ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

京都一周トレイル その2

2007-07-31 00:11:28 | 京都一周トレイル
分岐からの道はコンクリートで舗装されていた。
平坦なところは良いのだが、下りは歩きにくくて足に負担がかかる。
坂を下りていると佐川の兄ちゃんが荷物を持って下から登ってきた。さすがだ!俺には出来ない・・・

坂を下りると普通の民家の間を抜けていく・・・

静かに歩こう!ある団体の組長さんが住んでいるらしい・・・



民家を抜けると泉涌寺までは皇室の陵である。



先を急ごうかとも思ったが、せっかくだから泉涌寺に寄ることにした。

まずは泉涌寺別院雲龍院に立ち寄った。



いかにも京都の寺院であった。こんなところでも数人の女性が写経をしている。
私はというともちろん先を急ぐ・・・朱印帳を受け取りに行くと庫裡には走り大黒が睨みを効かせていた。でも、こいつならなんだか勝てそうである・・・

泉涌寺の大門を抜けるとすぐ左手に楊貴妃観音の観音堂がある。
確かによくある観音像とは違う顔つきの観音様である。美人か?というとそうでもなかった・・・^^;



大門から少し降りたところにある重文指定の仏殿である。
すばらしい!あと200年もすれば国宝になるだろう・・・

朱印を貰うついでに御寺と呼ばれる由縁である御座所も拝観した。一度は玉座に座ってみたい・・・

以外に夏の泉涌寺は観光客の少ないお寺である。ほとんどが女性であるのもちょっと驚いた。

泉涌寺をでると西国三十三箇所の今熊野観音寺も近いのだが、ちょっと時間をとりすぎに思えたので、先に進む。

また民家の間を歩く。
次の目印は剣神社である。



京都一周トレイルのコースは民家の間を抜けることも多いみたいである。街中の方が道が入り組んでいて、迷いやすい。

ちょっと気を抜くと↓すぐこういうことになる。


あわててコースに戻る。
しばらくすると、豊国廟の裏になる山道に入る。

すぐに国道一号線にぶち当たるが、一号線の下を横断するトンネルがあった。

一号線を越えたら清水山に登っていくことになるのだが、いきなり急な階段で気持ちが萎えそうになる。でも、もう少し先に進んでおかないと、一周するのに何日かかるか分からなくなってしまう・・・もうすこしガンバロウと言い聞かせる。

↓清水山三角点


途中は亡霊のようになってしまい、写真がありません!
それにこの辺りまでは、皇室の陵墓だけでなく、昔から墓場とされていて、土葬ならましな方で、死体が無造作に転がっていたといわれる所です。さっさと通り過ぎましょう!

覚えているのは、この辺りの主のようなおじさんにボロボロやなぁ!といわれたことだけです・・・

ここで少し休んだのですが、ここから東山公園までは登りも無くすぐでした。


↑東山公園

休憩のすぐ後でしたが、予定通りここで休憩!

ここから円山公園へ真っ直ぐ降りようと地図を見るとコースの粟田口までも下りなのでがんばることに・・・

↓大日堂


将軍塚の大日堂の手前を入っていくコースはなだらかな下りで歩きやすくて助かりました。都ホテルの敷地が妙にリゾートっぽくて気になりますが・・・

あっという間に尊勝院の境内を抜けます。

↓尊勝院


粟田神社の前を通り



三条通に出たところで本日はギブアップ!




次回(やるのか俺?)は京都一周トレイルの30番標識からのスタートになりました。

歩いた感想!
めちゃめちゃしんどい!
いやぁ~汗をかくのは良いかもしれませんが、持っていた水2.5ℓ全部飲みましたww
こんなんでメタボ体型が治るはずがありません・・・><


京都一周トレイル一日目グーグルマップ


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京都一周トレイル その1

2007-07-30 21:52:07 | 京都一周トレイル
一体、私はどうなってしまったんだろう・・・
前回、伏見稲荷大社を訪れた折に、京都一周トレイルなる標識?を見つけてしまった。調べてみると、伏見から桂まで京都の山を一周するハイキングコースがあるらしい・・・今までの私ならそんなことを知っても、ふ~ん・・・で終わりだった筈である。それが、最近のメタボ体型をどうにかしなければと悩んでいる私は、何をトチ狂ったのか!歩いてみようと思い立ってしまったのである!

