家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「フライトナイト」・・・(135)

2006-07-30 02:05:14 | Weblog
「フライトナイト」Fright Night
監督:トム・ホランド
出演:クリス・サランドン、ウィリアム・ラグズデール、ロディ・マクドウォール、アマンダ・ビアース、他
1985年・アメリカ・107分<セルDVD>

<STORY>
隣に越して来た男が吸血鬼だと知った少年は、バンパイア・ハンターの当り役をもつ恐怖番組のホストに退治を依頼するが...

もしかしたら今回観たの、ロードショー時に劇場で観て以来かな...(笑)
もう20年以上も前の映画なんですよねぇ~...でも面白いです!
もちろんSFXなどは現在とは比べ物にならないくらいチープです。しかし、映画の本質と画面の派手さは関係無いと改めて思い知らされましたね~。

ストーリー自体は非常にオーソドックスなヴァンパイアもので、しかも青春ラブコメを絡めた、ある意味では王道とも言えるホラー映画ですが本当によくできている作品だと思います。
特にクリス・サランドン、ロディ・マクドウォールのベテラン勢がいい味出してますね~...逆に言うと若手の役者たちがイマイチとも言えますが...(苦笑)

特に残酷描写があるわけでもないですし「怖さ」という部分ではそれほど大したホラーではないと思います。が、逆にホラーが苦手な方でも観易い作品だと思いますので、機会があれば是非観て欲しい1本です。




「シン・シティ」・・・(134)

2006-07-21 00:04:12 | Weblog
「シン・シティ」SIN CITY
監督:フランク・ミラー&ロバート・ロドリゲス
スペシャル・ゲスト監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、他
2005年・アメリカ・124分<レンタル>

<STORY>
幼女連続殺人事件を追いつつも、犯人が権力者の息子だっかことから、逆に逮捕されるハーティガン刑事。一夜を共にした娼婦が殺され、復讐に燃える前科者マーヴ。悪徳警官を追いつめるドワイト。3人の男たちが愛と信念をかける、3つのエピソードが展開していく...

今作の共同監督でもあるフランク・ミラー原作のアメコミを「エル・マリアッチ」のロバート・ロドリゲスが映画化。

ハッキリ言って好き嫌いわかれると思います...モノクロ映像にドレスや口紅等時々色がつけられた(パートカラーって言うんですかね?)あまり観ない感じの映像や、コミックをそのまま映像化したような2次元的な画面。単純に技術的な面でも他の作品とは一線を画す作りなのに、内容はハードバイオレンスですしね~...

個人的には凄く良かったです!観る前は”どうかなぁ~...”って気持ちが大きかったのですが、観て良かったですね~スタイリッシュでクールで、とにかくやたらとカッコイイです。
基本的に3話のオムニバス形式になっていて(繋がりはあります)全て”男が女のために戦うドラマ(復讐劇)”っていう感じの話です。
好きな人は多分メチャクチャはまるんじゃないですかね?とにかく「ロドリゲス&タランティーノ」と聞いて”観たい!”と思った人は観た方がいいです。この辺に興味なければ、もしかしたら不快なだけの作品かも知れませんのでお気をつけ下さい。

ところで...娼婦たちが自治している街って、工藤かずや&浦沢直樹の「パイナップルARMY」に似たようなエピソードがあったけど...原作がコミックだけにいただいたのかな?

「ギミーヘブン」・・・(133)

2006-07-17 01:55:00 | Weblog
「ギミーヘブン」
監督:松浦徹
出演:江口洋介、安藤政信、宮崎あおい、石田ゆり子、鳥肌実、松田龍平、他
2005年・日本・121分<レンタル>

<STORY>
新介は、ヤクザの下請けでインターネットの盗撮サイトを運営している。新介は、生まれつき"共感覚"という誰にも理解し共有できない特異な性質を持っていた。
ある富豪が殺され、警部・柴田亜紀は、現場で謎のマークを発見する。この被害者の養女、麻里は両親の死後、3組の家族にひきとられ、いずれの受け入れの家族も不可解な死を遂げていた。一方新介は、盗撮サイトでカメラを設置した女性が失踪、部屋で大量の血糊でかかれた謎のマークを発見する。その後、新介の周囲で投身自殺など次々と奇怪な事件が起きはじめ、新介と貴志はその謎を追ううちに<死の商人>と呼ばれる伝説の男ピカソの存在を知る...

