のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

日本会議愛媛県本部“女性部”主催「なでしこ憲法講演会」が盛大に開催されたんだと(笑)

2016年03月26日 02時19分49秒 | 日本会議等
下の画像が

「なでしこ憲法講演会」の様子です。







「なでしこ」と

銘打ってるにかかわらず、

男性が多いですね。

講演会の内容は、

菅野完 @noiehoie さんによると、

女の悪口ばっかりとか

(同氏のツイート〔22:41 - 2016年3月22日 〕参照)。

しかし、その評価、

間違ってはいないようですね。

と言いますのも、

日本会議愛媛県本部 @NipponEhime さんの

――講師の田下昌明先生は小児科医の立場から、戦後の母親の「母性の劣化」はGHQの占領政策、日本弱体化の日本国憲法に原因がある、と指摘されました〔21:41 - 2016年3月22日 〕――

という報告によって、

少なくとも「母性の劣化」がテーマだと

了解できるからです。

「母性の劣化」は、

きっと「妻の劣化」へと飛び火して

女性に対する一種の吊し上げがなされるんだろうなと、

想像されます。

ちなみに、朝日新聞が2016年3月25日付で

「日本会議研究:憲法編:下 家族尊重、条文明記を主張」

という記事があります。



その記事に

―― 憲法改正の議論では9条や緊急事態条項が注目されがちだが、日本会議は「家族保護条項」も重視する。――

とあります(下記〔資料〕参照)。

そういう点からすると、

上掲、「なでしこ憲法講演会」は、

女性に

「家族保護条項」を受け入れさせるのが

狙いであるようですな。

朝日新聞は、

その役割を買って出ている首相のブレーンの

衛藤、伊藤、日本会議事務総長の椛島有三に加え、百地、高橋の5氏は、

関係者の証言などによると、

いずれも学生時代に生長の家で活動していたと言います。

ちなみに、

この5人に関して、

菅野完‏@noiehoie さんが

こんなツイート。

――朝日は気付いたんだよ。

「植村さんの話を最初に取り上げた連中」
「今、朝日を訴えている裁判の原告団」
「改憲運動を進めている連中」
「安倍筆頭ブレーン」 

が、みんな、学生時代、同じ学生運動に従事してたことを。これらの連中が同じ穴のむじなことを。〔20:22 - 2016年3月23日 〕――

さて、彼等5人の依拠する「生長の家」の基を作った

谷口雅春氏は、

72年の著書「諸悪の因 現憲法」に

「諸悪は悉(ことごと)く、占領憲法の各条項が、日本国家を(略)愛国心の剿滅(そうめつ)と、家庭破壊と、性頽廃(たいはい)とにより、やがては自滅の道をたどらざるを得ないように意図して起草されたるその目的の漸進的病毒の進行というほかはない」

と記しているそうです。

谷口氏は、

ここで何が言いたいのかというと、

憲法によって、

「家族解体」がもたらされ、

その結果、国家が自滅の道を歩んでいるということなんでしょう。

したがって、

自滅の道から引き返すには

憲法を改正して、

「家族解体」を防ぐ必要があるのだと。

しかし、

これって、

的を射た指摘になっているでしょうか。

「母性の劣化」

などと決めつけられて、

人間改造されそうな景色が見えますね。

今、違和感を指摘されている

乙武洋匡が自分と連名で妻にも謝罪させたことも、

この「なでしこ憲法講演会」では、

すばらしい奥さんとして

評価が明暗、逆転するのかもしれないです。

しかし、

残念ながら

男の都合を考えない女性の至らなさを責めれば、

皮肉なことに

夫婦和合が崩れます。

「家族解体」させまいとして

家族が解体します。

「生長の家」創始者として

宗教者なのに、

谷口雅春氏という人は、

我慢を強いることで家庭を破壊してしまうことになる

仕組みが見えていらっしゃらないみたいですな。

時には、

感情丸出しで

家族間でぶつかりあっていいのです。

感情が高ぶって

「こんな家、死ね」

という言葉が出てきてもいいのです。

それも許されないんだとしたら、やれ、夫婦だ、親子だと言っても

味気ないです。

息が詰まってしまいます。

上掲、朝日新聞の書き出しにある

―― 親が子を虐待したり、子が親を殺してしまうといった痛ましい事件も後を絶たない。原因は様々だが、憲法に問題はないか――

という問題意識は、

感心の向ける方向を誤っています。

痛ましい事件が起きるときって、

一家の中心にいる

女性に不必要なまでに「我慢」を強いる状態が生じていて、

ために女性の心が壊れてしまっているときです。

それは、

ルールの問題じゃないです。

空気を入れ過ぎた

風船は破裂してしまうという変化の問題です。

それを忘れた

当てずっぽうの議論では

問題が

何も解決しません。

かえって、

問題をこじらせるだけでしょう。


〔資料〕

「(日本会議研究)憲法編:下 家族尊重、条文明記を主張」

   朝日新聞(2016年3月25日05時00分)

