♪おみそしるパーティー♪

「ほにゃらか」の
古典・短歌・ことば遊び
『 題詠100首blog 』に参加中

序詞 パターン1 比喩

2005年11月15日 14時57分16秒 | ★ほにゃらかの短歌

春風に波涛となりてざざめける雪柳かな 恋かもしれぬ

                        短歌:ほにゃらか


序詞の3つのパターンの中から、まずは
「序詞の部分が、かかる部分の比喩となる」パターンの歌を考えてみました。

雪柳が弓なりに枝に白く小さな花を散りばめている姿は、白波のように見え、
それが風に揺れると、波が打ち寄せてくるように見えると感じていたので、
「雪柳」「波涛」「恋」をキーワードにしてみました。

でも、なんかバラバラな感じになってしまっているように見えますよね。
語順をいろいろと変えてみます。


1、春風に波涛となりてざざめける雪柳かな 恋かもしれぬ

2、春風に波涛となりてざざめくは恋かもしれぬ ねえ雪柳

3、春風にゆれてざざめく雪柳 恋の波涛を思はするかな

4、春風にいよよざざめく雪柳 恋の波涛となりにけるかな

5、雪柳 春の波涛にたゆたうて心いづくへ奪はれてゆく


2は、先に「恋かもしれぬ」と言ってしまい、序詞らしくないです。
3は、「思はするかな」が説明くさいです。
4は、「なりにけるかな」が不適切で、しかも古臭いです。
5は、「序詞」らしい部分が「雪柳」だけになってしまい、ダメダメ~~~♭

「序詞」ということにこだわらなければ、自分では5の歌が好きなのですが…。

ということで、とりあえず、かなり推敲不足ではありますが、
1の歌を序詞パターン1の1首目にしておきます。

次いこ、次。次はパターン2の「掛詞の関係で続くもの」ですね。

「序詞」 に挑戦……できるのか?

2005年11月15日 14時39分49秒 | ★ほにゃらかの短歌
「二進法の恋」 の makoさんが、題詠13として「序詞」の修辞法を勉強しようと
呼びかけてくださいました。

和歌では「序詞」をよく見かけますし、この部分が序詞だという解説を見れば
ふむふむと思うのですが、自分で「序詞」を短歌に詠み込むという試みは
初めてなので、果たしてできるのかどうか……。

まずは、「序詞」の定義とは何ぞや? というところから始めなければなりません。


<序詞とは>

序詞とは、「枕詞とほぼ同じ役目をもつ、七音以上の句」であるが、
枕詞とは以下のような点で異なる。


① 枕詞のように固定化、慣用化したものがほとんどなく、長短さまざまで、
  筆者によって工夫される余地がある。

② かかってゆく語は、枕詞の場合は固有名詞が多いが、
  序詞はどういう語にでもかかり、固有名詞にかかることの方がむしろ少ない。


<序詞は、次のように分けることができる。>


1,比喩によるもの

  (例)むすぶ手のしづくに濁る山の井の 飽かでも 人に別れぬるかな(古今)

    (解釈)山の井が飲み飽きないように~


2,掛詞の関係で続くもの

  (例)風吹けば沖つ白波 たつた 山夜半にや君がひとり越ゆらむ(古今)

    (解釈)白波「立つ」と「龍田山」の「たつ」を掛けている


3,同音、または類似の音で続くもの

  (例)ほととぎす鳴くや五月のあやめ草 あやめ も知らぬ恋もするかな(古今)

    (解釈)「あやめ(菖蒲)」と「あやめ(文目=物の道理)」が同音

序詞の場合は、枕詞と違って口語訳の中へ含めるのが普通である。
枕詞のように形式化した表現ではない、内容の豊富な序詞は、それがかかってゆく部分の
叙述に大きなかかわり合いをもつのである。

(『角川 古語辞典』新版四十八版 久松潜一・佐藤謙三編 の付録部分の
  古文解釈と文法 修辞と文法 (一)和歌の修辞 より引用しました。)



つまり、序詞は、後の部分の<発想>を受け持つという形をとるのだと思います。
このことを考えながら、1~3のパターンごとに、歌を詠んでみたいと思います。

☆ makoさんの 「二進法の恋」  序詞に挑戦はこちら

☆ makoさんの 「序詞」 の歌と、みなさんの歌はこちら。

11.15:蔵の日

2005年11月15日 01時09分02秒 | ★記念日俳句

蔵の日や蕎麦打つ父に守られて  ほにゃらか




11.15:蔵の日

信州を愛する大人の情報誌「KURA」(くら)が創刊されたのが
2001年のこの日。出版元のカントリープレスが制定した。
「KURA」は知恵や資産の詰まった蔵になぞらえ、
信州の暮らしに関わる「情報の蔵」を目指す人気月刊誌。

                       (日本記念日協会HPより)

「里俳句会」
日本記念日協会
記念日俳句


子供の頃、父が打ってくれた蕎麦が好きでした。
ボソボソして、やたらと歯ごたえがあったけれど、味があったなぁ。
父の作る蕎麦掻きも好きでした。
そば粉に熱湯を少し注いで、箸でグルグル掻き混ぜて餅みたいになったものに、
醤油と七味をかけて食べるのが好きでした。
そば粉って、どこに売っているんだろう?