大倉草紙

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【東京】 ボストン美術館 浮世絵名品展 (江戸東京博物館)

2008年11月26日 19時50分09秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
10月26日(火)
当日の行程:(JR・上野駅) … 【フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち(東京都美術館)】【特別展「大琳派展-継承と変奏-」(東京国立博物館)】【特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」(東京国立博物館)】【ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情(国立西洋美術館)】 … (JR・上野駅~両国駅) … 【ボストン美術館 浮世絵名品展(江戸東京博物館)】


          

江戸東京博物館開館15周年記念特別展「ボストン美術館浮世絵名品展」へ行く。
チラシは、歌川国政(市川鰕蔵の暫)の部分。
チラシに「色あざやかなり 江戸の夢」とあるように、保存状態が非常に良く鮮やかな色合いの浮世絵ばかりが展示されている。


   
   無款(奥村政信)「駿河町越後屋呉服店大浮絵」(1745年頃)

駿河町越後屋本店は、今の日本橋三越。
「現金かけねなし」の文字が、正面右の柱の看板と鴨居の貼紙に書かれている。


          
         鈴木春信「(雨中美人)」(1765年)

これは、明和2年(1765)の絵暦。
徳川幕府の法令で、許可された版元でしか暦を出版できないと決められていたそうだ。
「メイワ二」と大の月を示す「大、二、三、五、六、八、十」の文字が干してある浴衣の染模様になっていて、干支の「乙」「トリ」の文字が女性の帯の模様の中に隠されている。
ちょうどキリンビールのマークの中に隠された「キリン」の文字のように。


          
       喜多川歌麿「(蚊帳)」(1797~1800頃)

この蚊帳、間近で見ると、スゴイ。
細かくて、本物の蚊帳を架けているみたい。


   
     葛飾北斎「富嶽三十六景 山下白雨」(1831年)

「山下白雨」は何度か観てはいるが、こんなに美しく摺りあがっているのは初めて。


          
   歌川広重「名所江戸百景 両国花火」(1858年8月)

花火の背景のぼかしが美しい。
季節は違うが、いつまでも眺めていたい1点だ。

行ってよかった。