ということで、しばらくは私の困難と苦難と後悔?(早すぎる気がするが・・・)の物語が続くかもしれません・・・

京都一周トレイルは東山~北山~西山をぐるっと廻るので、とても一日で廻れるものではなく、何回かに分けて歩くことになる。
一日でどこまで行けるか分からないので、予定を立てにくく、交通手段も悩みどころである。私の場合はスクーターで京都駅まで行き、そこから公共交通で移動することにした。駅の駐輪場は私のスクーターなら一日250円だし、バスも電車も使いやすくて便利そうだ。


記念すべき一日目は10時に京都駅に着いた。
思ったより駐輪場は混んでいて、もう少し遅かったら、満車になるところであった。

まずは京都一周トレイルの地図を買いに、市の観光案内所に向った。
さすがに京都の案内所は人が一杯である。たまたま空いたカウンターの人に地図が欲しいと告げる。一周分が四冊に別れていて全部で1800円だ!公共の刊行物としては高額である。おそらくハイキングのガイドブックを買った方が安くつく・・・まぁ、記念として持っていて損は無いだろう。

地図を手に入れて、意気揚々と稲荷行きの電車に乗ったが、カッパをバイクに忘れているのに気づき、いきなりのテンションダウンである。夕立に濡れると体力消耗するんですよねぇ・・・

まもなく稲荷駅に着き、伏見稲荷大社前のコンビニで水と食料を仕入れて、いよいよ出発である。



しかし、前回から程なく、また来ることになるとは・・・
今回は、ちゃんとおもかる石でお祈りする。

京都一周トレイルは四辻から、お山巡りの道を逸れるのだが、前回、廻らなかったところがあるので、もう一度、お山巡りをすることにした。




↑こんなのとか



↑こことかは今回が初めてである。



↑ようやく一の峰

歩いていて気がついた。
前回、紹介した狐の灯籠のことである。
灯籠というか、↓こんな蜀台があった。


狐が、この蜀台を持ち上げていただけだったのである。


四辻まで戻ってきた。



さすがに外国人に人気の神社である。



ここからがスタートという感じなのだが、すでにしんどい・・・><


京都一周トレイル一日目グーグルマップ


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首途八幡宮

2007-07-07 00:47:58 | 神社
清明神社から更に北に行き、今出川通を西に進んでいると首途八幡宮の案内板が見えてくる。

首途八幡宮と書いて、カドデハチマングウと読む。首途(かどで)すなわち門出のことである。

源義経が奥州へ旅立つ際に道中安全を祈願した神社だそうだ。このことから内野八幡宮と言っていたのを首途八幡宮と呼ぶようになったとのことだ。
門出をなぜ首途と書くのか考えてみた・・・首とは頭のことじゃないかと・・・即ち、途(みち)の頭ということでは・・・勝手な想像です・・・

鳥居の両脇には、これでもかというくらいに由緒書きやらが立ててあるが、内容は義経のオンパレードである。



鳥居からは細い参道が奥に続いている。

参道脇には新しそうな石碑が建っていた。



本殿は奥のちょっと小高くなった場所にあった。



平安時代、この辺りは平安京の大内裏の北東の角にあたり、貴族の邸宅が建ち並んでいたらしい。源氏物語に出てくる桃園の宮というのが、この辺りのことだそうだ。清明神社の厄除け桃もここから来てたんだと納得!・・・

義経は、ここで道中安全を祈願した後、近江の鏡神社で元服し、奥州に向った・・・昔の人は御参り好きですなぁ・・・
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晴明神社

2007-07-04 23:46:12 | 神社
伏見稲荷大社を出て、向ったのは晴明神社!

