パペット劇場ふらり旅 ~広島~

芝居好きの私がめぐり合った人形劇の魅力、たっぷりとお伝えします。

「ジャンピングラビット」(平常人形劇公演)

2004-12-20 | 人形劇
ちょっと生意気で、その癖息を呑むほど巧みに人形を操る若き人形劇俳優の平常(たいらじょう)。 何となく人が抱いてしまっている人形劇のイメージを一瞬にして粉砕、たちまちその魅力の虜にしてしまうエキサイティングなライブ、それが彼の人形劇パフォーマンスだ。 地方の演劇祭で奨励賞を受けたのがなんと13歳のとき。以来エネルギッシュに活動を続けている。人形劇が若い男の子の心を捕らえるということに驚くではない . . . 本文を読む

一跡二跳公演「少女と老女のポルカ」

2004-12-16 | 演劇
シンプルな舞台だと思い込んでいたが、カッコいい正装の男たちのダンスで幕があき一瞬にして舞台はポップで華やかな雰囲気に。 ハルさん(老女)の部屋に来るようになったイッコちゃん(少女)、その部屋を訪ねてくるさまざまの人間を全員男性の7人の役者が演じている。 ハルさんの回想シーンでは時間も前後するし、突然現れた登場人物は当たり前だが自己紹介やいきさつを説明しない。 話はどんどん前に進んでしまうため . . . 本文を読む

「あなたがうまれるまで」(つげくわえ・北村直樹)

2004-12-11 | 人形劇
おそらく今、日本で一番有名な新作人形劇である。 生まれたけどまだ産まれてないお腹の赤ちゃんのお話である。生身の人間の演じる芝居では逆立ちしても上演は無理だろう。 まさに人形劇ならでは人形劇なのだ。 最初に上演されるショートストーリー「キライキライちょっと好き」は、 りんごをめぐる2匹のあおむし(全長20㎝程)の争奪戦。 まじめで常識派のチビあおむしとのんきで楽天的な太っちょあおむし。 シンプ . . . 本文を読む