路(株)は有利子負債が無く、黒字なのは当然。小泉劇場でも道路建設は止まらない。順風を逆風に見せたのは、小泉マジックだった▼小泉政策を引き継いだ筈の安倍政権だが、リーダーシップの無さは対照的。「改革」の「仕上げ」に、道路特定財源(ガソリン税等)の一般財源化を、安倍氏は公言。しかし、道路建設に使って、余った部分を一般財源にすると、道路族に撥ね返された。道路特定財源は道路予算の6割に過ぎない▼ここへ来て、兵庫県でも新たな事業計画が浮上しだした。道路特定財源余らしてならじと、どんどん建設計画を立案するわけだ。余る訳も無いが、こんなに足りないと見せつけなければというところが、道路族らしい▼今年は新たな運動が持ち上がるかもしれない。止まっていた計画が、ある日突然動き出す、それは経験済み。そんな思いの新年である。 (コラムX)

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