巨匠の車で家人と伴に楢の木平を案内してもらった。山を知り尽くした人なのですべてに安心できる。283号線を坪内から五葉山登山道楢の木平コースへ入り、登り坂を上がって行く。次第に紅葉がすばらしくなって行き、人の別荘周囲の色がきれい。さらに登って人家が途切れてからも見えて来る紅葉は平地とは比べ物にならない鮮やかさの連続。やがて片岸川の支流が現れ、ここも川の流れとそれを左右する岩と紅葉で絶句する。釜石もこんなすばらしい景色があったのだとうれしくなる。牧場の見えるところへ出るとこれまた眺望がすばらしい。曇りの日のため遠景は少し白く霞むが山々に緑と黄色のグラデーションが広がり、遠くは大船渡の山も見える。わずかに残った牛の放牧を遠くに眺めて牧場周囲を回り、片岸川の上流に沿った道を下る。ここでもやはり川と紅葉がすばらしく家人と晴れた日にこのコースをもう一度回ろうと話す。赤に染まった木の立ち姿がなんとも言えない。登りも下りも川沿いの紅葉のすばらしさはその色合いだけでなく、木の立ち姿がすばらしい上背景となる川の石に苔がつきそのそばを白い川の水が流れることだ。地元の人たちからすればなんでもないそうなのだが他所から来たものからするとどうしてここが全国的な紅葉名所にならないのか不思議だ。片岸川の下流では鮭が遡上し、仕掛けられた網の下流で沢山の鮭が群れていた。しかし岩手はほんとうに自然が豊かだ。おこぼれにリッター当たりハイオク136円の平田のセルフを見つけた。遠野のセルフより5円安い。 片岸川を遡上する鮭