20INCHERS

RIDING LIFE

yearend issue

2010-12-31 19:25:38 | Weblog
12/31
横須賀


2010年の乗り納めとなる本日、とは言えそんな有終の美を飾ることなどできる筈もないのが世の常である。
そんな他愛もないことを意識せず、自由に練習していたところ、突然のサプライズゲストの登場。


遠路はるばると言ったところか、名古屋ナンバーは物語る。
愛知県からお越しのハニーさんだった。


初対面?と思いきや、失礼極まりなくも、10数年前にDIG-ITの厚木時代にたまたま右峰君と訪れていたところを目撃されていたようだ。ハニーさんは横浜に実家があるらしく、年末年始で帰省していたところ、どこで乗ろうか迷いながら横須賀へ辿り着いたとか。

その当時に目撃されていた=それなりのキャリアの持ち主ということだ。よくよく話をしてみれば、生まれも自分と全く同じく昭和51年世代。
たちまち親近感に満ち溢れてしまった。そして同期でもこうも違うものかと言わんばかりの、自分とは見事に対極するライディング。
昔ながらのスタイルの自分に対し、ハニーさんは世代を感じさせない近代フラットランドなスタイル。それもその筈、来シーズンからは大会にも参戦したいと考えているそうだ。

個人的に以前から気になっている愛知県のスポット、岡崎美術館に乗りに行きたい気持ちを伝えたところ、


「来れる日を教えてくれれば、たくさんライダー集めておくよ」


と、心温まるメッセージを頂いた。
今頃、(河合)秀樹君や大橋君達はどんなにハイスキルなライディングを繰り広げているだろう。いつの日か、行ける機会が待ち遠しくて仕方がない。

当然、同世代と来ればライディングの合間に同期の代名詞とも言える昔話に火が点く。また、恐縮にも自分に対する褒め言葉は直球で的を得ており、


「stephan royerを速くしたような動きだね」


等々、単純な自分を調子に乗らせるのに、何ひとつ不自由しないワードを連呼していた。
お互いの共通する理想のライダー像や、思わず聞いていて冷や冷やするような名古屋ライダーの裏事情等、実に興味深くかつ笑いも絶えない会話の末に迎えた議論は、



名古屋のたー君はBMXライダーに相応しい



と全会一致で可決された。




★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





新春1/3は、光が丘公園で、新年恒例初乗り会に行く予定。お近くのライダーは是非。

それではBMXライダー諸君、及び読者の皆様、



良いお年を。






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yearend ? issue

2010-12-29 21:33:29 | Weblog
12/29
新横浜


今年最後の任務、会社の大掃除を終えた昼下がり、ひた走ること一路横須賀へ。
昨夜の雨に濡らされた路面が乾ききらない朝の練習は、あまりにも中途半端過ぎるものだったため、あわよくば小一時間程度のライディングならできるかも知れないといった期待感に、吸い込まれるように港北インターで途中下車。

寄り道した目指す先は、インター最寄りの新横浜日産スタジアム。
着くや否や待ち構えていたのはこの場の主、武田久司氏だった。




貴様と俺とは同期の桜




相変わらず共通したBMX観に、場を共有する際の貧困なコミュニケーションにも何等気を遣うこともなく、実に心地良い。
多弁はいらない。ライディングに打ち込むスタンスが、互いの意思の疎通を無言のキャッチボールで思いのままにしている。

何故、日中の徹底した短時間に限られた練習は無性に調子が良いのだろう。
来期へ向けたネクストレベルの練習が、自分に微笑みかけているかのようだった。
また、先日公開した映像をターニングポイントにdecadeからしばらく離れようかと思っていたところ、又しても某decadeネタが見え隠れしてしまい、結局まだしばらく嵌まれそうな嬉しい悲鳴。

ただ、今日のシチュエーションでは一時間などと決めなくとも、必然的に陽が暮れて僅かな練習ながら強制終了となる筈だ。


さあ、時間も時間だ。
切り上げよう。







おや、夕陽の角度に対してスペースを照らす明暗のバランスが不自然だぞ。



照明が点灯してしまっていますが‥



こ、これは、悪魔の声か。
いかん!