☆ 記事URL:http://digital.asahi.com/articles/DA3S12275379.html?rm=150

 親が子を虐待したり、子が親を殺してしまうといった痛ましい事件も後を絶たない。原因は様々だが、憲法に問題はないか――。

 ナレーションに続き、百地章・日本大学教授が「いまこそ憲法に家族の保護を明記し、家族の強い絆を取り戻す必要がある」と訴える。直後、百地氏が「3世代7人の大家族」と紹介した「サザエさログイン前の続きん」一家の銅像の映像に切り替わる。

 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が上映する「憲法改正ドキュメンタリー」の一コマだ。


 ■論文で24条批判

 憲法改正の議論では9条や緊急事態条項が注目されがちだが、日本会議は「家族保護条項」も重視する。

 日本会議が2013年11月にまとめた憲法改正の「3カ年構想」。それを記した内部文書には「軍事力増強」「緊急事態条項」と並んで「家族保護条項」が挙がっている。

 「今の憲法は『家族』よりも『個人』のほうが重い」。百地氏が監修し、日本会議が運動への活用を勧めるブックレット「女子の集まる 憲法おしゃべりカフェ」にも、そうある。「家族の絆を取り戻す」のに、なぜ憲法改正なのか。

 日本会議政策委員の伊藤哲夫氏が代表の「日本政策研究センター」。機関誌での提言をまとめた書籍の中に「今、なぜ家族尊重条項が必要なのか」(12年6月号)と題した論文がある。

 同年4月の自民党憲法改正草案は、両性の合意のみで結婚できるとする現行の24条を変更。さらに「家族は、互いに助け合わなければならない」などとする条項を追加した。

 論文は草案を評価し「戦後の日本社会には24条などに依拠して、極端な個人主義・男女平等イデオロギーが浸透した」と強調。「24条に盛られた『家族解体』の毒が猛威をふるっている現在、家族尊重条項の新設は、時代の要請といえるのではないか」と指摘した。

 一方、安倍晋三首相は野党時代の10年に出版された、日本会議役員も務める高橋史朗氏の対談集で「子育ての社会化は、『個人の家族からの解放』というイデオロギーを背景とした考え方」とし、「ポル・ポトが実行し、非常にすさんだ社会が生まれました」と批判した。

 日本政策研究センターの主張は、首相の考え方と重なりあう。代表の伊藤氏と首相をつないだ存在が、衛藤晟一首相補佐官だ。


 ■首相のブレーン

 衛藤氏の議員会館の部屋には首相の父・晋太郎氏の写真が飾られている。1986年の衆院選で落選した衛藤氏は晋太郎氏らに支えられ、90年に初当選を果たす。関係者によると、翌年晋太郎氏が死去すると、衛藤氏は「自分の持っている全てを晋三氏に伝え、首相にする」と誓ったという。

 その衛藤氏が60年代、冷戦下で反共的な主張をしていた頃の宗教団体「生長の家」でともに活動したのが伊藤氏だった。「衛藤が政治家になってからは、伊藤が政策的な支柱となった。伊藤の政策が、衛藤を介して首相に伝わるのは必然だった」(衛藤氏周辺)。日本会議政策委員の伊藤氏は、いまでは首相のブレーンとして知られる。

 衛藤、伊藤、日本会議事務総長の椛島有三に加え、百地、高橋の5氏。関係者の証言などによると、首相を支える5人はいずれも学生時代に生長の家で活動していた。

 《諸悪は悉(ことごと)く、占領憲法の各条項が、日本国家を(略)愛国心の剿滅(そうめつ)と、家庭破壊と、性頽廃(たいはい)とにより、やがては自滅の道をたどらざるを得ないように意図して起草されたるその目的の漸進的病毒の進行というほかはない》。生長の家創始者の谷口雅春氏は72年の著書「諸悪の因 現憲法」に記している。

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