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森羅万象 ~ 歩く印象派

山田時代劇3作目「武士の一分」を聴いた。&蛇足

2006年12月08日 23時58分45秒 | 読んだ本・おすすめ本・映画・TV評
今回の演出は徹底して音にこだわったようだ。
叩きつける激しい雨足。雷鳴、渇ききったうえざらついた河原の風音。
飯椀に注がれた湯をすする音、うるさくまとわりつくヤブ蚊の羽音。
どれもこれも見事に音のコントラストが描き出されている。
キムタク扮する主人公は盲目の剣士なのだ。
失明後の彼の苦悩も憎悪も葛藤も全て耳から入ってくる。
ラジオドラマみたく、映像が「聴こえてきた」映画であった。
もう一度,今度は画面を見ずに耳だけで鑑賞してみたくなった。

とはいえ、内容については男女で大きく評価が分かれるやもしれない。
そんな映画である。

蛇足だがクレジットで2006「武士の一分」制作委員会と出てくる。
テレビ朝日だのYahooだの読売新聞だのが名を連ねている。
どっかで見たことあるな、と思っていたら宮崎アニメも
「制作委員会」だらけだった。これって、「制作」にどう関わっているんだろう?
以前から気になっている。
もっと云えばこの「制作委員会」がクレジットされている映画は前評判はすごい
が上映後は?というのが多い(気がする。)単なる偶然か?
懸念していることは、この制作委員会というのが映画の内容に口を挟んだりすることは
ないんだろうか?ってことだ。
そもそも「委員会」の委員は具体的に誰なんだ?




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5 コメント

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委員会 (RESANDO)
2006-12-09 16:34:55
ここに書いてある「製作委員会」の説明で、
だいたい合っていると思います。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%BD%E4%BD%9C
「~を作る会」なんて名前も稀にはありますね。
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わたしもウィキペディアは (ZERO)
2006-12-09 17:22:25
目を通してあります。
説明や解釈のことじゃじゃないんです。
具体的に作り手の顔がどこにあるのか見えてこないことへの不満の表明です。
宮崎アニメなどはひどい典型です。
具体的に委員の名を連ねるべきと考えます。
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趣旨を (RESANDO)
2006-12-10 23:01:21
誤読してしまいました。
映画製作に関わる危険を分散する、
あるいは多種のメディアを使って立体的に宣伝するのが狙いなんでしょうが、確かに作り手の顔が不在ですね。
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「制作」委員会なんて (Lady E)
2006-12-12 02:43:17
いわずに、スポンサーって言えばいいのに。額によって口出す権利も高くなるのかなぁ?

制作は制作者にまかせて、お金だけ黙って出してくれてればいいですね。
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たくさんカネ出すと (>Ladyさん      ZERO)
2006-12-13 10:28:36
口も出したくなるんでしょうね。きっと。

この製作委員会(スポンサー)と監督なんかの関係ってどうなってるんでしょうね?

まさか、そのものズバリ「政策」委員会なんてことはないよね?

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