おしゃべりな猫

英語・音楽・演劇・絵画etc
大好きなものが、たくさんありすぎて・・・
そんなミーハー猫のdiaryです。

The Upside of Stress~読み終わりましたぁ~

2016年11月29日 | 本と雑誌

Whatever doesn't kill you makes you stronger.

深い言葉です。
私もそんな風に思える人間でありたいものです。(しみじみ)

英語を読んだり聞いたりしていて思うこと。
ネイティブの英語圏の人って、向上心とか意義をいつでも何にでも求めるよね

で、Chapter6のタイトルが「Grow」。
で出て来た言葉が↑です。

2冊しか読んでないのにこんな決めつけ方をして良いのかどうか・・・
でも思いました。ポジティブなこの著者らしい言葉だなと。
彼女の考え方は好きだし、憧れるけども、読むタイミングを間違えると心に響いて来ないかも。

この本を買った頃。
ストレスMAXのあの時に読んでいたら、きっと私は苦し過ぎて読み終えることができなかったと思います。
今だから素直に心に入って来るなと・・・

同時に、読みながらアメリカの大統領選で感じた疑問が解けるような思いもしました。

私や私の周囲でストレスと言うと、仕事・人間関係をイメージするけども、この本の中に出て来るストレスの多様性に驚きました。

日常の私達が感じるようなストレスとともに戦争やテロから受けるストレスが普通に並べて書かれています。

9.11やボストンで大切な人を亡くしたり、自身がその場に居合わせたり・・・
PTSDが決して珍しい症状ではない社会。
平穏な世界にいると暴言としか思えない発言が、受け入れられてしまう状況と言うのもあるのかなと

ちょっと読んでいてキツイなと思うこともありましたが、今、このタイミングで読めたのは私にとって良い出会いだったなと思います。


マリー・アントワネット展

2016年11月29日 | アート・文化

フランス革命を舞台にしたミュージカル「スカーレット・ピンハーネル」。
その観劇後にマリー・アントワネット展を見に行きました。

小学生の頃にブームだったベルばら。
展覧会の会場に並ぶ数々の肖像画は、どれも私が幼い頃にテレビで眺め憧れたあの宝塚の舞台そのもの。
チェンバロを弾くオーストリアでの愛らしかった少女時代。
初々しさと気品に溢れた新婚時代。
3人の子と共に幸せの絶頂であったろう時代。
そして・・・ギロチン台に向かう最期の姿。

今回、一番楽しみにしていたのはコレ。

原寸大で再現されたアントワネットのプライベートな空間。
意外と小柄だったのでしょうか
調度品はどれも小ぶりなものでした。
が、その華やかさには目を奪われました。

そして、その後に訪れた苦難の日々。
幽閉されていた時に身に着けていたというみすぼらしい下着。
ギロチン台に向かう際に履いていた粗末な靴。
胸が締め付けられるような想いがしました。

驚いたのが彼女の母親が日本の漆器をこよなく愛し、娘であるマリー・アントワネットにもその趣味が受け継がれていたということ。
展示されていた数々の漆器は細やかな細工が施され、美しいモノでした。

展覧会は2月まで。
機会があったら是非行ってみてください。
とてもおススメな展覧会です




 


The Upside of Stress⑤

2016年11月22日 | 本と雑誌

Chapter5のタイトルは’connect’

Caring created resilience.

人は誰かを助けることで強くなれる。
困った時こそ誰かのために何かをする。
辛いのは自分だけではないと知ることが大切etc

つまり、ストレスに打ち勝つには、誰かと繋がっていると実感することが大切と言うこと

ふとアメリカのドラマによく出て来る依存症の会を思い出しました。
同じ病を抱える人達が集い、弱さをさらけだしながら、支え合い乗り越えて行く。

たまにはストレスから逃げることを考えても良いと思うんですけどね・・・
なんて、ちょっと今日は弱気に考えてしまいます。

読み終わったのが病院の待合室ってのが良くなかったか・・・

最終章までもうちょっと。
年内に読み終われるかなぁ
ラストスパート頑張ろう。


シネマ❌パイプオルガン@石川県立音楽堂

2016年11月20日 | アート・文化

へ行って来ました。

厳かな雰囲気をまとったパイプオルガン。
バッハを中心とした宗教音楽を演奏することが多いような気がしますが、今日は珍しく映画音楽。
しかもチャップリン。
どんなコンサートになるんだろう

無声映画。
わずかな字幕と俳優達の動きで綴られる物語。
ぶっちゃけ慣れないとストーリーが今ひとつ・・・(言っちゃった)

が、たった1つの楽器が表す喜怒哀楽。
なんと豊かな音色なのでしょう
時にラッパのように賑やかに、時にバイオリンのように滑らかに。
モノトーンの映像に段々と色が加わるような感覚。
これって何だろう

映画と音楽。
この組み合わせ、最高ですね。

 

 


美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯~中野京子(著)~

2016年11月19日 | 本と雑誌

ボランティアガイドをしていると、世界史の知識の無さに恥ずかしくなることが時々あります。

加賀藩の歴史を説明している時、お客様に「私の国では、その頃・・・があって」と言われてもチンプンカンプン。
高校時代にもっと勉強しておけば良かった
いかん・・・このままじゃいかん・・・と、意識して展覧会に行ったり本を読んだりしています。

マリー・アントワネット。
ベルばら世代ど真ん中なので、この名前を聞くと、NHKで放送されていた華やかな宝塚の舞台を思い出します。
が、実のところ、どこからどこまでが史実なのかフィクションなのか

加えて、その後NYで観たレ・ミゼラブルとごっちゃになって、フランス革命って
フランス革命に関連したミュージカルを観るこの機会に、ちょっくら勉強しなおそうかとこの本を読みました。

現在六本木の森アーツセンター・ギャラリーで開催中のマリー・アントワネット展で展示されている作品の紹介をからめながら、彼女の人生が語られて行きます。

歴史に「たら」・「れば」は言ってもしょうがないのですが・・・

政略結婚で娘達を次々とブルボン家へ嫁がせていたハプスブルグ家。
本来であれば大国フランスへは娘達の中で一番賢かったすぐ上の姉が嫁ぐはずでした。
が、姉の1人が病没。すぐ上の姉はその代わりに小さな公国へ嫁ぎ、遊び好きでフランス語も勉強も苦手なマリー・アントワネットがフランスへ。
運命とはなんと残酷なものでしょうか・・・

その後も、彼女の人生は折々に悪い方へ悪い方へと。
頼るべき祖国では、フランス革命を前に母・兄が次々と亡くなり、会ったこともない甥は彼女を助けてはくれませんでした。

そんな彼女の人生を描いた数々の絵。
華やかだった時代をうかがわせる美しい品々。

哀しい結末を知っているが故に、それらの写真に心が痛みます。
と同時に、歴史とはどちらの側から見るかによって印象が異なるのだなと改めて痛感しました。

特にルイ16世とマリー・アントワネットの処刑後の王太子の運命。
レ・ミゼラブルで正義と描かれた革命派の人々が、まだ幼い王太子を捕え、狭い監獄に動物のように繋ぎ、虐待のうえ死に至らしめたこと。
10歳にも満たない子が、最後は狂人となっていたことに怒りを禁じ得ませんでした。

展覧会は2月下旬まで。
上京予定が2回あるので、観に行ければと思っています。