鶏モツの甘露煮

以前、わが家の伝統の味ということで一度ご紹介した鶏モツの甘露煮。

久々に昨晩作った。

祖母から母、母から私と３代にわたって伝わっていて、
私からあとは娘に伝えないといけないのだが、伝わっていない。
ということで、せめてここをご覧いただいている皆さんにはお伝えしようと思う。


①まず、新鮮な鶏のモツ（今日は心臓とレバー。お好みで砂肝や玉肝なんかを入れてもおいしい）を用意。
　今日は６００グラム。モツだからグラム単価も安い。
　作る手間や光熱費はさほどかわらないので、もっと買うこともある。




②鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ぐらぐら煮立ったところにモツを入れる。
　こんなふうにアクが浮いてきたらすくう。
　



③色が変わり表面が少し固くなってきたら、火を止めてざるにあける。
　このとき、ざっと水をかけて周りに付いたアクを落とす。




④レバー２つに心臓１つ。
　こんなワンセットになってくっついているので、切り離す。
　写真は切り離したところ。
　レバーは、１こを半分くらいに切ったほうが食べやすい。
　心臓は真ん中で半分に切る。




⑤心臓を半分にしたところがこれ。
　真ん中と上のあたりに、血の固まりがあるので、これを丁寧にとる。
　これをとることで生臭さがなくなるので、頑張って丹念にとること。
　とったところは水洗いする。




⑥生姜を千切りにする。
　生姜もあとで一緒に食べるので、たくさん入れたほうが美味しい。
　今日は２かけ分くらいを千切りにした。



⑦鍋に下処理した鶏モツと千切り生姜をいれ、お水をひたひたくらいいれる。
　お酒は好みがあるので、いちがいに言えないけど、
　今日は私はカップ二分の一くらいいれた。
　多くいれる分にはいいと思う。その分お水を加減して。



⑧それを火にかけて、しばらくしてからお砂糖、醤油を加える。　
　仕上げに照りを出すためにみりんを入れるので、その分お砂糖はひかえめがいいと思う。
　このへんは、好みがあるので味をみながらそのおうちの味付けで。
　日持ちさせたいので、ちょっと濃いめがおすすめ。
　最初は強火、調味料が全部入ってからは中火にして汁気が少なくなるまで煮る。
　焦げやすいので、気をつけること。←何度私は焦げ付かせて泣いたことか。


⑨こんなかんじに汁気がなくなってきたら、みりんをたらたらと全体にまわしかけ、
　鍋を揺すりながら味をなじませ、照りを出す。




⑩できあがり。


お菓子作りと違い、正確な分量のレシピがあるわけではない。
いつも、なんとなくの目分量、様子をみながらの味付けなので、
大さじ何杯とか言えないのが申し訳ないが、
とにかくこれ、下処理が勝負である。
しっかり下処理さえして、生姜とお酒をたくさん入れさえすれば、
美味しくなる。
ごはんのおかずにも、日本酒の肴にもなる。
内臓系が嫌いな人でも食べられるのではないだろうか？

女性は貧血になりやすいので、レバーはなるべくとりたい食材だ。

ちょっと甘めで濃いめの味付けだし、
レバーはコレステロールが多いので、高血圧や糖尿病を心配する人には、
不向きかもしれない。
でも私は、コレ大好き。
これで、冷や酒をくいっと飲むと…うふふふ。

興味のある方、新鮮な鶏モツが手に入るならお試しあれ。