団地のいたるところで葉っぱたちは最後の力を振り絞っている。
美しいなぁ。
自然の営みに心から感謝する。
太陽に当たった銀杏の黄色がピカピカと光っている。
銀杏の葉っぱを、集めて小さな自転車の篭に詰めている男の子と女の子。
「Sくんじゃない!」
「うん。」
「あれ?S君のおばあちゃん?」
「ううん、違うよ。でもね、S君がママのお腹にいるときからの知り合いなんだ。」
「あなたたち、同級生?」
「うん、そうだよ。28人いるよ。」
なんて、会話をしながら少し一緒に遊んだ。
S君は今年、一年生になって、もうすぐ、冬休みだ。