のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

戦争を生きた若者からの戦後へのメッセージ

2009年01月07日 16時40分55秒 | Weblog
アメリカの夜間戦闘機の迎撃を受け、昭和20年7月28日に死亡した

「林 尹夫」という方が書いた断章を紹介したいと思います。


<南九州の制空権

すでに敵の手中にあり

われらが祖国

まさに崩壊せんとする


生をこの国に享(う)けしもの

なんぞ 命を惜しまん

愚劣なりし日本よ

優柔不断なる日本よ

汝 いかに愚かなりとも

我ら この国の人たる以上

その防衛に 奮起せざるをえず


オプティミズムをやめよ

眼をひらけ

日本の人々よ

日本は必ず負ける

そして我ら日本人は

なんとしても この国に

新たなる命を吹きこみ

新たなる再建の道を

切りひらかねばならぬ


若きジェネレーション

君たちは

あまりにも苦しい運命と

闘わねばならない

だが 頑張ってくれ

盲目になって 生きること

それほど正しいモラルはない

死ではない

生なのだ

モラルのめざすものは
 
そして我らのごとく死を求める者を

インモラリストと人は言わん>


愛国を勘違いしてはいかんよ、田母神君!

戦争を生きた青年が、そう言っているように僕には聞こえます。




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6 コメント

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Unknown (mu-mamu)
2009-01-07 23:46:12
最近田母神発言のニュースが途絶えてしまってますが
ああいう人が国防の一端を担ってていたのには驚きました。

自分の考えが正しいという間違った認識はどうしたら
生まれるのでしょうか?
あんな人が多くなったような気がします。

無念 (トッペイ)
2009-01-08 00:19:01
 切ないです。死を意識しながら、冷静に判断されていたことを。
 でも、この文章を反対に解釈する人もいるのが残念です。
 先人が残してくれた言葉を大切にかみしめる必要を感じました。
☆mu-mamuさんへ (忠太)
2009-01-08 00:32:55
戦場では敵の弾より、後ろから飛んでくる味方の弾が怖いと言います。自衛隊のトップともなると、その辺りの恐怖心が影響するのかもしれないです。
部下は、自分の価値観の中にきちんと収まって欲しいんだと思います。収まらない人間は、後ろから自分を狙うかもしれない、という妄想に取付かれるんではないでしょうか。
つまり、部下という仮想敵の恐怖!
大抵は、自分の影なんでしょうが、そうは思えないのでしょう。だから、ことさらに事実を捻じ曲げても、自分、あるいは国家の穢れなさ(!)を強調したくなるのでしょう。
過去は過去、日本の侵略の事実を認めても、現にただいま、他国から不合理な攻撃を受けたら、国家の防衛の必要性も正当性もあります。僕なぞは、単純にそう考えております。
☆トッぺイさんへ (忠太)
2009-01-08 00:56:11
僕がこの断章を見つけたとき、泣いてしまいました。英霊を思う気はある・・・。しかし、同じ過ちは避けたい。だから、事実はきちんと正しておきたいわけです。それが分からないで、「『日本を褒めてやった』のだから、自分に非はない」と居直る人に、むしろ愛国心のなさとともに、冷酷さを感じます。
反対に、mu-mamuさんやトッぺイさんに林という方の無念が通じて、感動した者が自分一人ではなかったということが分かり、とても嬉しいです。
。。。 (とうふ)
2009-01-09 20:27:16
何とも言えない気持ちです。。
愚かな日本・・
繰り返さないで欲しいです。
☆とうふさんへ (忠太)
2009-01-10 23:28:31
そうですね。
失敗は一回きりでお願いしたいです。

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