恵まれたライディング環境が、端々から自分を悪い決断へと引きずり込もうとしている。
今日は夕飯までに横須賀へ行かなくてはならない。後ろ髪を引かれる思いで誘惑を必死に振り切り、再び港北インターからアクセル全開。




それでも、バックミラーに映る新横浜の景色が、大手を振って手招きしていた。






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X'mas issue

2010-12-23 22:54:46 | Weblog
12/23
青木公園


今や内野洋平君のホームグラウンドであるらしいこのスポットへ来るのは、意外にも今年まだ2回目と数えられる程度だ。
独身時代にメインに活動していたエリア、埼玉に乗りに来ると妙な懐かしさ、安らぎを覚えてしまう。横須賀に行くより断然近いこの距離も、近いが故にいつでも行けると思う気持ちが、事実上疎遠にしてしまっているのか。

こんな詩を詠んだことがある。





故郷(ふるさと)は遠きにありて想うもの

そして哀しく唄うもの





後から内野君本人も登場し、先日九州から引っ越してきたばかりというストリートライダーと、3人で心の赴くままライディング。
また、ものの1,2年前にこのエリアで目覚ましい急成長ぶりを見せていたアップカマー、ひろき君とも突然の再会。

挨拶された瞬間はしばし戸惑ったが、やはり久しぶりの顔合わせは実に心温まる。ただ、切なくも彼の乗っていた自転車は自分と同じ商売道具ではなかったが、彼もちょうど多感な年頃、BMX以外の楽しいこともたくさん見つかるこの時期とくれば無理もないのかも知れない。

多くのことを経験、吸収し、その中でいつの日か再びBMXの魅力を思い出してくれれば嬉しい。
実際、長い時間をかけ様々な見聞を広め、最終的にライディングの第一線へと帰ってきたライダーもたくさんいる。

再会の喜びも束の間、残念ながら多くを語ることは出来ず、最後に「また今度!」と言うのが精一杯だった。
必然的に彼も言葉少なげに公園を去って行った。





袖振り合うも多少の縁。

そんな言葉が浮かんだ師走の夕暮れは、どこか物哀しさを醸し出していた。








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sadden sunny day

2010-12-19 21:28:00 | Weblog
年々歳々、日増しに体調を崩しやすくなってしまっている。



毎年歳末の祭典、12/18に松戸に行くのを楽しみになんとか休めるように必死に働き、苦しい時は発表会を思い浮かべて励みにしていた。
仕事も漸く一段落し見通しが生まれ、念願の休暇がとれた。しかし、いざ前日に朝の練習を済ませ会社に着くと、どことなく体調に違和感がある。


何だろう、この異様な寒気は。


単純に、急激に気温が下がったためなのか、例による独特の悪寒なのか。
案の定、後者だった。そう、それを世間一般的には広く、










と呼ぶ。
11月辺りから今までに、もう何度目だろう。金曜日の早朝の冷え込みは特に厳しく、一瞬自分に負けそうになったが、


「練習は決して自分を裏切らない」


我が座右の銘に従ったのが、皮肉にも仇となってしまったようだ。焦って薬を飲んだところで後の祭りだった。
当日の朝には素晴らしい冷や汗を全身にドレスアップ。折角の休みも、ただの療養のための休暇となってしまった。

窓から射す日光に誘われ外を眺めれば、悲しいくらいの青空、日本晴れ。
ガラスに映る今にも泣き出しそうな心、それでも、


「自分の体調管理がずさんだったのだから、仕方ないんだ」


強がるもうひとりの自分の言葉も聞こえたが、それも直ぐさま凍りついて行った。

今頃、松戸ではどんなに盛り上がっているだろう。
もし行けたなら、ベストトリックを決めた後に見晴らす景色はどんなに美しかっただろう。
同じ志を持った理解者達の笑顔は、どんなに眩しかったろう。