なんで晴明神社なんかへ?と言われても困る・・・ただ時間もあったし、なんとなく行っただけである。

堀川通りを二条城を越えて更に北へ行った所にあるので、今までにも前を通ったことは何度もある。鳥居の横にコインパーキングを造ってあり、観光客には非常に便利になっている。

境内にはお土産屋があって、いかにも若者受けしそうである。ここまでくると、反対に、なんで、たこ焼きやソフトクリームが売っていないのか?不思議な位だ・・・



堀川通りの鳥居をくぐって、すぐ左手に旧一条戻り橋の欄干が、オブジェとしてある。
横にちょこんと座っているのは、式神の石像である。



安倍晴明が式神を、この橋の下に隠していたといわれていたり、茨木童子が、女に化けて、源頼光だか、渡辺綱だかを襲ったとされるところでもある。

実際の一条戻り橋は、神社から堀川通りを南にいった所にある。



手水舎の横には、晴明井なるものがあるが、おそらく井戸ではない・・・



その年の干支に向いているらしい・・・勝手に廻すな!と書いてある・・・これは廻せと言っているのも同じに見える・・・実際、ちょっとずれてるもんねぇww



厄除け桃なんていうのがあった。厄除けに桃なんていうのは、初めて聞いた・・・否、効くとは思えない・・・


で、↑これが拝殿である。

なんか批判めいた書き方をしたが、実は結構楽しんだ^^



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伏見稲荷大社

2007-07-04 00:45:16 | 重要文化財
蚕ノ社で稲荷に、醍醐寺でトレッキングに目覚めたメタボの私は、両方の欲を満たしてくれそうな伏見稲荷大社この日曜日に行くことにした。

小回りの利くスクーターで行くつもりにしていたが、いざ出発の時間になると雲行きが怪しい・・・天気予報によると間違いなく帰るまでに降りそうである!雨の中を京都からスクーターで帰るのはあまりにも厳しすぎる・・・ということで、やむなく、車で出発する。

地図を見ると伏見稲荷大社の前は南北に通る細い一方通行の道である。社の駐車場があるが、参拝客の多い日は停めるのに苦労しそうである。ともかく行ってみないと状況がわからない。

高速を降りて地図を見ながら一般道を進む・・・この辺りはさほど混んでいないようだった。一方通行の道に入ると警備員が立っていて指示に従い進むと、この日はさほど混んでいなかったようで、ほどなく停めることが出来た。

駐車場は表参道の一番目の鳥居の中にある。既に神域に入っているということだ!
が、駐車場にいる限り、そんな雰囲気は全く無い!人も多いし、楼門以外の目立つ建物はコンクリート製だからと思う。


↑伏見稲荷大社楼門

桧皮葺の立派な楼門の前にある狐の像が、ここがお稲荷さんであることを象徴している。

伏見稲荷大社は応仁の乱の時に大きな被害を受けたため、それ以降の建築しか残っていない。本殿と非公開の御茶屋が重文に指定されているだけである。いわゆる御宝も無さそうである。

ともかく、楼門手前の手水舎で清めて中に入る。

楼門をくぐるとすぐに外拝殿があるが、ここで拝んでいる人はほとんどいない・・・私も大勢と同じく外拝殿を無視するように回り込んだ。その時に目に入った神楽殿が美しいので写真を撮ろうとしたが、なぜかそこだけ写真不可だった・・・いつものようにケチ!と心の中でグチる!・・・が、お稲荷さんに祟られては身が持たないので、拝殿に駆け寄り、無礼を謝ることにした。
しかも、わびることに精一杯で、願い事をするのを忘れてしまった(><)


