いやしの風景

フォトマスターEXの管理人がいやしの風景をお届けします。たまに雑談や撮影記なども。

芭蕉に学ぶ写真の極意15

2023年04月07日 | 日記

高く心を悟りて俗に帰るべし

 

土芳の三冊子より引く。続けて

つねに風雅の誠を責め悟りて、今なす所俳諧にかへるべし

とある。

後半部分の「俗に帰る」とは軽みの事とも読み取れる。日常卑近の

情景に題材を求めよ、と言っているように私には思われる。芭蕉の

晩年は軽みの推進に尽きるのだから。識者の言うように、軽みは

芭蕉の専売特許ではなく、漢詩や和歌でも唱えられてきたもので、

端的に言えば理屈や故事来歴を避け、マンネリ化せず新しい作品を

作り出すための指針だった。何かにつけ、大衆化すればマンネリに

陥るのが常。安易に落ちるのも人の常。写真もまた同じ。

桜花の散り敷く池ではカメが甲羅干し。ここの所晴れると暑い日が多い。

 

 

 

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