のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

自由になった手で

2010年01月13日 23時17分19秒 | Weblog
昨日、お見舞いに行ったとき、

お袋が僕の所在に気がついて、目を大きく見開いていました。

「ちょっと待ってや」と身の回りの整理。

落ち着いたところで

「大丈夫か?」

と声をかけました。

こころなしか笑顔を見せてくれました。

(あ~、よかった、元気なんだ)

しばらくして、お袋が一言。

「帰ろう」

連れて帰りたいのは山々でしたけど、

そういうわけにもいかず、見守っていました。

担当医の話では、衰弱の直接原因は

脱水症のようでした。

利尿剤を飲んでいたので、

もっと水分に気を配ってあげなければならなかったようです。

気が緩んでいたのでしょうね。

水分の摂らせようとするとむせるので

ついついほったらかしにしていました・・・。

夕方、看護婦さんが

血圧測定のとき、

お袋の手を縛っている紐をはずしてくれました。

認知症のため、自分で酸素吸入器などを取ってしまう恐れがあるので

結んでいた紐でした。

自由になった手で、

お袋は僕の服の袖口をつまんでいました。

振り切るわけにもいかず、

面会時間ぎりぎりまでいました。

今日、お見舞いに行くと、完全な昏睡状態でした。

今更ながら、看護婦さんの温かい心遣いに感謝しました。

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