と言えば、私達の世代にとっては、スーパースター。「スリラー」や「今夜はビート・イット」などを聞くと、青春時代を思い出し、甘酸っぱい気持ちになります。
そんな彼が急逝。とても驚きました。
訃報とともに流れる彼の姿。数々のヒット曲を世に送り出していた頃の黒い肌。アフリカ系の特徴とも言われる鼻を整形し、肌の色を変え・・・とある政治家いわく、「黒人とは思わなかった」・・・後に取り消されたこの発言。芸能界に疎そうな彼が、そう思ってしまった外見に、色々なことを考えさせられます。
70年代や80年代の未だ黒人差別が強く残るアメリカ。ジャクソン5やソロ活動で、多くの人を魅了しつつも、その肌の色ゆえに受けたであろう理不尽な差別。当初は、MTVに出ることが許されなかったと聞きます。
47歳のオバマ大統領とは、たったの3歳違い。同世代と言っても差し支えないでしょう。しかし、10代から表舞台にいたマイケルと、ロースクールを卒業した大統領では、社会に出た時期に10年ほどの違いがあります。その10年の違いが、差別と闘い続けるアフリカ系の人々にとって、大きなものだったのでは?と思います。
多くの人の心を魅了し、富と名声を手に入れても、肌の色へのコンプレックスを持ち続けたマイケル。確かに、彼がヒット曲を世に送り出していた頃のアメリカのアフリカ系の人々に対する強い差別感は、短大の語学研修でアメリカに行った時に、私も感じました。
あれから20年以上の時を経て、アメリカでは初めてのアフリカ系大統領が誕生。
差別をバネとし、肌の色を武器にさえ変えてしまい、新しい時代を作りつつあるオバマ大統領。そのCHANGEは、彼だけの力ではなく、マイケルを初めとした、多くのアフリカ系アメリカ人達の闘いの末に勝ち取ったものではないでしょうか?
色々と考えさせられるマイケルの人生。ご冥福をお祈りします。
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