春風に波涛となりてざざめける雪柳かな 恋かもしれぬ
短歌:ほにゃらか
序詞の3つのパターンの中から、まずは
「序詞の部分が、かかる部分の比喩となる」パターンの歌を考えてみました。
雪柳が弓なりに枝に白く小さな花を散りばめている姿は、白波のように見え、
それが風に揺れると、波が打ち寄せてくるように見えると感じていたので、
「雪柳」「波涛」「恋」をキーワードにしてみました。
でも、なんかバラバラな感じになってしまっているように見えますよね。
語順をいろいろと変えてみます。
1、春風に波涛となりてざざめける雪柳かな 恋かもしれぬ
2、春風に波涛となりてざざめくは恋かもしれぬ ねえ雪柳
3、春風にゆれてざざめく雪柳 恋の波涛を思はするかな
4、春風にいよよざざめく雪柳 恋の波涛となりにけるかな
5、雪柳 春の波涛にたゆたうて心いづくへ奪はれてゆく
2は、先に「恋かもしれぬ」と言ってしまい、序詞らしくないです。
3は、「思はするかな」が説明くさいです。
4は、「なりにけるかな」が不適切で、しかも古臭いです。
5は、「序詞」らしい部分が「雪柳」だけになってしまい、ダメダメ~~~♭
「序詞」ということにこだわらなければ、自分では5の歌が好きなのですが…。
ということで、とりあえず、かなり推敲不足ではありますが、
1の歌を序詞パターン1の1首目にしておきます。
次いこ、次。次はパターン2の「掛詞の関係で続くもの」ですね。