大倉草紙

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【東京】 特別展「大琳派展-継承と変奏-」 (東京国立博物館)

2008年11月14日 20時25分52秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
10月26日(火)
当日の行程:(JR・上野駅) … 【フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち(東京都美術館)】【特別展「大琳派展-継承と変奏-」(東京国立博物館)】【特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」(東京国立博物館)】【ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情(国立西洋美術館)】 … (JR・上野駅~両国駅) … 【ボストン美術館 浮世絵名品展(江戸東京博物館)】


          

大琳派展に行く。
尾形光琳生誕350周年記念特別展とあって、名品が集まっている。
訪れた10月28日は、宗達、光琳、抱一、其一の風神雷神図が出揃う初日だった。

   
       俵屋宗達『風神雷神図屏風』17世紀(国宝)

   
     尾形光琳『風神雷神図屏風』18世紀(重要文化財)

   
        酒井抱一『風神雷神図屏風』19世紀

   
         鈴木其一『風神雷神図襖』19世紀

もちろん、どの「風神雷神図」も見応えあるものだが、宗達のものは格別。
屏風からはみ出る勢いに圧倒される。


   
         鈴木其一『秋草・月に波図屏風』

表面には秋の七草が、裏面には金泥で月と波が描かれている。
裏から光が当たると、表に月と波が浮かび上がるという凝ったつくり。
痺れてしまう。


   
        酒井抱一『夏秋草図屏風』(重要文化財)

これは、尾形光琳の『風神雷神図屏風』の裏面に描かれたもの。
銀箔を貼った屏風の右半分には夏草が、左半分には秋草が描かれている。
うっとりしてしまうほどに美しい。


          
     俵屋宗達『白象図・唐獅子図杉戸』(重要文化財)

養源院にある杉戸絵の表面と裏面。
どちら側も見ることができるのは嬉しい。
白象はのんびりとした感じがして、どことなくユーモアがある。


あぁ、もう一度観に行きたいなあ、と思っているうちに、早くも「大琳派展」は明後日までとなってしまった。
後ろ髪をひかれながら、昨夜、大阪へ戻った。