出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

恵曇海邊社

2012年01月19日 | 松江市(旧鹿島町)

風土記:恵曇海邊社・同海邊社
延喜式:―
雲陽誌:海邊社(市杵島姫命・倉稲魂命)・恵美酒宮(蛭兒尊)
様  式:小祠
御祭神:市杵島姫命・倉稲魂命

  

県道37号線を恵曇漁港まで行き、漁協の流通センター側に曲がった山の手に鳥居と小さな祠が建っております。祠には扁額もかけられ、風土記に記載される恵曇海辺社跡地の碑も設けられております。

新編の鹿島町誌に依れば、明治初年の取調帳に「小祠で蛭子神を祭る」とされ、明治末期においても祭神は変わらず、地元漁民からは恵比須ノ宮と呼ばれていたそうです。たびたび火災にあって社殿を失い、明治四十年には恵曇神社に配祀され、現行の明細帳には昭和二十三年廃社と記されとのこと。風土記には同海邊社と記されるものもあり、同じく新編の鹿島町誌には旧弁天島に小祠があって厳島の小祠と呼ばれていたとのこと。こちらも明治四十年には恵曇神社に配祀、昭和二十三年廃社とされております。

現在の社地については、どちらの海邊社があったのかは明らかではありません。境内前面はおそらく埋立地であり昭和初期は山手まで磯が及んでいたものと思われます。雲陽誌は現在の恵曇神社を恵曇海邊社と記載しており、その他に単なる海邊社、恵比須宮が併記されております。

〈所在地〉
島根県 松江市 鹿島町 恵曇

参拝日:平成23年12月29日


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