ハッキリ言ってまったく面白くありません。
”共感覚”っていうのがどう作用するのか不安に思いながらも、基本プロットには興味をひかれました。
なのに...
冒頭から最初の事件(カメラを設置した女性が失踪)までは結構ワクワクして観てたんですけどね~...全体的にシュールなコメディのような作りで、黒沢清みたいなことがやりたかったのでしょうか?まぁとにかく全てが空回りで意味不明でつまんないです。

鳥肌実が出てたことだけが唯一の救いですね(笑)

「地球最後の男 オメガマン」・・・(132)

2006-07-15 03:06:58 | Weblog
「地球最後の男 オメガマン」THE OMEGA MAN
監督:ボリス・シーガル
出演:チャールトン・ヘストン、ロザリンド・キャッシュ、ポール・コスロ、他
1971年・アメリカ・99分<セルDVD>

<STORY>
細菌戦争によって人類のほとんどは死滅し、残った者は異形の亡人と化していた。しかし、だだ一人細菌の開発者ネビルだけは自らの血清によって助かる。“地球最後の男”となったネビルには闘いが待っていた...

SF作家リチャード・マシスン原作「地球最後の男」の映画化。

久々に観ました...多分20年ぶりくらいです(笑)しかもオリジナルで観るのは初めてでした。
内容はSFサバイバルもので、名作というわけではないですが、カルト・ムービーとして根強い人気を誇っている作品です。
個人的にサバイバルものは好きですので楽しんで観れましたが、イマイチ乗り切れない部分があるのも確かです。私は原作を読んでいないのですが、どうやら中盤あたりから原作とどんどんズレていってるようですね。

正直言って、どうせならもっと徹底的に娯楽作品として作れば良かったのになぁ~と思います。私が生まれた頃の作品なので当時の時代背景などはわかりませんが、人種差別や文明社会への警鐘等...メッセージ性が強い分、矛先が鈍ったかな?と思います。

ラストのネビルはやっぱり”救世主”ってことなんでしょうね...終末感の中にかすかに希望の残るラストは良いと思います。

「キング・コング」・・・(131)

2006-07-13 00:49:47 | Weblog
「キング・コング」KING KONG
監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、他
2005年・アメリカ・188分<レンタル>

<STORY>
30年代。製作途中の映画を打ち切られそうになった監督デナムは、映画を完成させるため&今までにない冒険映画を撮るため、海図にも載ってない“髑髏島”を目指す。だがそこは死に絶えたはずの恐竜や巨大昆虫、巨大なゴリラ(コング)が住んでいる島だった。しかも女優のアンが原住民にさらわれ、コングの生け贄にされてしまうのだった...

私、恥ずかしながら33年製作のオリジナルも76年製作のジョン・ギラーミン版も観ておりません(何故か「キングコング2」は観てる...笑)。今作が初キング・コングとなりました。
監督は「ロード・オブ・ザ・リング」で一流監督の仲間入りを果たしたが、我々B級好きからは「ブレインデッド」「バッド・テイスト」などの悪趣味ホラーでお馴染みの(笑)ピーター・ジャクソンです。

大画面・大音響ありきの、そういう意味では非常に映画らしい映画と言えるかもしれません。「ジュラシック・パーク」と同じでテレビサイズでは魅力は8割減といっても過言ではないと思います。

ゴリラと人間の悲恋を軸に大スペクタクル・アドベンチャー映画に仕上がっております。
賛否両論あるでしょうけど、個人的には楽しめました。
3時間は長いかなぁ~とも思ってましたが、意外に長さは感じませんでしたね。

ただ髑髏島でのアドベンチャーをじっくり描いてしまったために、本来この作品の最も大事な場面であるニューヨークに戻ってからの物語がなんか尻すぼみっぽく感じてしまいました。

Amazonのレビューを読むと、結構コングに感情移入してる人が多いようですが...でもこのコングはたまたまナオミ・ワッツに惚れたからこういう展開になったけど、そうじゃなければ最初のところで殺してたんじゃないですか?殺人巨大ゴリラでしょ?
私は最後までコングには感情移入できませんでした。
まぁそれでも楽しめたんだから大した作品だなぁ~とは思いますけど。

とりあえずピーター・ジャクソンは初心を思い出してB級の胸クソ悪くなるような(褒め言葉ですよ)ホラーを撮って欲しいですね~。

「奇談」・・・(130)

2006-07-09 02:59:59 | Weblog
「奇談」
監督・脚本:小松隆志
原作:諸星大二郎
出演:藤澤恵麻、阿部寛、ちすん、柳ユーレイ、神戸浩、他
2005年・日本・84分<レンタル>

<STORY>
1972年、民俗学を専攻している大学院生の里美は、幼い頃東北の親戚に預けられたとき、一緒に遊んでいた少年と共に神隠しに遭い、その記憶がなかった。失われた記憶を求めて、彼女はかつて隠れキリシタンの里でもあった村へ赴き、そこで異端の考古学者・稗田礼二郎と出会う...

