オーソレ、何それ?

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泥沼化するイスラエルのレバノン侵攻:和平・戦争の政治的ポーズ

2006-07-30 23:16:09 | 時事
ライス米国国務長官は中東へ飛び、イスラエル、レバノン(ヒズボラ)へ停戦の働きかけを先週来続けていますが、停戦の兆しはほとんどなく、レバノン、イスラエル両国で民間人の被害が拡大しています。

特にレバノンでは、イスラエル軍の空爆により、多数の非戦闘員が犠牲となっており今日(7/30)もレバノン南部のカナで市民が避難していた建物をイスラエル軍が空爆し、子ども37人を含む54人が死亡しました。12日に戦闘が始まって以来、レバノンでは300人以上の市民が犠牲になっています。

このように戦火が拡大すれば憎悪の連鎖もエスカレートし、中東の情勢は泥沼化していきます。ヒズボラも徹底抗戦を叫ぶでしょうし、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスもイスラエル軍によるレバノン南部カナへの空爆に抗議し、「すべての手段による報復」を宣言したそうです。また中東のイスラム国家の中では親米と位置づけられるヨルダンでさえもアブドラ国王が空爆を「醜い犯罪だ」と強く非難し、「イスラエルの攻撃を終わらせるために即時停戦を強く促す」と述べました。

このような情勢の中でアメリカ外交が頓挫したというよりは、本気で停戦を進める気がなかったのではないか、とも思えてしまいます。一連の安保理でもイスラエルへの決議案に対して拒否権を発動し、ひたすらイスラエルを「擁護」しました。今回も停戦の条件として現状では受け入れ難いであろうヒズボラの武装解除を掲げており、ただ停戦を働きかけているポーズをとっているだけに過ぎないと思われます。

5年前の9.11連続テロを思い出すにつけ、このような状況は、地域的紛争からキリスト教とイスラム教への文明の激突へのエスカレートを予想させますが、7/24付けの英国ファイナンシャルタイムズ紙で米共和党のニュート・ギングリッチ米国防総省防衛政策委員が、「今は第三次世界大戦と呼ぶにふさわしい状態の、初期段階にある」と語ったことが取り上げられていました。

その根拠は(1)イスラム過激主義者がすでに多方面から戦争を仕掛けていること、(2)各地での一連の紛争は全てつながっていることで、氏はイスラム主義というのは「途切れない全体主義運動」だと定義しています。こういった考え方はアメリカのネオコンやイスラエルの強硬派に共通するものと思われます。

上の根拠はもちろん非常に強引な考え方で、各地で起きている紛争の要因は複雑に絡みあっており、簡単に割り切れるものでもなく、彼らの(単純な)考え方に無理やり合わせたに過ぎないと思われます。ファイナンシャルタイムズも「主張する当の本人たちが、自分たちの言うことを実は信じていなさそうだ」と冷静な指摘を行っています。強硬な態度も政治的なポーズというところでしょうか。

和平にしろ戦争にしろ、中東はアメリカにとっては政治的ポーズを示す機会に過ぎないのか、だとすれば、中東で戦火に苦しむ市民の気持ちはブッシュ政権(古今東西為政者というものはそうかもしれませんが)には理解できないことでしょうか。

市民に多数の犠牲、イスラエル非難強まる 米外交も頓挫 (朝日新聞) - goo ニュース
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