凛太郎の徒然草

別に思い出だけに生きているわけじゃないですが

酒場で何を食べよう ビヤホール編

2006年12月18日 | 酒についての話
 僕はここでよく書いていることだけれども、「最初の一杯」としてビールはありがたいけれども、さほど飲み続けられないほうである。一人で飲んでいるときは勝手にやればいいのだけれども、宴席の場合はずっとビールが続くことが多い。ビールは注ぎあいに便利だ、ということもある。そんなときはもうしょうがない。延々ビールが続くことになる。刺身やおでんでビール、というのは僕としては相性が悪いように思えるのだが、これは好みである。なので周りに素直に従うようにしている。
 僕は実はビールに弱いのですね。すぐに酔う。炭酸飲料だということが影響しているのかもしれない。ビール中瓶一本と日本酒一合だとさほどアルコール摂取量は変わらないと言えるのだが、明らかにビールのほうが酔う。
 早く酔えるのは(仕事で呑んでいる場合を除いては)誠に結構なことと言えるのだが、たくさん呑めないのが残念でもある(←意地汚い)。それに、すぐに腹が張るのも困る。トイレも近くなるし。
 しかしながら、「ビールしか飲まない」という人もまたいるのも事実で、こういう人はバーやスナックに行ってもビールを飲んでいる。凄いな。こちらとしては異存がなく、勧めてさえこなければ相手が何を飲んでいようがかまわない。

 しかし、酒場によっては僕だってずっとビールで最後まで通すこともある。食べ物によっては当然ビールとの相性がいい場合もあるのだ。
 例えばお好み焼き屋(お好み焼き屋が酒場かどうかは措いておいて)。もうお好み焼きなどは、焼きそばも含めてビールしか考えられない。いわゆるソース系の食べ物にはラガービールしか合わないのではないか、と以前にも書いたことがある。→ラガービールに合う食べ物とは?
 串カツなどはやっぱり圧倒的にビールだ。
 大阪、神戸には串カツ屋が多い。また気軽に入れる雰囲気も手伝って「ちょっと一杯やるか」という時にはよく利用する。もちろんここで言う「串カツ屋」とは「ソース二度づけ厳禁」の安直な店のこと。コースで食べる「串揚げ店」になど入ったことがない。「こちらは塩で、こちらはタルタルソースで…」などと言われてかしこまるのはどうも苦手だ。ソースにジャボっとつけてキャベツと頬張りビールをゴクゴク、でないと落ち着かない。

 さて、そろそろビアホールの話をしなくてはいけないのだが、その前にビールに徹底的に相性のいい食べ物にも触れたい。北海道の雄、ジンギスカンである。これは美味いなー。今まで最高に美味かったビールの話としてサッポロビール園の話を書いたことがあったが、これはたまらないなー。ビールとジンギスカンってのは最強タッグかも。もちろんビール園に限らず札幌にはジンギスカンの名店が多い。また屋外でデイキャンプなどでのジンパ(ジンギスカンパーティーのことを地元の人がそう言った)なんかは、夏の短い北海道ではたまらない娯楽であること、大阪でたこ焼き器がかなりの確立で普及しているのと同様に北海道ではジンギスカン鍋があるのが当たり前だと言う話、楽しく聞くことが出来るが、屋外ジンパなど酒場の話ではないのでこのへんで。

 ビールを飲む、と言えばとにかくビアホールである。ビアホールと聞いて浮かぶイメージはさまざまだろうと思う。ミュンヘンのオクトーバーフェストの様子がTVで流れたりするので、とにかく広い場所でワイワイとやる感じが浮かぶ人も多いだろう。ホーフブロイハウスとか。日本で言えば銀座ライオンとかね。また、イギリスのパプやイタリアのバールを連想させる雰囲気の場所もある。カウンターを重視していたりね。こっちはワイワイよりも静かに楽しむ感じか。僕のお気に入りの場所は、地下へ潜った穴蔵のような雰囲気だった。カウンターはあんまり多くなかったけれど小さいテーブルが並び、一人ないし少人数に向いていた。
 ビアホールの「hall」を広い場所と解釈すれば、ビアガーデンだってビアホールの一形態なのだけれども、「季節もの」である印象が強いので範疇に入れるかどうか。昔はビアガーデンにいい印象は持っていなかった。デパートの屋上などで夏季営業される、バイキングないしは食券制でビールも飲み放題というシステムが多い。しかし、その肝心のビールがあまり美味くないところが多かった。注ぎ名人など居ないのだろう。またスーパード○イ一種類しかない、とか。喧しい雰囲気も手伝ってどうも苦手で、誘われても逃げることが多かった。もっとも最近は、ホテルなどが主催しているガーデンも増え、それなりに質が上がっていると聞くが、値段も張りそうなのであまり行かない。

