大倉草紙

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【東京】 特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」 (東京国立博物館)

2008年11月25日 23時06分05秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
10月26日(火)
当日の行程:(JR・上野駅) … 【フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち(東京都美術館)】【特別展「大琳派展-継承と変奏-」(東京国立博物館)】【特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」(東京国立博物館)】【ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情(国立西洋美術館)】 … (JR・上野駅~両国駅) … 【ボストン美術館 浮世絵名品展(江戸東京博物館)】


          

スリランカのことはよく知らない。
その国名が「光輝く島」を意味するということも、知らなかった。
だから、「大琳派展」とのセット券というのが売られていなければ、通り過ぎていたかも知れない。
けれど、何でも観れば面白いものだ。

表慶館を入ると、ガラスで覆われた半月石がある。
その上を通ってよいものかと戸惑う。


     
       観音菩薩坐像(後期アヌラーダプラ時代・9世紀)


   
        如来坐像(後期アヌラーダプラ時代・9世紀)

スリランカの仏像は面長だ。
足の組み方も独特。


          
   カーライッカール・アンマイヤール(ポロンナルワ時代・11世紀)

「アプサラス像」(シーギリヤ・6世紀)など、スリランカの女性の像は豊満な体型のものが多いが、「カーライッカール・アンマイヤール」は別だ。
尖った三角形は、垂れた乳。
手足は棒のようだ。
彼女はシヴァの信者。
夫と別れて全人生をシヴァへ捧げると誓い、醜い老婆の姿に変えるようシヴァに願ったという。


「ガネーシャ坐像とヴァーナハ」も印象深い。
ヴァーナハは乗り物の意。
ヒンドゥーの神々は、それぞれ乗り物となる動物が決まっている。
で、ガネーシャはといえば、ネズミに乗るのだそうだ。
驚き。

ほかに、ブローチや首飾りなどの宝飾品、耳かき、唾壺、それからそれから、なんと、浣腸器やトイレのレプリカまでも展示されていた。

特別展「スリランカ」の特別宣伝部長はウィッキーさん。
ウィッキーさんってスリランカの人だったのね。