おしゃべりな猫

英語・音楽・演劇・絵画etc
大好きなものが、たくさんありすぎて・・・
そんなミーハー猫のdiaryです。

マイケル・ジャクソン

2009年06月28日 | ニュース

と言えば、私達の世代にとっては、スーパースター。「スリラー」や「今夜はビート・イット」などを聞くと、青春時代を思い出し、甘酸っぱい気持ちになります。

そんな彼が急逝。とても驚きました。

訃報とともに流れる彼の姿。数々のヒット曲を世に送り出していた頃の黒い肌。アフリカ系の特徴とも言われる鼻を整形し、肌の色を変え・・・とある政治家いわく、「黒人とは思わなかった」・・・後に取り消されたこの発言。芸能界に疎そうな彼が、そう思ってしまった外見に、色々なことを考えさせられます。

70年代や80年代の未だ黒人差別が強く残るアメリカ。ジャクソン5やソロ活動で、多くの人を魅了しつつも、その肌の色ゆえに受けたであろう理不尽な差別。当初は、MTVに出ることが許されなかったと聞きます。

47歳のオバマ大統領とは、たったの3歳違い。同世代と言っても差し支えないでしょう。しかし、10代から表舞台にいたマイケルと、ロースクールを卒業した大統領では、社会に出た時期に10年ほどの違いがあります。その10年の違いが、差別と闘い続けるアフリカ系の人々にとって、大きなものだったのでは?と思います。

多くの人の心を魅了し、富と名声を手に入れても、肌の色へのコンプレックスを持ち続けたマイケル。確かに、彼がヒット曲を世に送り出していた頃のアメリカのアフリカ系の人々に対する強い差別感は、短大の語学研修でアメリカに行った時に、私も感じました。

あれから20年以上の時を経て、アメリカでは初めてのアフリカ系大統領が誕生。

差別をバネとし、肌の色を武器にさえ変えてしまい、新しい時代を作りつつあるオバマ大統領。そのCHANGEは、彼だけの力ではなく、マイケルを初めとした、多くのアフリカ系アメリカ人達の闘いの末に勝ち取ったものではないでしょうか?

色々と考えさせられるマイケルの人生。ご冥福をお祈りします。

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ハゲワシと少女

2009年06月12日 | 映画&テレビ

10年以上前のこと。1枚の写真に強い衝撃を受けたことがあります。南アフリカのフォトジャーナリストが撮ったその写真に映っていたのは、鋭い眼光のハゲワシと飢餓でやせ細ったスーダンの難民の少女。当時、「報道か人命か」と激しい論争があったことを覚えている方も多いのではないでしょうか?

この写真を久しぶりに見たのは、NHKで放送中のドラマ「風に舞いあがったビニールシート」の中でのこと。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で働く人々を描いた作品ですが、その中で、主人公の女性は聞かれます。「貴方ならどうする?」と。

初めてその写真を見た時に私が思ったこと。

「撮ることで救われる命もある」

この考え方が、人道的に正しいことなのかどうか・・・そもそも、「飢え」も「紛争」も知らない私に、その答えを出すことが出来るのかどうかもわかりません。しかし、この1枚の写真が伝えたことの大きさ、遠い地で、何が起きているのか人々に考えさせたことの意義は間違いなくあると思ったのです。

ところで・・・

当時は、知らなかったこと。この写真の周りには少女の親もいたこと。写真を撮った後に、フォトジャーナリストのケビン・カーター自身が少女を助けたこと。正確に言えば、実際には、少女が命の危機にさらされていたわけではないこと。しかし、そのことが、故意か偶然か、伝えられなかったこと。それを今回のドラマを機に、知りました。

ケビン・カーターは、その後、自殺をしています。しかし・・・この衝撃的な写真を撮る前にも自殺未遂をしていたことを考えると、はたして、報道されているように、この写真が起こした大きな論争や、それによるプレッシャーだけが理由だったのかも、今となってはわからないことなのかも知れません。

とりとめもなく書いてしまいましたが・・・

ドラマを機に、ケビン・カーターについて調べて感じたこと。彼が本当に伝えたかったのは何だったのだろうか?そして、その伝え方は正しかったのだろうか?

ドラマの1話で、登場人物の1人が、主人公の女性に言います。

「君は難民支援を施しだと思っているだろう!」

飢えも紛争も知らない私達は、彼等の生活を憐れと思い、あの論争を起こしたが、現地で彼等を見てきたカーターが伝えたかったのは、そんな厳しい環境でも生きている少女の逞しさだったかも知れない。意地の悪い見方をすれば、衝撃的に見える光景を切り取って、刺激を求める人々に見せただけかもしれない・・・カーターが死んでしまった今となっては、真実を知る術は誰にもないのだけども。

手にした情報が正しいのかどうか?それをどう受け止め、どう行動するのか?また、自分が伝える立場になった時・・・自分の意図を正しく伝えるために、どうすれば良いのか?

考えさせられる1枚です。


地球の裏側

2009年06月10日 | ひとりごと

今日、職場で話題になった言葉です。

話のきっかけは1通のメール。書いた方に全く悪気がないのは、よくわかります。単純に真逆にあることを表現したかっただけ。私も、深く考えずに使ってしまうフレーズ。だけど、その何気ない表現が、実は、他人を不愉快にしてしまうことを初めて知りました。

「裏」と聞いてイメージするもの。「暗い」「悪い」etc・・・そう言えば、北陸を「裏日本」と言われると嫌な気持ちになるっけ・・・なのに、どうして、自分は何も考えずに他人の大切な故郷を「地球の裏側と言ってしまえるんだろう???(焦)

日本から飛行機で24時間。遠い国ではあるけども、決して暗くも悪くもない国。だから・・・裏側ではなく、反対側

あぁ・・・言葉って難しい。(赤面)


何語で話そう?

2009年06月05日 | ひとりごと

色々な国の人と接していて時々思うこと。

「何語で話せば良いんだろう?」

以前は「とりあえず英語」だったのが、最近は「とりあえず日本語」。だって、ここ日本で暮らす外国人の中で、母国語が英語の人って、それほど多くないんですよね。もちろん、日本に住んでいるからって、みんなが流暢な日本語を話すわけではないし、英語が、そんな人達とのコミュニケーションで強い味方となるのは間違いないけども。

なんて、真面目なことを書いたのは、Daily Yomiuriで、こんな記事を見つけたから。

いやはや・・・そのとおり。英語を話す時、相手も英語が母国じゃないことって、思いのほか多いもの。そして、昭和の頃に、アメリカ中心の英語教育を受けた私は・・・これが、ちょい苦手。アメリカ英語は、ゆっくり話してもらえば何とかなるけども、アメリカ以外、特にネイティブ以外の英語には、困難が伴ってしまいます。(焦)この記事にもあるように、色々な国の人が話す英語を学ぶことが出来たら、もっともっとコミュニケーションの可能性が広がるんですけどね・・・(しみじみ)

ところで・・・

今日見た映画「天使と悪魔」。この映画でも、ネイティブじゃないはずの登場人物が、実にスラスラと英語で会話をしています。しかも・・・かなりナチュラルに。まぁ~アメリカの作品なので当たり前と言えば当たり前かぁ!?と思いつつ、スクリーンに向かって突っ込みそうになる私って・・・イジワル???