第51回広島県高等学校総合演劇大会の結果が分かったのでこちらにもアップする。
金賞
広島市立舟入高等学校「麦っ子ゲン」
広島市立沼田高等学校「青い月」
広島県立福山誠之館高等学校「昭和みつぱん~浅草・橋場二丁目物語~」
銀賞
広島県立広島観音高等学校「人生革命」
広島市立美鈴が丘高等学校「青空」
特別賞
尾道学園 尾道中・高等学校「スイッチ」
福山市立福山中・高等学校「Piggys Bank」
創作脚本賞
広島県立広島観音高等学校
創作脚本賞を取った観音高校の舞台を見逃したのは残念だった。仕方ないけど。
私が実際に観ることが出来た高校は、青字部分。
金賞のうち2校は原爆が題材の舞台、「昭和みつぱん~浅草・橋場二丁目物語~」は戦時中を扱った舞台で、劇中に広島の原爆が描かれている。
私は、全13校の舞台を観たわけじゃない。だが、「戦争もの(原爆劇)じゃないと入賞できない・・?」という現役演劇部員の心配も、地区大会で選ばれた面白い高校が県大会でバタバタと落選するらしいという実しやかな噂話も、あながち根拠のないものではなさそうだ。
個人的には、金賞は、尾道の「スイッチ」と三原の「同級生」だった。
当日パンフに寄せられた高校演劇協議会の事務局便りには、加盟校の減少により運営が難しくなっていると書かれている。廃部に追い込まれる演劇部が多いらしいのだ。いろいろ事情はあるだろうが、限りなく灰色に近いこのような県大会入賞校の決め方にも原因の1つがあるとは考えないのだろうか。
高校演劇は、下記の4つに分かれるという。
「上手くて面白い」・・・たとえば今回の尾道高校
「ヘタだけど面白い」・・・たとえば今回の三原高校
「上手いけど面白くない」・・・たとえば今回の福山誠之館高校と沼田高校
「ヘタで面白くない」
今回、私が見逃した舟入高校はこの中でどれに当たるだろう。後者の2つでなければいいが。
高校演劇大会速報ブログに中国ブロック大会に出場する高校が載っている。
華陵や三刀屋は有名な常連校らしい。広島県民として、県代表校の健闘を祈る。
ここで優勝した高校が全国大会に出場できるのだ。
■中国大会
日時:2011年11月26日(土)27日(日)
会場:しまなみ交流館テアトルシェルネ(多目的ホール)
広島県尾道市東御所町10-1
TEL:(0848)25-4073
広島県代表
今回の金賞校が推薦されている
山口県代表
華陵 「Worry・Worry・Wow!」 フローレス・デラコリーナ 作(創作)
山口中央「SISTERS」 福田成樹 作(既成)
島根県代表
三刀屋「ヤマタノオロチ外伝」 (顧問創作)
安来 「修学旅行」(既成)
岡山県代表
倉敷鷲羽「小汚いあるアパートの日常」
倉敷青陵「母と息子のアンビバレンス?」
鳥取県代表
倉吉総合産業「父のいるまに」中原久典 作(既成)
米子「AREA31-エリア31-」W.ゴールディング『蝿の王』より
翻案脚色大和屋かほる(顧問創作)
金賞
広島市立舟入高等学校「麦っ子ゲン」
広島市立沼田高等学校「青い月」
広島県立福山誠之館高等学校「昭和みつぱん~浅草・橋場二丁目物語~」
銀賞
広島県立広島観音高等学校「人生革命」
広島市立美鈴が丘高等学校「青空」
特別賞
尾道学園 尾道中・高等学校「スイッチ」
福山市立福山中・高等学校「Piggys Bank」
創作脚本賞
広島県立広島観音高等学校
創作脚本賞を取った観音高校の舞台を見逃したのは残念だった。仕方ないけど。
私が実際に観ることが出来た高校は、青字部分。
金賞のうち2校は原爆が題材の舞台、「昭和みつぱん~浅草・橋場二丁目物語~」は戦時中を扱った舞台で、劇中に広島の原爆が描かれている。
