
友人に誘われてバレエとギターと影絵のパフォーマンスを観に行ってきた。
会場の大光寺は古江の駅からちょっと登っていく高台にあり、街並のむこうにはるか瀬戸内海まで望める。会場は広い大光寺の敷地の一画にある和気殿ホール。ここ、ライブやコンサートもよく開催されるみたい。
「よかったら、見に来て」って誘われたが、パフォーマンスって何があるのだろうって不安も半分。会場がお寺の中ってのが興味津々だった。
当日、会場の入り口では、オーガニックらしいクッキーやブラウニーなどのお菓子とジャマイカていの珈琲、インドの女性たちが作ったミサンガなどを売っている。のんびりと珈琲を飲みながら開演を待つ人。お洒落な装いの年配の女性や子どもとおかあさん、赤ちゃんを抱いた男性とたくさんのお客さんにちょっと驚く。
会場は板張りの体育館くらいの広さでお寺だから(?)天井が高い。その天井までの高さの扉を開けると深々とした夜の景色が一望できる。
ホールの一方に真っ白なダンボールが積み上げられて、ステージの背景にもなり同時に幕袖がわりにもなっている。
オープニングのギターの演奏のあと、バレエ(大江美由紀)とダンス(タムラ・ド・ヒサシィ)、演奏は木村健太郎のギター、ホールの壁面に天井にウエダユカリによる幻想的な影絵とあざやかなスライドが映し出される。場内にはお寺のせいかほのかにお香のかおり。
バレエをこんな近くで見たのも、トゥシューズを履かずに素足で踊る姿も初めて。
軽やかで華やかな動きを小さなつま先の片方で支え、舞い踊るすがた。透明でカラフルな影絵の壁面に彼女の躍るシルエットが映り、その美しさに息を呑んだ。
タムラのダンスはコミカルで大胆。会場のあちこちで子どもたちの嬉しそうな笑い声が起こる。台詞もストーリーらしきものも全くないパフォーマンスを子どもたちが楽しげに見入っていることに驚く。つい意味やあらすじを考えて見てしまう大人の私はちょっと情けない。
扉の一画が開いて夜の帳(とばり)とともに、ひんやりとした夜風が会場内に流れこむ。まるで月の光を迎えたような不思議な気分。
終演後に、観客みんなでステージだった木の床に車座に座り、南免羅一朱のゆったりとした指導で「月のヨガ」を。難しく考えずに、心のなかの毒を呼吸とともに吐き出してみましょうと胡坐を組んでヨガのポーズをする。なんだか心の中がほんの少しきれいになり自分が清浄になっていくみたい。
こうしている間も、身体中の細胞は創造し動き続けています。生きているだけで創造の連続ですという主催の上田ゆかりさんのことばに心が揺らぐ。生き物はすべてartist..
夜空に十三夜の月がくっきりと浮かんでいた。
芝居ばかり観ていると、これはいったい何?とか、意味ばかり考えてしまうことが多い。
いつの間にか頭でっかちになっている自分がいた。舞台の空間の中に溶けこんで身体全体で感じることの快感にあらためて気づいた私である。










当日のお客さんたちと一緒にヨガをやったこと、忘れません。
上田さんらしいなあって、すごく羨ましくなりました。私も、何か見つけてやってみたいなと思います。