諸星大二郎のコミック「生命の木」の映画化です。
諸星大二郎とは...それなりにマンガの好きな方ならご存知でしょうけど、そうでない方にとってはどう説明すればよいでしょうかねぇ~...まぁマニアックな漫画家さんです(笑)
今作は「妖怪ハンター」という異端の考古学者・稗田礼二郎を主役にしたシリーズの1本で、以前にも塚本晋也監督で「妖怪ハンター ヒルコ」という同シリーズを映画化したものがあります。

私は20年近く前に諸星大二郎にハマッて結構読んでいましたので、今作もその頃に読みました。
キリスト教の信者の方は劇中の神父と同じ反応をするのかも知れませんが、私なんかはかなり面白い物語として読みました。
確か青森県の昔「戸来村」と呼ばれていた所に(真偽はともかく)実際にキリストの伝説があって、このマンガは確かこの話を基にしていたと思います。

話自体は文句のつけようの無い面白いストーリーなのですが、映画の出来は正直言ってまぁボチボチですかね~ってところです。
主役の女の子はなかなか儚げで雰囲気があって良かったですし、原作とはかなりイメージが違いますが(「トリック」の上田次郎とダブるんですけど...笑)阿部寛もなかなか良かったです。
ただ全体の作りが何と言うか「何かが少し足りない」って感じがするんですよね~...上手く言えないんですけど。

それでも興味深い話ですので、宗教的なこだわりがなければぜひ観て欲しいです。
そして諸星大二郎のマンガを読んで欲しいです。今作より面白い話も多くありますしね...個人的には名作「暗黒神話」を映画化して欲しいです。

「SAW ZERO」・・・(129)

2006-07-08 02:59:26 | Weblog
「SAW ZERO」Saints-Martyrs-des-Damnes
監督:ロビン・オウベール
出演:フランソワ・シュニエ、イザベル・ブレ、モニーク・メルキューレ、他
2005年・カナダ・117分<レンタル>

<STORY>
三流タブロイド紙の記者・フラヴィエンは失踪者の続発する村の取材に向かう。だが、敵意に満ちた村人たちの視線を浴びながら真実を追い求めるうち、次第に悪夢と幻覚が彼を蝕んでいく...

まず...タイトルが「SAW ZERO」ですが「SAW-ソウ-」シリーズとは一切関係ありませんし、話が似ているとかそういうことも一切ありません。
レンタルビデオが普及し、日本の劇場ではまずかからないような低予算映画が数多く輸入されるようになり、我々マニアックな映画好きからは歓迎すべき事であると共にこういういい加減な商売がまかり通ることになってしまったことを残念に思います。

もちろん普段なら絶対観ない作品なのですが、タイトルがバッタもん臭い割りに「以外とよく出来ている」という噂を聞き、借りてみました。

正直言いましてそんなに面白い作品ではないです。って言うか、このテのデヴィッド・リンチ的な不条理スリラーって面白くないやつはとことんハズしますからねぇ~。

とにかく主人公が散々振り回されて最後に謎が解き明かされるって作りなので、ラストに触れるとネタバレになってしまうので書きませんが...まぁとにかく観なくていい1本であることは断言しときます(笑)

映画の感想・・・<番外編>

2006-07-04 01:35:50 | Weblog
本当はすべてリリースされて、しかも1週間レンタルになってからゆっくり観たかったのですが(笑)我慢できずに借りてしまいました...人気テレビシリーズ「LOST」
ジョディ・フォスターの「フライトプラン」に特典映像として収録されていた第一話を観て度肝抜かれまして(笑)とにかく続きが観たくて、現在リリースされている<1>~<3>(第一話~第六話)を借りてきました。

ストーリーは...オーストラリアからロサンゼルスに向かうジェット旅客機が墜落し、48人の生存者が得体の知れぬ島に取り残される。その島には文明の影すらなく、救助隊など望むべくもなかった...って感じですが、ここに生存者たちの過去や島に潜む謎の生物やさまざま謎が入り乱れて、先の見えないワクワクドキドキなストーリーが展開されていきます。
とりあえず6話まで観ましたが、まだまだ序章といった感じで物語の全貌はもちろん見えてきません。これからどうなっていくのでしょうか?

「24-TWENTY FOUR-」がシーズン4まで来て若干失速した感も否めないので、個人的には「LOST」に多大なる期待を寄せております。

時間が出来たら「プリズン・ブレイク」も観たいなぁ~...っていうか「フレンズ」のファイナルまだ観てないし!(笑)