おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

左目の夢 2。

2005-09-13 10:17:45 | 我思う、故に書くなりよ。
昨夜、雲も無く晴れたので夜空を見た。

雲が無いのだから、星が見えて当然だけれど、ひときわの感激…。

視力が悪くなって、幾度と無くメガネを作り直したが、その都度、遠い星を見るとその出来ってモノが判ってしまい、あまりいい気分では無くなってくるのである。

まぁ、これは眼鏡屋さんが悪いわけでは無く、自分の目が悪いのだけれど、星が光っているのは判るのだが、1つ…ってのがイマイチハッキリしないのだ。作り直しているのに、何故? と思う人もいると思うが、実は右目と左目で視力の差が大きいために、ハッキリと見えるメガネにしてしまうと、両目で生活した時に支障が出たりするので、そこそこの点で妥協しなければイケナイ目玉の持ち主なのだ。

右目は元々は悪く無く、左目に合わせて悪くして行き、つり合いを取ったって感じだが、ひどく悪くなっているワケでも無いので、やはり差は残る。左目だけ悪くなる理由は定かじゃないが、利き目ってせいもあるが、気が付くと左目だけで見ている事が多く、読書などではほとんどが左目だけ…なんて事になってたり。

でまぁ、作り直して、普通に街を歩いて景色を見ている分には不満は無い。そうでなければ困る。だけれども、極端に遠いモノを見た時に、ボケちゃうんだよねぇ…。

これが、今まで何となく不満…だったのだけれど、昨晩は星の1つ1つがハッキリと見え、色までシッカリ判る…。うっすらと流れている雲も判るし、昔に比べて夜空が随分と明るくなってしまった事も判った。これはちょっと久々に感激…。

そんなこんなも、作り直すにあたって視力検査で粘ったって事と、それにキチンと応えてくれたって事だと思っている。

視力を測るのも自動化で瞬時に終わってしまうのが当たり前になっているが、私がいつも作っている眼鏡店では、自動で測った後に検査担当の人が丁寧に測ってくれている。その上でフレームにはめ込むレンズを決めるのだが、まぁ、こういう目の持ち主となったのは、だいぶ昔の事なので、『見え具合』については毎度毎度の同じ話が出て来るのである。

「両目で見る事を考えると、これくらいで…」

今回は久々に作り直す事もあって、長年の疑問をぶつけてみたんである。

両目で見た時に、支障が出るのは判っているが、気持ちとしてはスッキリしないものが残る…。これが、残るのでは、このレンズで作ってもらうのはイヤだ…と。

だが、眼鏡屋さんとしても、生活に支障の出兼ねない眼鏡を作る…ってのも出来ない相談なのだろう。当然、あっちも引かない。液晶ディスプレイに擬似的に表示される遠くの「ひらがな」を見つめながら、細かな見え具合の確認をしながら真剣に考える。視力は体調にも左右されるし、今日のこの時間がベストのコンディションかどうか? 自問自答しながら、文字としては「と」だの「つ」だの判るが、その見え具合は微妙に違う。安易に「判ればいいや…」で終えてしまうと、今までと同じものしか出来上がらない。隣のブースじゃあ、入れ替わりたち替わり新しいお客さんが検査している中で、延々とディスプレイを見つめて悩む…。

そんなこんなで、左目のレンズについては自分の満足の行く「見え具合」の1つ手前で作る事になった。当然、左目だけで考えたら「不満」である。だが、それを解消するだけの説明をキチンとして頂いた。

結果、星はキレイに1つに見えたワケで、それでいて何か他に支障が出ているワケでは無い。見る物全てが今までとは明らかに違って見える。視力を調節する機能が衰えてくる「老眼」にも差し掛かっている年齢なので、無理は出来ないのだけれど、長い眼鏡人生で初めて心から満足できる眼鏡を作って頂けたと思っている。

これが、セットで、んーどうだろう…1万円って事だったらなおウレシイのだが、そう言うワケにも行かない。行かないのだけれど、小ウルサイおやじの我がままに丁寧に付き合ってくれた上に、完璧な仕上がりで応えてくれたって値段だと考えたら、十分安いと思う。格安セットをやっているお店で同じ事やったら、帰ってくれ…と言われるんじゃないだろうか…。

こうした、売り上げとはあまり関係ない所に「エキスパート」がしっかりといるお店ってのは最近じゃ珍しい。私がかつて勤務していた家電量販店も、そうしたお店だったし、会社でもあったのだが、売り上げが落ちると、そうした人まで巻き込んで「売り上げ」のみを第一に追及し、そうした貴重な部分が多く失われてしまった。オールマイティーも結構だけれど、餅は餅屋なんである。それを生かせないままオールマイティーに走ると、共倒れてしまう…。

でも、販売員はお世辞にも対応や振る舞いが良かったとは言えないなぁ。この辺は電気屋と似てるので笑ってしまったが、ちょっとモッタイナイ。人によっては、最初に接客する販売員の態度でブチ切れて帰る人もいたりするし、それが「評判」ともなってしまう。たまたま…ってのは客もお店も同じだけれど、客にとっては意外に大きな印象として残るからね…。

Comment    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 謎の換気扇おやじ。 | TOP | 太くて電動でぶるぶる…4。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。