 ビアホールで何を飲むか、と言われればそれはビールを飲むに決まっているわけであるが、幾種類ものビールが揃っているのがビアホールの良さであって、いろいろなビールを飲むことが出来る。たいていは生で、しかも絶妙に注がれている。ビール専門店ならでは。
 さて何を飲むかの前に「ジョッキ問題」もある。大ジョッキは男らしくていいが、量が多くてすぐに飲み干せないために味が飲むに従って落ちる、小ジョッキを何杯もおかわりするのが正しい、という意見。そりゃ確かにそうだが、小さなカウンター店ですぐオーダーに応えてくれるのならともかく、「すんませーん、おかわりー」と何度も言わなければならない店では小ジョッキは面倒だ。店の規模もあり、迷うところである。
 また、何を飲むか。せっかく専門店でラガービールばかり飲むのもつまらない。ここは気分によっていろいろ飲む。
 大勢の場合はそれでもラガー中心になる場合が多い。軽い味わいであるし、食べ物にさほど困らない。どんな料理にでもある程度対応するからだ。しかし、出来れば冷たいビールには温かい料理が望ましい。フライドチキンやフィッシュ&チップスなどは合うなぁ。ウインナーシュニッツェルも好き。揚げたての熱いところをハフハフと頬張り、口の中が軽く火傷をしそうになり、その油が舌に残るところをグイっとビールで流す。美味い。僕がよく行く店に「きのこ入りジャーマンフライドポテト」なる品があり涙が出るほどビールとの相性がいい。たまらんのですよ。
 少人数でわがままが言える時は、やはり断然黒ビールである。コクがあり芳醇な味わいのこのビールに合わせたいのはやはりソーセージだろうと思う。本当は「腸詰」と言いたいところ。黒ビールとの相性は抜群だ。マスタードをつけて口の中へ。パキっと音がして肉汁が溢れる。アイスバインも美味い。なかなか注文するには高価な店が多いのだけれど。1000円未満で少量づつ出してもらえないかな。
 そして最後にギネス樽生。これは特に食べるものを必要としない。じっくりと味わって終わる。

 ビールばかり続けられない僕がビアホールに行くとこんなにビールを飲めることが不思議である。やっぱり美味いからに違いない。ビールは専門店に限るのかな(そんなこと言えるほどの通でもあるまいに)。

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4 コメント

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ビール (組長~!)
2006-12-19 04:44:13
私は、夏場以外はほとんどビールを飲みません。

汗を一杯かいた後や温泉に入った後のビールは最高ですが、それ以外は年中日本酒です。

宴会などで、皆が「生!」って注文する時に「冷酒!」と言うと、「いきなり酒か!」と驚かれます。(^_^;)

でもビールはすぐお腹がふくれるから、割り勘負けしない為にも、やっぱり最初からお酒がいいなぁ。^^;
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>組長~!さん (凛太郎)
2006-12-20 21:24:51
そうなんですよ。ビールはすぐに腹にたまってしまうのが難点ですよねー。喉が渇いているとき、暑いときには一杯のビールは美味いものなのですが…。
アテにもよりけりなんですけれども、僕も付き合い以外は最初から日本酒であることも多いです。確かに「いきなりかいな」と言われますね(笑)。酒豪だと思われてしまう。僕から見ればビールをずっと飲み続ける人の方が酒豪だと思うのですが(汗)。
前述したように「おでんでビール」なんて不自然だとも思うのですけどね。でも「とりあえずビール」の習慣は根強いものがあるようで…。
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さすが組長さん♪ (jasmintea)
2006-12-20 21:29:23
組長さんは日本酒派なんですよね~

横浜の鶴見にキリンのビール工場があってその横に作りたての生が飲めて、ビールに合うおつまみばかり集めたビアホールがあるんです
ここはビールもおつまみも最高!!!!
私の一押しは凛太郎さんも書いていられる「ソーセージ」
これはもう言うことありません♪
あと、きのことじゃがいもをニンニクで炒めたのもメチャおいしいです。
ビールとじゃがいもって相性が良いでしょうか??

銀座ライオンもよくいきますがあそこはおつまみはイマイチ…でもあの雰囲気が大好きです

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>jasminteaさん (凛太郎)
2006-12-20 22:33:40
ソーセージとビールってのは本当に出逢いものですね。やはりドイツの酒はドイツの食べ物で、ということなのでしょうか。白ソーセージからチョリソまでさまざまなソーセージを「この腸詰は黒で、これはハーフ&ハーフで」などと考えながら飲むのもまた楽しい。そして、「きのこ入りジャーマンフライドポテト」が好きと本文で書きましたがそりゃつまり「きのことじゃがいもをニンニクで炒めたの」でありまして、もちろんメチャおいしいです(笑)。
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