↑拝殿

拝殿は本殿に引っ付くようにして建っている。中にも入れるみたいだが、御祈祷を受けるわけでもないので止めておいた。


↑本殿

ちょっと派手目の本殿は室町時代の建築で、なかなか豪快な造りです。

本殿の後は、いよいよあの有名な千本鳥居である。

その前にちょっと気になる石像があった。



一応、灯籠となっている。
輪の部分に明かりを灯すのか?・・・それにしては、かなり高いところにあり、いかにも使いにくそうだ・・・
しばらく見ていると、若いカップルがやって来て、小石を投げて輪に通そうとしていた。小石がうまく通れば願いが叶うとでもいうのだろう・・・灯籠よりもそっちの方が使い方として正しいような気がして妙に納得してしまった。
しかし、狐はお稲荷さんの眷属だそうである。はずれればそのきつね様に石を投げつけていることになるのではないか?・・・



千本鳥居はさすがに圧巻だった!
昼間なのに暗い位である。千本鳥居と呼ばれているのは本殿裏から奥社奉拝所までの鳥居のことらしい。山全体では一万本!ほどあるそうだ!

千本鳥居を少し歩けば、奥社奉拝所に辿り着く・・・山に登らない人はここから拝むことになる。ここにはおもかる石がある。



願い事をしながら石灯籠の頭の石を持ち上げ、感じる重さで願い事の叶え易さを占うのである。
ボケてる私は、「軽く感じるように!」と”願い”持ち上げてしまった!何をやってんだか・・・そんな願いさえ重たく感じました(^^;)

ここから先は頂上を目指してひたすら歩きます。

↓三の峯


↓二の峯


↓一の峯


途中で、どう見ても八十後半はいってそうな老夫婦にすれ違いました。拍手です!

登るにつれて人が少なくなってくるのを感じますが、くじけてはいけません!一の峯までがんばりましょう!といっても、一の峯でもたかが233メートルしかないそうです。

さて、一の峯までいった人はここから来た道を戻るか、御膳谷奉拝所などを廻って降りるかがほとんどです。

鳥居道に飽きてきた私は、一の峯を越えたところにあった道を下ってみることに決めました。小さな山なので迷ったところでたかが知れているはずです・・・

少し歩くとかなり急なくだり道になりました。上から見下ろすと下のほうに社が見えるので、この道も参道として使われていると思いました。

小さな社に行ってみると滝があるみたいです。





滝といっても見てみると、まるで健康ランドの打たせ湯でした・・・



この道にはこのような滝?がいくつもあります。神社の形態をしていますが、不動明王像が普通に置かれており、滝行も行われているみたいです。中には弘法の滝なんていうのもあります。

道が平坦になるにつれて、竹林が見えてきました。



これは稲荷山での一番の発見かもしれません!いろんな場所で竹林を見ましたが、ここのを見ると今までのはただの竹やぶでしたww
竹と竹の間隔といい、敷き詰めたような笹の落ち葉といい、これぞ日本の風景です!自然と人の営みとの調和が完璧にとれています。伏見稲荷大社には多くの観光客が訪れますが、この竹林に足を運んで、その美しさに感動できる人はすくないかも知れません!
でも、ここの竹林は日本一!です。少なくとも(ちょっと弱気^^;)嵯峨野は超えています・・・

竹林を過ぎ、道を進むと伏見神寶神社に着きました。

↓伏見神寶神社


ここから奥社奉拝所はすぐでした。

↓地図


う~ん!この地図では今日歩いたコースはわかりません!




社務所の前にあったこの石は一体なんだろう?・・・さざれ石?かとも思うが、よくあるものとちょっと石質が違うような・・・

ここに来たらお稲荷さんの謎が少しでも解けるかと思ったのですが、やはりそんな甘いものではありませんでした。風土記や古事記なんかを基に考えても答えなんか見つかるわけが無いとわかっているのにねぇ・・・
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