アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

家出娘が一番大切なモノは?

2020年12月01日 | Weblog
 テレビを観ていて、目眩がしました。家出をした19歳の女の子なんですがね、泊まるところには不自由しないという。SNSで「今晩泊めて」と、書き込むと、「泊めてくれる男はたくさんいる」のだと。いとも簡単に見知らぬ男の家に泊まれるものだと…目眩がしました。その後…呆れてしまいました。何に呆れたかって?
 レポーターが、19歳の家出娘に、「あなたが一番大切なモノは何ですか」と、質問しました。その応えに呆れました。なんと応えたと思いますか?「命?」「お金?」「泊めてくれる男?」…違います。家出娘が一番大切なモノは、「スマホの充電器」した。確かに!「スマホが使えなくなる=何もできない」スマホの充電器は、「命と同等かそれ以上に大切なもの」ですね。感心するところじゃないですね。はい。

 子どもたちに一番使われているSNSは、「ツイッター」。麻薬売買の情報が山ほどあるんだと!ツイートした人へダイレクトメッセージを送れば、簡単に連絡が取れる。つまり、簡単に麻薬が買えるってこと。麻薬がポケットの中にある時代なんだぁ!
 SNSの隠語「穂別、苺差保(ほべつ いちごさほ)」って、どういう意味?これは、「ホテル代別で、1万5千円でサポート(援助交際)お願い」。
 「野菜」は大麻。「アイス」は覚醒剤。「手押し」は、対面で直接取引をするという意味。つまり、堂々と取引が行われているということですね。
「神待ち」これは、ご存じの方が多いかと。「家出中です。泊めてくれる人、待ってま~す」ということ。
 なぬ?「警察のサイバーパトロールが補導してくれるだろう」って?そ、それがぁ…あまりにも数が多くて、すべてを取り締まることなど到底不可能だという。コロナ禍の陰で日本のSNS禍は、大変なことになっているのです。
 
 警察庁によると、SNSなどで児童ポルノや児童買春といった被害に遭った子どもは2017年に1813人。警察に行方不明者届が出された(早い話が家出)10代の人数は1万6412人(2017年)。今は、もっと増えているでしょうから…2万人前後の子どもが、SNSで、「神待ち」と、ツイートしている…。ダメだよ、これは!こんな数字や、大変な数の「神待ち」の子たちの存在を知ってしまうと、看過できませんよねぇ。そうは思っても、いかにも無力なんですがね…。

 YouTubeでは、暴力的、性的な動画の投稿は禁止されています。ところが、毎日おびただしい数の動画が投稿されるので、すべてをチェックし、排除することは不可能なのだと。つまり、楽しいアニメだと思って子どもに観させたら、エルサ(アナ雪)が、ガバガバ酒を飲んだり、アンパンマンが子どもをボコボコに殴って流血させるシーンが出てきたりなどするという。

 では、我々小市民は、どうしたらいいのか?何かできることがあるのでしょうか?主体になってできることはぁ…ないですねぇ…。でも、ポイントは、「子ども」であることが洗い出されますね。
 大人相手に、「ネットのトラブルの大半は、皆さんの知識不足です。穂別、苺差保…ああでもなければ、野菜、手押しで…こうでもない…」傾聴する大人などいやしない。罵倒されるのがオチ。
 子どものうちから、子どもに対し、「ネット上で起こっていること。その怖さを伝えていく」これが大切。家庭、学校、地域で、このことを定期的に根気強く。

 学校では、コロナ禍で授業時数が不足しているので、「人権教室」とか「ネットリテラシー(ネットを正しく使いこなす能力)の授業」は、お断りしております。などと言わずに、実施していただきたいもの。そもそも、授業時数が不足しているのと、「人権教室」「ネットリテラシーの授業」は、関係ありませんから。
 コロナ禍で、学校で惹起している問題を考えると、「人権教室」「ネットリテラシーの授業」これらこそが必要な気がしますがね。