きっと、無理矢理身体に鞭打って出向いたならば、その場の勢いとノリでなんとなく乗れてはいたかも知れないが、遅かれ早かれ病魔はいずれにせよ治さない限り襲い掛かる。長引く程家庭にも迷惑をかけることとなり、ライディングに打ち込むスタンスに対する風当たりも強くなること必至だ。


何かを蔑(ないがし)ろにして捩伏せるいいライディングは存在しない。








自分の信じる美学に則り反省の意味も噛み締めて、じっと天井を見ながら朦朧とする意識の中、ふとdylan worsleyの勇姿が瞼(まぶた)の裏側に見えた。
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how to get decade & walkaround

2010-12-14 07:35:36 | Weblog





先日の昼休みに突如鋭い光が突き抜けたバックサイドダブルウォークアラウンドの初メーク。

昔からなんとなくできるバックサイドウォークアラウンドがベースになるわけだが、ヘッドチューブの上から右足を回し込み、シートポストに右足がタッチした時点でディケードに踏み切るところまではセオリー通り。両足が離れたら即座に左足をタッチし、ここで更に右足にスイッチするところがダブルの醍醐味。

要はフロントが上がっている最中に、都合3回足をスイッチする約2秒間の多忙さ、




素敵過ぎです。




しかし、やはり求めるのは2回転目でのrolypolyだ。Dorkin'5でchaseが夜のテニスコートで決めていた、そう、あのトリックである。
フルメッキのsoulbroが明るい照明に鋭く反射していたあのシーンは、何度繰り返し見ても鳥肌ものだ。





ただ、そろそろまた新たな自分のテーマを見つけなくては。
ライディングは古ければいいという物でもなく、あくまでも「古き良き技」も多いのだと考えている。その何千、何万という種類のあるトリックの中で、「こんな乗り方もあるんだ」ということをこれからも表現して行きたい。

ディケードはかれこれ長い間、感動あり、時に落胆ありと満喫させてもらってきた。
オリジナル以外でここまで長期に渡り、悪戦苦闘したトリックは初めてだ。一見ベーシックに見せ掛け、裏に秘めている小悪魔的な魅力、その深さ及び難易度に、中途半端なオリジナルよりも遥かに大きな価値観を見出だしたからだ。

まだ見ぬあらゆる鮮やかなディケードを夢見て、季節は新緑の木々を彩り、納得の行かぬままふと視線を足元に凝らせば、既にそれは落ち葉となり神聖なるフラットランドを埋め尽くそうとしている。

そんな四季の移り変わりを幾度となく数え、先日の横須賀ジャムでは、流石にバックサイドダブルまでは見せられなかったが、宮田君による撮影を機にひとつの大きなターニングポイントを迎えたようだ。





今、既に少しずつかじり始めているニュールーティーン達のやる気と、身体の衰弱との凌ぎ合いが、早くも次の試練を意味する火花を散らし始めている。




今日も悩める左膝は酷く痛んでいた。


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long time ago

2010-12-11 20:30:06 | Weblog
とにかく目立ちたければフリースタイルだ!



少年時代に読んだ、とある自転車系雑誌に出ていたキャプションに心ときめいた。今思えば、あの写真のライダーは誰だったのだろう(笑)

また、書店の子供を対象としたスポーツ系教材コーナーに置いてありそうな、



自転車BMX教室



というタイトルの参考書をどこからか手に入れ、レースからフリースタイルまで、BMXとの触れ合い方を夢に溢れた文章で解説しており、夢中で読み耽ったのが懐かしい。
今になり、書店を一生懸命探したが見つかる筈もなかった。

お持ちの方、情報求む。





そんな全世界のフリースタイルなライダーに贈る、12/12横須賀ジャムセッション。告知後の反応は微妙だったが、本日の強風も明日には止む模様。

予定通り開催します。




それではBMXライダー諸君、明日12/12横須賀で僕と握手。

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2010 5th

2010-12-08 12:47:42 | Weblog
12:43

バックサイドダブルウォークアラウンド
初メーク。
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real stalldecade