私は、全13校の舞台を観たわけじゃない。だが、「戦争もの(原爆劇)じゃないと入賞できない・・?」という現役演劇部員の心配も、地区大会で選ばれた面白い高校が県大会でバタバタと落選するらしいという実しやかな噂話も、あながち根拠のないものではなさそうだ。
個人的には、金賞は、尾道の「スイッチ」と三原の「同級生」だった。
当日パンフに寄せられた高校演劇協議会の事務局便りには、加盟校の減少により運営が難しくなっていると書かれている。廃部に追い込まれる演劇部が多いらしいのだ。いろいろ事情はあるだろうが、限りなく灰色に近いこのような県大会入賞校の決め方にも原因の1つがあるとは考えないのだろうか。
高校演劇は、下記の4つに分かれるという。
「上手くて面白い」・・・たとえば今回の尾道高校
「ヘタだけど面白い」・・・たとえば今回の三原高校
「上手いけど面白くない」・・・たとえば今回の福山誠之館高校と沼田高校
「ヘタで面白くない」
今回、私が見逃した舟入高校はこの中でどれに当たるだろう。後者の2つでなければいいが。
高校演劇大会速報ブログに中国ブロック大会に出場する高校が載っている。
華陵や三刀屋は有名な常連校らしい。広島県民として、県代表校の健闘を祈る。
ここで優勝した高校が全国大会に出場できるのだ。
■中国大会
日時:2011年11月26日(土)27日(日)
会場:しまなみ交流館テアトルシェルネ(多目的ホール)
広島県尾道市東御所町10-1
TEL:(0848)25-4073
広島県代表
今回の金賞校が推薦されている
山口県代表
華陵 「Worry・Worry・Wow!」 フローレス・デラコリーナ 作(創作)
山口中央「SISTERS」 福田成樹 作(既成)
島根県代表
三刀屋「ヤマタノオロチ外伝」 (顧問創作)
安来 「修学旅行」(既成)
岡山県代表
倉敷鷲羽「小汚いあるアパートの日常」
倉敷青陵「母と息子のアンビバレンス?」
鳥取県代表
倉吉総合産業「父のいるまに」中原久典 作(既成)
米子「AREA31-エリア31-」W.ゴールディング『蝿の王』より
翻案脚色大和屋かほる(顧問創作)
高校野球1/14 高校マン研の1/4しかありません。この傾向は年々顕著になりつつあるように思います。全国大会でも会場が満席になることは希です。高校野球は甲子園の全国大会に86万人の観客動員力を持っていますが。高校演劇の全国大会は、その1/200もありません。ひどく閉じた狭い演劇になってしまいました。未熟な創作劇、等身大(マスコミや、審査員の思いこみである虚像)の高校生への評価。反戦など社会問題を扱う事への傾斜しすぎた評価。高校演劇関係者にしか通じない表現やテーマの扱い方。アカラサマにいうと、やや偏向した審査員の主観による審査。絶対評価ではなく相対評価による質の低下。「今年は、最優秀該当作品無し」ということがあってもいいのではないでしょうか。一般も、高校生自体も高校演劇から興味を失いつつあります。近畿大会でも、キャパ600あまりのホールの入りは6分から7分でしかありませんでした。大阪は273の高校がありますが連盟に加盟しているのは105校にすぎません。組織率38%ほどでしょうか。コンクール出場校は80ちょっと。大阪府の演劇部員の総数は推計で500から1000の間です。広島の状況はいかがでしょうか。大分などは組織率11%でしかないと、現地の先生からうかがいました。「大橋むつおのホンワカブログ」で、少し触れています。問題意識を共有できればさいわいです。
しばらく考え込んでしまいました。
演劇そのものも、他のジャンルから見ればお客さんは少ないのかもしれない。
当たり前の感覚を持った健全な観客というのは、なかなか育たないものなのですかね。