20INCHERS

RIDING LIFE

2011-12-20 07:42:40 | Weblog
12/18(日)
松戸 森のホール


某大会よりも熱いライド・コミュニケーションを求め、全国各地から多くのライダーが集まる取っておきの日。
かく言う自分も、約1年半ぶりに訪れる松戸に照準を合わせ、数日前に訴えた体調不良も必死に回復させて、今年最後であろう新作も徐々に仕上がり発表しに行く期待感に心躍った。

改札を降り、冬晴れの凛とした空気に身を引き締めつつも、暖かな日差しの下、何の気持ちの陰りもなく嬉々とペダルを漕いだ。
着くとそこには変わらぬ景色、変わらぬ同じ志を持った戦友達。


挨拶もそこそこに、早速周回ペースの早そうなグループを見つけ、最低限のノルマ(アップ?)に打ち込む。
時間のかかるものは相変わらず、それでも多くのライダーの見守る中メークを証明できたのは嬉しく、メークしたもの勝ちのLALAカレーも早々とご馳走になった。








だが、


この後に非常にイヤーな事態がじわじわと迫ってきているのだった。

そんなことは露知らず、夢中で頬張るLALAカレー。
一息ついたところでライディングに戻り、各バックサイドを攻めにかかった。発表の暁を想像して繰り返した練習、待望の貴様を仕留める舞台に今、自分は立っている。

気合いも入り始めた次の瞬間、明らかに不吉な手応えが。
耳を突く破壊音、同時に崩れ落ちた両足のスタンス。



駆動系の破損。
まずは即座に交換パーツの手配。
次に、どうにかしてこの現場でライディングに復帰する手段を考えたが、皮肉ながら思い浮かぶのはあまりにも現実的ではないアイデアばかり。
焦り、噴き出す冷や汗。


はやく!
はやくはやく!
はやくはやくはやく!


そして、必死に逃げていた最悪のシナリオに陥ったことを理解する。

















白昼の神聖なるフラットランドにおいて、空虚の時間が目の前に現れたのは、もはや拷問に等しく思えた。

「よりによってこのタイミングで!?」

パートナーである我がマシンも、この時ばかりはなんとも恨めしく瞳に映り、冷たい手で首を絞められているような気持ちの悪さ。
走ることができない、本分を果たすことが出来なくなった愛するマシン。

止まってしまった船に舵はいらない。
ライディングを全うできない者に防具など必要ない。冷静に現実を受け止め、静かにプロテクターを外した。





確実に、以前できなかったものを開拓することには成功している。
しかし、何かが噛み合わない2011下半期だった。








そんなところから自分を救ってくれたのは、やはり久しぶりに会ったライダーとの会話、談笑した日暮れ時だった。
とにかく会話が途切れるのが怖かった。

その後打ち上げと銘打ち向かった、彼等いわく通称「くそ焼肉店」。その名も伊達ではなく、ネット上で公開されている店舗情報にある電話番号が現在使われていないという快挙が。

更にこの打ち上げでは素晴らしき再会があり、かつて柏駅の眠らない若者達としてTV出演も果たした浜田真之介君の登場。



浜田君は当時、フラットランドの常識をいち早く覆したインサイドラードヤードの先駆者。
また、18歳から現在に至るまでトラック野郎として働いているようで、ボディーのアオリの形状から丁番の数まで全て自ら設計したというこだわりよう。

いつか記事で触れようと思っていたが、シーンに何名かいるトラック好きなライダー。
我々にしかわからないネタで昔話にも花が咲く。





いつも記事の更新を楽しみにしていると言って下さる方々の声、大変励みになります。
今回は愚痴混じりの暗いネタでごめんなさい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。






お別れは知る人ぞ知る浜田真之介君と記念撮影。





コメント
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