2010-12-06 07:35:15 | Weblog
ストールディケード。


多くの諸先輩方からは、「何を今更」と笑われそうだが、かねてから今日までにおける信じて止まないディケードの持論、



空中で止まったら最期



空中で固まれば即死



を大きく覆す、あえて止まる、静止するストールディケードに類い稀なドラマを感じた。挑み始めたのは、初めて感銘を受けた遠き少年時代のある日から約19年経った、つい2ヶ月程前の残暑厳しい昼休みの出来事だった。

何故だろう。
勿論、chaseやtrevorを筆頭に、伊東兄弟や会沢君、ロボ君のストールでの勇姿はいつだって頭の中から消えた日などなかったことに違いはないが、自分の中で自殺行為とも位置付けられるストールの実用化に踏み切った動機は、不覚にも曖昧だ。

先ずは形作る所までを目標に取り組んでみることに。
当然、高さと恐怖心は比例し、とりあえず両足ペグに乗ることまでと、小さな目標をたくさん作るといったBMXの上達方法としての王道を単純にトレースした。
そして未知の世界、「空中で両足ペグに乗る」感覚を掴み始めると、時折あわよくば戻りのトップチューブを左足が捉えられることもちらほら。
この辺りから、朝はいつものメニュー、昼休みはひたすらストールを煮詰める生活が始まった。

しかし、そんなにとんとん拍子に行く筈もなく、感覚を掴んだ、手応えがあった次の日は、決まってやる気が空回りするといったジンクスも同時に形成されて行った。
また、不思議なことにエントリーで両足リヤペグに乗せた後3秒以内にブレーキをかけるタイミングを掴むことができないと、いつまで経っても止まることができない妙な傾向にも悩まされた。
この感覚に陥り、最大5分程その場を、ペダルとペグに両足を前後させながら往復することなるなど、時間を浪費させてしまうことも少なくなかった。



フロントペグに乗る瞬間の重心は、立てたBMXの真上



悟りを開いたある日。
怖いからと、高く車体を立てないことには、どんなに両足が乗っても直後に身体が離れてしまう。
再びやる気に火が付き、あろうことか暮らしの物事全てを無視し練習に取り憑かれた日々が続いた。案の定家庭内不和が起き、妻と仲たがいしてしまった翌朝も日の出と共に練習に行った。

しかし、神は暴走する自分に天誅を下す。



チェーン切れ



突然の天誅に成す術もなく、バーエンドが腹部に刺さりのたうち回って冷たいアスファルトが頬にkiss。
冷えた地面を額で感じ、真っ先に思い浮かんだのは、妻の、



ざまあみろ



という顔だった。この日のライディング時間、累計13分。





予想以上に多くの浮き沈みを繰り返しながら迎えた師走最初の日曜日。
流石は天下の航空公園。ライディングの快適さは五つ星☆☆☆☆☆

難攻不落のストールディケード。今日こそケリを付けたい気持ちでいつもより費やす時間の配分を増やした。
途中、2回程「今の?」と言えるかどうかの微妙なメークがあった。確かに微かではあるが、両足ペグにタッチした感触はあった。
だが、それはあまりにもストールディケードの名を語るにはおこがましいものであったに違いない。やはり、もっとしっかりベタ乗りしたい。

参考になる映像等で分析してみると、厳密には完全に止まっているわけではない。ただ、両足をペグにタッチする時間が長ければ長い程止まっているように見えるのだ。
滞空時間はまだまだだが、追い求めたその「ベタ乗り」が、夕暮れ間際に滑り込み初メーク。これから更ける夜を前にnight angelが舞い降りた。





公園を後にし、どっぷり浸かる夜の帳。
子供達へのX'masプレゼントを買いに行く足取りの軽さも、夢に溢れる街の彩りも、今日のメークを優しく讃えてくれているかのようだった。






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2010 4th

2010-12-05 16:40:04 | Weblog
16:37
ストールディケード

初メーク。
レポートは後程。
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