パペット劇場ふらり旅 ~広島~

芝居好きの私がめぐり合った人形劇の魅力、たっぷりとお伝えします。

イッセー尾形のとまらない生活2006新ネタin広島

2006-10-08 | 演劇
会場のクレドホールに10分前に到着。
チケット代受付のおじさんって、森田さん・・? ま、まさかね。
気にせず指定席に急ぐ。早めに申し込んだのだけれど13列目である。やっぱりプレイガイド前売りじゃなきゃ前方席はゲットできぬか・・、う~ん。
7時開演だが遅れて入場した人も多し。

最初は「独断専行の指導員のオヤジ」。個性的なとっても聞き取りにくい喋り方が
慣れてくると何とか判別(!)できるようになる。いるんだ、こんなヤツ。

コミュニケーション拒否の「ブログオタク」。相手の反応が不安で一方的に喋り続けるヤツ、ある、ある。

昔、中華料理屋の店主で今は解体屋をしているおっさん。解体中の隣家には中華レストランが建つらしい。ありきたりのおっさんの意外な前職って世間じゃよくあるよね。こういう無茶な設定は意外と芝居には出てこないけどさ。

舞台袖で衣装を着替えるとステージには全くの別人が登場するスタイルに舌を巻きつつ、今ひとつ各ひとりひとりに親しみが感じられなかったのだが。

次の茶髪に真っ赤なユニホームの「ピザ配達」あたりからちょっとよくなる。
本当に、50歳すぎたオジサンなのかな、イッセーさん!

ギターを抱えて早朝コンサートのアマチュア(?)ミュージシャン。
アマチュアらしい流行らなそうな、でもなかなか味のある自作曲。パズーを吹きつつ足には鈴を嵌めなかなか賑やかなコンサート。
こんな時間からという遠慮が、ノリノリになるとつい大音響になり近所からの苦情にまた遠慮しつつという苦境がなかなか面白くて、会場もすっかりライブのノリだ。

詰襟に茶髪のぼさぼさ頭で「京都修学旅行の(広島の)中学生」ってのが本日の隠しネタだったようだ。これはもう最高。
単純で影響されやすい今どき子ども像の愛すべきキャラクター炸裂って感じ。
広島に帰るんじゃけんと新幹線の駅で集合しているあいだも喋りっぱなしで自分から「修学旅行熱」だと称して少しも大人しくしてない。あげくにお土産の刀で新撰組ごっこ。
今どきの中学生のこの子どもっぽさがなんともほほ笑ましく描かれる。
いささか減ったとはいえ広島には連日、修学旅行の学生さんたちが訪れている。
広島の中学生たちは修学旅行先でどうしているのか気に掛かるが、この程度のやんちゃ坊主はいるかも・・。全国のみなさま、どうか温かく見守ってあげて下さいませ。

舞台袖で着替えながらのお喋りのあと、勝手にアンコールへと言いながら最後のネタは黒いドレスで「チェロのお姐さん」。ラストはいつも音楽ネタが最近の定番ね。
ミッション系幼稚園の卒業祝賀の弦楽四重奏。仲間が到着するまでの間、滅茶苦茶な牛若丸のお話と即興のチェロ演奏でつないじゃう。前回で観た京の五条のシーンから話はふくらみ、壇ノ浦の合戦までの続編がついた。バグパイプの弁慶やら義経の女性関係のからみやら、幼稚園生にはうけないだろうというネタもやっちゃう彼女のおばさんキャラがいい。

ネタの選択と順序は、各地の公演ごとに変えているのだそうだ。今回の新ネタ、例の修学旅行の高校生はやっぱり広島公演(でネタ下ろし)だろうと決めたらしい。地元のお姉さんについて広島弁の特訓もしたのだとか。
今回も二日間2ステージの公演。経済的に考えるともったいないような日程だ。広島公演もちゃんと大事にしてくれているのだなとちょっと感激である。




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