誇れる姿

土曜日は朝から日暮れまでライディング。
それも次の日は確実に雨との予報でライディングは絶望的と判断したため。

そして土曜日のベストトリック賞は。



肥後滉一。



彼はこの日絶好調のライディングで、メーク目前の作品もちらほら。
このテンションのライダーと一緒に乗るのが一番練習していて楽しく、また非常に集中できる。
思えば滉一も成長した。
いつの間にこんなスキルを身につけたか、基本的なトリックは全て習得している。そしてそのベースとなる部分の分厚さから、あらゆる応用が利く。

初めて滉一に会ったのは7年前に横浜で開催されたCORE-EXTREME SUMMER GAME。
大会後に「サイン下さい！」と無邪気に駆け寄ってきた小学4年生。
それがこんなに不良になりやがって（笑）
自分なりの最高の褒め言葉。

始めるものの、長続きせず消えて行くライダーも多い中こうして果敢に乗り続け、今日こうして対等に初メーク争いをできているのが嬉しくて仕方がない。
あの年齢であのキャリアのライダーは貴重だ。
次に一緒にライディングする時には、間違いなく自分の作品に仕上げてくるだろう。


次会う時はお互い新作合戦だ。
その日がある意味真の、


「表現」「発表」


の場。

開眼

以前に毎朝練習していた屋根付きの場所で、ある時を境に謎の工事が始まり使えなくなったため、練習場所を移動した。
ほとぼりが覚めた頃様子を見に行ったら、その場所のほぼ半分が駐輪場に。

謎は解けた。

しかしながら余ったスペースで辛うじて練習することはできる。
雨の朝や、路面が乾いていない朝等どうしても乗りたい時限定で細々と練習したことが数回ある。

そして週末も雨で乗れなかったため、半ば禁断症状気味にこの日もその場所へ足を運んだ。

練習開始後1分。

駐輪場の係員が自分の目の前で突然掃き掃除。
いわば無言のアピール。
仕上げに散水。

懐かしい。
この光景、数年前を思い出す。

以前にも何度か彼らは自分の練習を見ているはず。
たまたまこの日が清掃デーだったのか。
ずっと黙認しているように見えて、実は排除する対策を練っていたのか。

おそらく後者だろう。

ただ、欲を言うなら一言注意してほしかったが仕方ない。

考えて見ればそこは他人の所有する土地。
冷静に立場を逆転して考えてみれば、きっと自分も少なからず対策は練るだろう。
一歩間違えれば、BMXのシーンに対しても迷惑がかかる。
そうなる前に彼らは自分を止めてくれたのだ。



反省の意味を込めて、その場所にはもう行きません。
梅雨時今しばらくの辛抱だ。

先駆者

会社で昼休みが終わってしばらくしてから、デニスマッコイとチェイスの熱いライディングの映像を発見した。
おそらく90年代前半のコンテストと思われる。


デニスの乗る初期のフーリガンに、チェイスの乗るアイボリーのキャメルソールブロ。
どんなに時代が流れても、自分の中では永遠のスーパースターのマシン。

デニスは文句なしのフルメーク。正にパーフェクトなパフォーマンス。オーソドックスなウィップラッシュにしても、まず入りの速度が桁違い。そしてその速度で入るローレイドと来たもんだ。
高難易度のローリング系のルーティーンの中にアクセント的に織り交ぜるディケード、フットワーク、当時それらの動きの戻りで瞬間的にCanCanを入れるのがクールだったのを思い出した。
なんて誇らしげな見せ方だろう。

「勢いよく突っ込み、一発強烈なのをお見舞いして、さりげなく走り去って行く」
こんな乗り方が出来たら、どんなに気持ちいいだろうとイメージする自分としては、ヒントになるものをいくつも感じた。


そしてもう一人のスーパースター、言わずと知れたチェイスゴーイン。
鬼攻めしているせいか若干ミスはあったものの、それでも十分すぎるくらいクオリティーの高いライディング。
最近あれほど左右両足のスカッフを均等に使いこなしているライダーを見たことがない。

また、自分には全く手の届かない雲の上のトリックであるストールディケードを、1フットでさらに足をスイッチして余裕のメーク。
その頃のシーンを揺るがす強烈な存在の誕生であったことを、映像はリアルに物語る。


長雨が続く時は、こんな風に次乗る時のイメージをするのもいい。

スムージング

先日はチェーンステーの凹んでしまったところをパテ埋めした後に補修。
市販のパテもなかなか使える。盛ったところをサンドペーパーで面一に仕上げ、塗装して完了。

見事にパイプ面が復元。


認めたくはない事実だが、転倒による衝撃で瞬間的にクランクがチェーンステーに当たっていると見られる。
そこを踏まえてスペーサーを増やし、クランクとチェーンステーとのクリアランスを約10ミリ確保。


