2011年
年間を通し10個の新たな作品を手に入れ、練習メニューは日増しにハードになる一方。
平均的にそれら全てのメークを一日の練習で確認することなど不可能に等しく、一部の作品についてはある程度覚悟を決め長時間費やす必要がある。
できることはわかりきっている。
しかし、それを片手間にこなす気など毛頭ないにしろ、一回のメークに辿り着くまで数時間、数百回。
累計何万回という反復練習をしても、結局メーク率の上がる日は来ない。
証明できないもどかしさ、苛立ち。
その日一日の練習を、ひとつの作品におけるたった一度のメークを追いかけ潰したことなど数知れず。
意地でメークしたところで、数時間費やした後に残念ながら達成感、爽快感は待っていない。
「メークしたが、だから何?」
的な、ひねくれた視点でライディングを見てしまう悲しさ。
メークしたことよりも、解放されたことに喜びを感じてしまう切なさ。
運動神経の優れていない自分のライディングにおいて、全てはメンタルが支配している。
練習量云々より、テーマが旬な時期が一番メークできる時である。
取り組んでは一喜一憂し、ライディングに喜ぶ日、ライディングに泣く日を来年も繰り返すだろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
また、今年はスクールを始めたことが大きな転機だった。
そもそも道理として、自分の育ってきた環境、世代には、後輩の成長の手助けなどするビジョンそのものがなかった。
「うまくなりたい」
その一貫した闘志をもつ者が、先輩のライディングを見て盗めというのが当たり前だった。
あわや教わる前に、お前(先輩)のことなんかぶち抜いてやるくらいの意気がったライダーなど各ローカルにごろごろいた。
それが近年の、シーンぐるみでビギナーの入り口を執拗に増やす過保護な風潮に違和感を感じていたため、開校についてはそれなりの葛藤があったのだ。
だが、いざ始めてみればこちらが勉強になることの多いこと多いこと。
まず何より単純に楽しい。こつを言葉に変え説明することの下手な自分にとって、
「そこで、ふんっ!!」
「ふんっ!!だよ!」
わかり易さはスクールシーン最低のクオリティーかもしれないが、それでも毎回20人前後の集まってもらったライダーに支えられ、続けることができている。
2012 新年一発目のヨコスカンスクール #8 は、1/8(日)の予定。
逆に、その当初感じた違和感やシーンの移り変わりをスクールを通じて伝えて行きたい。
幼い頃、親に「自分が子供の頃は‥」の小言を聞く度に、「そっちの昔話など聞いていない」と憎まれ口を心の中で呟いていたが、今になりその時の親の気持ちが実によくわかる。
これが、
「親父の小言」
なのだろう。
時代は輪廻する。
それでは良いお年を。
年間を通し10個の新たな作品を手に入れ、練習メニューは日増しにハードになる一方。
平均的にそれら全てのメークを一日の練習で確認することなど不可能に等しく、一部の作品についてはある程度覚悟を決め長時間費やす必要がある。
できることはわかりきっている。
しかし、それを片手間にこなす気など毛頭ないにしろ、一回のメークに辿り着くまで数時間、数百回。
累計何万回という反復練習をしても、結局メーク率の上がる日は来ない。
証明できないもどかしさ、苛立ち。
その日一日の練習を、ひとつの作品におけるたった一度のメークを追いかけ潰したことなど数知れず。
意地でメークしたところで、数時間費やした後に残念ながら達成感、爽快感は待っていない。
「メークしたが、だから何?」
的な、ひねくれた視点でライディングを見てしまう悲しさ。
メークしたことよりも、解放されたことに喜びを感じてしまう切なさ。
運動神経の優れていない自分のライディングにおいて、全てはメンタルが支配している。
練習量云々より、テーマが旬な時期が一番メークできる時である。
取り組んでは一喜一憂し、ライディングに喜ぶ日、ライディングに泣く日を来年も繰り返すだろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
また、今年はスクールを始めたことが大きな転機だった。
そもそも道理として、自分の育ってきた環境、世代には、後輩の成長の手助けなどするビジョンそのものがなかった。
「うまくなりたい」
その一貫した闘志をもつ者が、先輩のライディングを見て盗めというのが当たり前だった。
あわや教わる前に、お前(先輩)のことなんかぶち抜いてやるくらいの意気がったライダーなど各ローカルにごろごろいた。
それが近年の、シーンぐるみでビギナーの入り口を執拗に増やす過保護な風潮に違和感を感じていたため、開校についてはそれなりの葛藤があったのだ。
だが、いざ始めてみればこちらが勉強になることの多いこと多いこと。
まず何より単純に楽しい。こつを言葉に変え説明することの下手な自分にとって、
「そこで、ふんっ!!」
「ふんっ!!だよ!」
わかり易さはスクールシーン最低のクオリティーかもしれないが、それでも毎回20人前後の集まってもらったライダーに支えられ、続けることができている。
2012 新年一発目のヨコスカンスクール #8 は、1/8(日)の予定。
逆に、その当初感じた違和感やシーンの移り変わりをスクールを通じて伝えて行きたい。
幼い頃、親に「自分が子供の頃は‥」の小言を聞く度に、「そっちの昔話など聞いていない」と憎まれ口を心の中で呟いていたが、今になりその時の親の気持ちが実によくわかる。
これが、
「親父の小言」
なのだろう。
時代は輪廻する。
それでは良いお年を。