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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

1998年のニュージーランド研究旅行 その3 カンタベリー博物館のモア

2017年09月19日 | 昔の旅行
1998年のニュージーランド研究旅行 その3 カンタベリー博物館のモア
A trip to New Zealand, 1998. Part 3. Moa at the Canterbury Museum

 2月15日、クライストチャーチのカンタベリー博物館に来ている。今回の出張は、ニュージーランドの大きな博物館などを訪問して、展示の内容や、アクセスなどを調査するというもの。前回もこの博物館を見たが、主に専門に近い鯨(シロナガスクジラ)の骨格に気を取られていた。
 博物館ではちょうどクモに関する特別展を開催中だった。正面玄関には巨大な垂れ幕が下っていた。博物館の内容は自然史だけではなく、カンタベリーの歴史や、南極探検にまで及んでいるが、関係する所だけを「つまみ食い」した

3-1 カンタベリー博物館の入口 1998.2.15.
Entrance of the Canterbury Museum.

 各博物館のどこに注目するか、という点については事前に考えがあったが具体的な項目を作っていった訳ではない。モアに関する展示、古脊椎動物に関する展示、この両方の分野の収蔵方法、博物館ヘのアクセス、などを中心に調査を行った。他に、研究に役立てるために、オタゴ大学で鯨化石の比較を行ったのは、言うまでもない。

3-2 カンタベリー博物館のアクセス 
Access to the Canterbury Museum

 上の地図で、記号は上から反時計回りに,、H宿泊したモーテル(Tudor Court Motel)、Pハグリー公園(Hagley Park)、Bクライストチャーチ植物園(Christchurch Botanical Garden)、Mカンタベリー博物館(Canterbury Museum)、C大聖堂(Christchurch Cathedral)。青はエイボン(Avon)川、赤線は路面電車(Central City Heritage Circuit)。博物館入口から大聖堂(C)まで約700m。」

3-3 カンタベリー博物館のモア骨格 1998.2.15.
Display of a moa in Canterbury Museum.

3-4 モアの頭部 1998.2.15.
Head of a moa.

3-5 同、モア遺物の骨格内から見つかった卵と胃石 1998.2.15.
An unlaid egg and gastroliths of moa.

 モアの展示は詳しいが、少々照明が暗くて見づらい。
 モアに加えてキウイなどの非飛行性の鳥についても詳しく解説されている。次の写真は非飛行性の鳥(左)と飛行性の鳥(右)の胸骨の比較で、中央を縦に(前後に)走る竜骨突起の違いが目立つ。この隆起の両側に飛行のための胸筋が付着するのでこんな大きな違いが現われる。

3-6 鳥類の胸骨の比較。種類がラベルに書いてないがおそらく猛禽類。 1998.2.15
Comparison of sternums in ratite and other birds.

3 Key Words Christchurch Canterbury-Museum Exhibition Natural-History Moa Vertebrate Paleontology Otago Cetacea Kiwi Flightless Sternum Keel クライストチャーチ カンタベリー博物館 展示 自然史 モア 脊椎動物 古生物学 オタゴ大学 鯨類 キウイ 非飛行性 胸骨 竜骨突起

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