今後どの程度の衝撃まで対応できるか。

亭主元気で留守がいい。

梅雨の晴れ間の土日。
次第に暑さも厳しくなりつつある。

2日間を通し特に調子は悪くもなく、ただこれといった手応え及び進展は感じられず、まあこんな週末も時にはあるだろうと割り切りそれなりに楽しく乗れた。
練習も終盤に差し掛かった夕方、ランダムにメーク続行中。流れに乗り軽くダブルでもやっておこうと入ってみれば、トリプル一発メーク。

通算3回目。

確実にできない時間は短くなってきている。
しかもこの流れ、先週の土曜日とかぶっている。

法則

「執拗に反復練習を繰り返すより、ランダムな流れに織り交ぜて、力まずに軽くダブルをやるスタンス」

そして側に複数のライダー達もいたため、達成感、爽快感が違う。
しかしながら全く反応がなかったところから、瞬間的に誰も見ていなかったのは容易に想像できる（笑）




父の日に最高の贈り物をもらいました。

南国よりの使者

土曜日の余韻に浸りつつ、本日は朝10時から日暮れまでライディング。
昔ながらの地元のメンバー、金太郎、かずひろと。

新作に真剣に挑んだところ、こてんぱんにぶっ飛ばされました。
背面から後方に投げ出され腰を強打。
回復後に再度挑戦だ。



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そしてきましたサプライズゲスト。


以前にも関東に転勤になり、何度か一緒にライディングしたことがある。

知る人ぞ知る大分県出身。ディギットジン特派員大分県支部。

この日起きた秋葉原での通り魔事件において、被害者の止血に携わった帰りだという、


片山「ペニピー」智裕さん。


実は4月から航空公園の真裏に住んでいるとのことで、最近夜な夜な公園で練習していたとか。
会うのは実に8年ぶり。
BMX歴18年のキャリアは伊達じゃない。自分とほぼ同期。
やはりライディングも期待を裏切らない痛快なオールドアメリカンスタイル。
かなりテンション上がりました。


盛り上げ役となるか、地元がこれから楽しくなりそうな予感。

降臨

本日は仕事帰りに航空へ。

トリプルディケード2回目のメーク。
しかも今回は戻りも安定して。
他の作品がいいペースで決まり始め、調子に乗って挑んだところいきなり一発目で。反復練習で苦戦した後決めるより痛快さもひとしおだ。

さすが天下の航空公園。やはりここの空にはメークの神様が住み着いている。
今までに何度舞い降りて来たことか。


初メークより約1ヶ月半。なかなか手強い。
ただ、これで半年近くに渡り取り組んでいた3つの作品はひとまず全て片付いた。
他2つは2回目のメークはいつになるだろうか。


ともあれ、ようやく心おきなく新たな作品へ着手できる。
明日はなんとか雨降る前に乗れるか。

プロテクタ

最近取り組んでいる練習で毎回正確に同じ場所をぶつけ、さすがに患部が悲鳴を上げ始めた。
そこで、久しぶりに家からニーパッドを掘り出し装着してみたところ、予想以上の威力を発揮した。

いつもと同じようにぶつけても、ダメージは最小限に抑えることができ、それが故により攻めた練習ができる。
何故もっと早くに使わなかったのだろう。


昔からプロテクタは持ってはいるものの、気が付くと使っていない時期が長く続いていたりする。

暑いから？
蒸れた後のにおいが強烈だから？

理由になりません。
昔デニスマッコイが言っていたのを思い出す。
プロテクタは自分の体を守ってくれるもの。ライディングにおいて当然自分の体は資本。
しかも当時はプロテクタをつけたスタイルが格好よく見えた。ハマーのシンガードは基本中の基本。体を守るためのものだからか、それなりの値段はしたものの、やはり快適にライディングをしたいというところの価値観に重きをおいていたため、破れるたびに買い換えていた。

ハマー3Zにドッグボールでフル装備の時期もあった。さすがにフラットランドにおいてドッグボールはいかつ過ぎたことに気づき、その後リリースされたシンガードとニーパッドが一体になったハマーコンボを愛用していたのを覚えている。

流行りのスタイルの影響力は大きい。
その後チャドがシンガードを付けずにライディングし始めた頃だろうか、日本でもシンガードを付けないライダーが多くなり、次第にフラットランドにおいてプロテクタはほとんど見かけなくなった。

自分も無意識に流されていたのだろう。

これからは体のことを考えて、やはりプロテクタは付けて練習しよう。
チェイスは必ずシンガードを付けてライディングしている。本質を見極めているライダーの行動に間違いはない。

休養の重要性

雨により丸3日間の休養。

心身ともに回復し、本日は朝練2時間半。
先日立て続けに新作ができ、達成感と同時に脱力感に見舞われた。あまりにもきつかったせいかメークはしたものの、次メークするのはいつになるだろうかと。
しかし、乗らない日を作ることにより、また頑張って見せられるように仕上げようというやる気が復活してきた。

そんな今朝の練習。
まず単純に体が軽い。
新しい作品2つはメークこそならなかったが、納得の行くいい練習ができた。

そしてあと一つ片付いていない作品があるにも関わらず、また新たな作品が閃き着手してしまった。真剣に取り組むかは未定。



ただ、既存の作品を追い抜かす可能性も無きにしもあらず。